野良暮らし ねこ暮らし

田舎暮らしを夢見て、こつこつとお金を貯めています。

社山から大平山へ、三沢の水は冷たかった

2015-04-20 22:33:53 | 山歩き・山の写真
このところアカヤシオの記事を目にすることが、やたらと多くなてきました。
自分もアカヤシオを追う人間ゆえ、あちこちの山で撮影された素晴らしいアカヤシオを見ると、正直、焦ります。
がしかし、この時期の足尾も緑も無く荒涼としてはいますが、素晴らしいことに変わりは無いのです。

このところの不順な天候続き、どんどんと進んでゆく季節にこれまた正直、焦っているのであります。
で、ならば足尾を歩いたその足で、帰りにアカヤシオ咲く山へ寄っていこうか・・・   と。

で、18日の土曜日、足慣らしも兼ねて社山から大平山へのゴールデンルートを歩いて見ることに。
予定としては、毎度おなじみ南尾根から社山へ登り、大平山からは大ナギ沢右岸尾根を下ることにします。
吾妻山~鳴神山のピストンにプラスα程度と考えれば、6時に歩き出し松木沢へは昼過ぎに下りてこられるだろう・・・  と。

予定を少しばかり遅れての出発。
快晴なんだけれど、なんとなく霞んでいるなぁ~

9時を少し回ったころに社山山頂へ到着、 ちょいとかかりすぎましたか。



主稜線上は西よりの風が強く吹いているのですが、なんとなく靄っとしていると言うかなんとなく黄色いって言うか・・・

なので、WBを少しブルーへ調整してみます。


しばらくはブルー調整で撮っていましたが、モニター映像ではブルーが強すぎるように思えノーマルに戻します。

毎度まいど、ここは絵になりますな。



独り占め



山稜が茶色く枯れた笹だらけなので、世の中全体が黄色っぽく見えてしまうのか何なのかワカリマセン。

なんとなく黄色いようだが・・・



独り占め
半袖では風が少し冷たく感じるが、空気は乾いていて気持ちがいい。



振り返り縦走路と男体山を記念に。





楽園に到着。
良かった~ ピンクテープは新たに付けられている様子はなし。
ここでお土産を拾ってしまったのだ~



楽園から少し登った尾根上で、この日初めて(というか唯一)の登山者とすれ違います。
どこを登って来たのかな?

ここで、予定を変えシゲト山へ行ってみようかなんて考えが頭を過ぎったのですが・・・
シゲトからはそのまま三沢二股へ下降する尾根を下れば、夕方にまでには車へ戻ることができるだろう。
この尾根には興味があるし、お隣の小足沢左岸尾根からつぶさに観察済み。
だがそうするとアカヤシオは・・・・

分岐からシゲト山頂まで1時間半はみておきたい。すると二股出会い到着は、さらに1時間半で2時くらいになるだろうか・・・

黒檜の分岐が近づいてくると、やっぱり一面の残雪。雪の上を歩くのは・・・  嫌だな。
迷ったが、やはりやめることにした。
そうなれば、もう迷うことなく大ナギ沢右岸ではなく、南西尾根を下り途中から三沢二股へ下りることにします。
二股へ下る尾根も小足沢左岸尾根からは確認済み。間違いなく下りられる。
興味はアカヤシオから三沢二股へと、すかっり変わってしまいました。
もうひとつ、6号堰堤から三沢二股までの様子をつぶさに見ておきたい思いもあります。

となれば先を急ごう。


で、大平山山頂近し、だなぁ~  


大好きな番組、ラジオ文芸選評を聞きながら山頂を目指します。

大平山山頂へとオッチャンの足跡が続いています。

足跡は大ナギ沢右岸尾根方面へ、おいらは迷わず右へ行くことにします。
途中またまた気でも変わってウメコバ沢出合いにでも下れば、帰りにアカヤシオを拝めるだろう。
車の中にはランプも三脚も積んである。鳴神山頂で夜になっても構わない。

こちら側からは渡良瀬源流部の絶景が続きます。
まだまだ昼前、写真を撮りながらのんびりと下って行きます。


もう少しクリアーになるかと思っていたが、やはりなんとなく霞んでいるような・・・・




天気予報では黄砂が飛来しているようなことを伝えています。



楽園で撮影中にちょうどお昼になりました。
腰を降ろせる適当な岩を探し、のんびりとランチタイムにします。
メニューは最近のお気に入り、毎度おなじみセブンのコロッケパン。何が美味いかって、ソースが美味い。

ピーカンだった空も、すじ雲が出てきました。 もう少しくっきりと現れてくれればよかったんだけどなぁ~。


さて、昼の憩い を聞きながら下り始めます。




シゲト山から二股への尾根を撮影しながら下って行きます。





まっすぐ進めばウメコバ沢の出会いへ



今回はこっちへ進みます。



新鮮な眺めが続きます。



悲しいオブジェ



じっくりと撮ってゆきます。



少し霞んでいるのが残念。



ぜんぜん先へ進めません。 沢入山が大きくて立派。



小足沢左岸尾根を正面に見ながら。



向こう側の尾根(小足沢左岸尾根)から見ると、中間くらいに見える急斜面まで降りてきました。
向こう側はスパッと崖かな?  と・・・杞憂に終わりました。 我ながら立派りっぱ。



適当なところで



三沢の下流部が見えてきました。


さらに下って三沢のすじ。 滝のようなものがあるのが分かります。
ハイキングの格好で無事6号堰堤まで下れるのかな?





北の大地が聳え立っています。



三沢左俣の落ち口となる滝がはっきりと見えてきました。



左の尾根にも三沢のすじにも惹かれますね~  こっちから見るととても美しい。



聳え立つ沢入山に北の大地が、これまた美しい。



1時40分過ぎ、二股へ到着。 両岸に道のような跡がある。自然のものではなさそうです。



沢床から三沢本流上流側を見ます。




左俣の始まりは、この立派な滝から。


左岸にある道のような跡をたどって行きますが・・・
振り返り上流を


左岸になり右岸になり、飛び石を伝って渡渉を繰返していましたが、一箇所でとうとう力尽きました。
目測では可能だったのですが、踏み出した右足が僅かに飛び石に届かず、左足は川底へ着地。
その後もぴょンぴょンと右岸へ左岸へ。途中2ヶ所の高巻はあるものの、全く問題なく下れます。
がしかし、アクシデントは突然にやってくるものです。

川岸の石ころの上を歩いている時、枯れ枝につまずき前のめりに・・・  久しぶりの腕立て伏せを。
これが一発目、首にぶら下げていたカメラを石ころに強打・・・  レンズフードが見事に割れてしまいました。(涙)

で、2発目は、埋まっていた石の角にシューズのつま先の補強樹脂が引っかかり再び腕立て伏せを。
今回はレンズフードなし、よってレンズは直に石ころを強打。
前玉は無事でしたが、フォーカスリングが固くなってしまったぁ。こりゃ~修理が必要だなぁ~、で再びの(涙)
おまけに右手の小指、薬指、中指と思い切り反対側に反ってしまいました。(涙) 捻挫っていう奴ですね。
今回もこの樹脂製の補強に、何度も木の根っこを引っ掛けては転びそうになりました。
昨年の秋、越後駒はグシガハナからの下りで、同じように潅木の切り株にこの樹脂の補強を引っ掛け転倒。
潅木に支えられ滑落は免れたものの胸を強打、肋骨が折れたのではと思うくらいの負傷をしました。
もうこのメーカのシューズは絶対に買いません!神に誓って。


       大平山南西尾根の末端も間近になり、これで終わりかと思っていたら最後の最後がこれ。
       高巻は出来そうにない。左岸の壁をヘツルしかないのか、滑り落ちたら冷たいな。
       とりあえず一歩を踏み出してみると、どうにか行けそうなのでそのままヘツり、無事越えることが出来ました。
       でもレンズをぶつけてしまった事がショックで、もうどうにでもなれといった心境になってしまった・・・まさに意気消沈。
       

松木沢が見えてきました。
左側が大平山南西尾根の末端、右側の小さな三角の盛り上がりが小足沢左岸尾根。



右岸へ飛び石を使って渡りきるとそこは小足沢左岸尾根の末端、最後はこの尾根を乗っこして松木川へ出ます。

大平山南西尾根の末端部。


やっと6号堰堤まで来ました。 時に2時半、

ここからウメコバ沢でまで渡渉は3回。都度右足は靴を脱ぎ素足で渡ります。雪解けの水は素足にとって、あまりにも冷たい。


最後の渡渉を済ませ、靴ごと水に浸かった左足と、素足で冷えてしまった右足を乾かしながらしばし休憩を入れます。
ぶつけてしまったレンズを再度確認してみると、やはりフォーカスリングが重い。
それとズームリングも少し重くなっているように思う。
オートフォーカスはちゃんと作動しているので、撮影には問題なさそう。


もう3時。だが急ぐことは無い。アカヤシオはもうあきらめました。
空気は乾燥しきっていてどこまでも透き通っています。
シャッターを切りながらのびりと歩くことにします。


誰かに出会わないかな~なんて期待をしたりもしましたが、もう4時じゃね~ だ~れもいませんよ。
大ナギ沢出合いまでゆっくり歩いて1時間。 

ミツマタが咲いていたので匂いを嗅いでみると、これが甘くたいそう良い香りなのでびっくり。
色も形も美しいし、おまけに香りも良い。どおりで庭木としても人気があるわけですなぁ~。


車道では、工事車両が通過してゆくため埃が酷く立つ。
これじゃ~たまらないと思い、車道を離れ最後は導水橋を渡ることにします。

こっちに来て正解。 柳の新緑が低い日の光に映えて優しくとても美しい。


こんな感じにですよ。


ほんとうに足尾は気持ちのよいところ。

今が桜花の最盛期。 目に映る何もかもが優しく、そして美しいのです。



ちょうど5時、太陽はちょうど中倉山の上まで来ました。



誰もいない駐車場で、腰を降ろし残りのおにぎり一つを食べて終了です。

今回の収穫。

シカさんの角2つは楽園で拾ったものです。
黒いのは割れたレンズフードです。(涙)
ピンクテープの殆どが大平山山頂付近での収穫です。

Nikon D700  AF-S 16-35mm f/4G ED VR (涙)
今回は涙ばかり流していました。(涙)
三沢と右股の滝の検索をかけたら、昨年の12月にこの尾根を歩かれた方がいらっしゃいました。
場所的にはついでの尾根といった感じですが、季節を変え再び歩いてみたい尾根です。