広報邂逅記

広報宣伝に携わる私が、世の中の面白いこと、美味しいものや温泉鉄道旅を紹介します。(⌒∇⌒。)三(。⌒∇⌒)。

ブログ110604 写楽展

2011-06-28 10:32:14 | 食べ物




イベントが早めの終了時間なので、上野の国立博物館平成館で開催されている“写楽展”へ。
上野駅周辺の金券ショップでチケットを買おうと思っていたが、何と売り切れ震災の影響で開催時期がずれたのも影響しているのだろか…
結局、文化会館前の普通のチケット売り場で購入。
平成館の前に着くと、さほど混んでなく
20分位で入れそうだしかし、いつもならある日傘の用意もなく、かなり暑い。梅雨の谷間の快晴だったので用意がなかったのかなあ~
前のグループが入場し始め、いよいよ次だと思った瞬間、入場していた人の中で倒れた人が出たようで、動きが止まってしまった
係員の数が足りないのか、救護も来ない。あぁ、こちらも倒れそうだ…
だいぶたって、やっと列が動き始め館内に入場。しかし、説明を吹っ飛ばされてしまったので、分からないこともあるが、まあ、いいや。
写楽のポストカードで館内から郵便を出すと、写楽の消印を押してもらえると、ネットに出ていたので受付で聞いてみると、どうやら14時くらいまでのサービスらしい。展示終了までやればいいのに、民営化してもサービスは向上していないようだ。
コインロッカーに荷物を預け、エスカレーターへ。会場内は撮影禁止なので、エスカレーターの側面のポスターを記念に撮影。
入口手間でイヤホンガイドを借りる。江戸文化つながりか、解説は落語家さんだ。この辺の演出といい写楽の消印といい、国立博物館も芸大卒の展示ディレクターが就任してから、なかなか心憎い演出をしてくれることが多くなった。
さあ、そして待望の展示だ。絵画と比べてサイズが小さいせいか人だかりで、よく見えない
しかも版画なわけだから、こちらとしても近くで見たい訳だし…意外な落とし穴で遅々として進まない。しかも二人連れなんかだと絵の前で講釈を並べ始めちゃって動こうとしない。次の待ち合わせもあるし、困った。
ゆっくり見たい気持ちを押さえながら、観覧。
面白かったのは、版画なので沢山の刷りが出回っているため、今回は色々な美術館から同じ版のものを多数取り寄せたようだ。
第一展示上は浮世絵というもののルーツを他の浮世絵師の作品と共に紹介。
また、刷りの過程で原版を修正していたり、保存状況での色の褪色の違いなど目のつけどころも面白い。
また、色々な浮世絵師が描いた同じ歌舞伎役者を並べたりと、何度でもゆっくり見たい気持ちに襲われる工夫だ。
第二展示は写楽が描いた歌舞伎のストーリーを話に合わせて展示。ここまでならよくありがちだが、冒頭でDVDが流れており、浮世絵に音楽と動きをつけ、まるで目の前でその演目がなされているような演出になっている。話の筋もわかりやすいし、登場人物が描かれている浮世絵にも思い入れしやすい。
第三展示は写楽が描いた歌舞伎以外のものや作風の流れについてだ。
後半は人気の大首絵ではなく、ブロマイド的なイメージの物が多く迫力がない。
今でこそこの大首絵がもてはやされているが、当時、浮世絵は今でいうブロマイドなわけだから、役者の特徴をデフォルメしたものよりも、カッコ良く描かれたものの方が売れたという訳だ。なので写楽も後半はブロマイド的な作風に変わってしまっている。
背景を取り払いキラキラした黒雲母刷りの背景に大首絵は今でこそ理解される芸術だったのかもしれない。
名残おしいが、ガイドブックを購入し立ち去ることにした。
コメント
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