あたしを入れてちょ～

脱走ぽんちゃん　久しぶりのこと　
しばらく庭で遊んで、さてご帰還。

「うふっ」

「おと～ちゃん帰ったにゃ～　ここを開けてちょ！」

「・・・・？」

トントン「帰ったにゃ～」

「・・・・？」

トントン、トントン「帰ったにゃ～！」

「・・・・？」

「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」
いつの間に ぶ～が！

「ぽんちゃん ムリだにゃ～入れてもらえないよ　おらといしょに野良しよぅ」

「そんなこと無いにゃ～　ぶ～ちゃんとは違うもん」
　
「ふん、入れてくれるもん」


「入れてちょ～」

「・・・？」

「入れてちょ～」

「・・？？？」
「にゃ～ぁ　ぽんちゃん 無理だにゃ～」

おと～ちゃんあたちを入れてちょ～

あ　だ　ぢ　を　入れてちょ～

ぶ～ちゃんはよく分かっているのです。
「信じるものは足すくわれる 」ってね！

視線の先には

ぽんちゃんが窓の内側から、こっちを見ていました。

ぽんちゃんは思います。
「・・・・・・・いいな～お外は」
ちがうな
「３人とも、間抜けな顔してるにゃ～」かな？


まめつんは食後の朝寝しています。


ぶ～ちゃんは「あ～おら～鼻の穴が痒(か)い～だよ」

「ふんがっ、ふんがっ　あ～痒い～痒い～」


しばらくはこの窓から表を眺めていました。

が、このあと別のサッシを開けて脱走してしまいました。
後半へつづく