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今夜はチケットをいただいたので、久振りのクラシックコンサートへ。
上野文化会館へ来るのも久振りだ。
お席は14列目35、36番で通路に面しているし、前の方で真ん中に近いので、コンタクトにするのを忘れて眼鏡だった筆者には見やすく、楽器の違いも見える範囲の席で良かった。
待っている間に、テーブル席が運良く空いたので、念のため買ってきたパンを軽く食べて席へ。
定期演奏会だからか、バレエとかから比べるとホールの中も、ちょっと華やかさに欠ける雰囲気。
このところ、サントリーホールで聴くことが多かったせいもあるのか、ちょっと上野文化会館は地味な感じ。
やはり、サントリーホールはきらびやかだ。
指揮はオリヴァー・ナッセン氏。
今日の世界で最も卓越した作曲家・指揮者の一人とされる方で1952年生まれの63歳。
もっとお歳を召しているのかと思った。
御御足がお悪いのか、杖をつかれているのと、予想以上の巨漢なこと。
椅子に座ってタクトを振られていらっしゃった。
クラシックの世界は詳しくないので、この方がどのくらい偉大であるのかはわからないが、巨漢に似合わずなのか、似合うのか、意外にお茶目で、杖を指揮台の落下防止バーに引っ掛け、必ず指差し確認をする。
アンコールでも、敬礼みたいなしぐさをしたり、重なるアンコールに「もう、お眠むの時間」ジェスチャーをしたり、本当にお茶目で、思わずクスッと笑ってしまう。
1曲目は
ミャスコフスキーの交響曲第10番ヘ短調
素人には難しい曲だが、うとうとするには気持ちいい。
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二曲目は、
ナッセン
ヴァイオリン協奏曲
指揮者による作曲のようだ。
ヴァイオリンは、リーラ・ジョセフォウィッツさん。
ソリスト アンコールは、
エサ=ペッカ・サロネン
Lachen verlernt (2002)
学ばざる笑い
凄い指の動きで、どおしてあんなに動くのか?ツラないのか不思議。
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三曲目は、
ムソルグスキー(ストコフスキー編曲)
組曲《展覧会の絵》
この曲は知っている!
入口で配られた『月刊 都響 9月号』には、ちゃんと曲目解説も載っていて、特にこの展覧会の絵の解説が面白かった。
以前、NHKでやっていたアマデウスという番組を思い出す解説内容であった。
アマデウスは筧利夫さんが主演で、曲の構成や背景などを紐解いてゆくことで番組が進行するという、クラシックミステリー番組。
難しいクラシック曲も、素人でも分かるように解説してくれた。
確か、展覧会の絵もテーマになったことがあったと思う。
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解説では一般的なラヴェル版の編曲と、この曲のロシア的な性質を十分に捉えていないとして編曲されたストコフスキー版の違いを紹介している。
解説で語られるように、確かに冒頭のプロムナードからして「あれ?」と言う感じで違う。
もし、この解説を読まなかったら、展覧会の絵って、こんな曲だったっけ?ていう印象で終わっていたかもしれない。
皆んなが知る冒頭の旋律は、ラヴェル版では、トランペットが吹き金管合奏となるが、ストコフスキー版は弦からフルート4本、そして木管へと受け渡される。
あのきらびやかな旋律よりは、控えめな印象であった。
編曲でこんなにも印象が変わるのかと言う、アマデウス番組的な要素でいつものクラシックコンサートとは一味違う楽しい時間であった。
後で、ラヴェル版の展覧会の絵も聴いてみたいと思った。
ちょっと難しい内容で、玄人好みの回だったのかもしれないが、解説のおかげで聴き甲斐のあったクラシックコンサートであった。
ラヴェル版と今回のストコフスキー版がどのように違うのかは、下記の解説を読んで是非、聴き比べてみてくださいませ(*^▽^)/★*☆♪
追伸
ちなみに、聴き慣れているせいか、個人的にはラヴェル版の方が好き(*^ー^)ノ♪
NHK アマデウス
番組の舞台は、大都会の片隅にある不思議な探偵事務所。クラシック音楽にまつわる悩みに答え、世に名高い名曲の謎を解き明かす。
毎回訪れる依頼人の悩みを解決する。解決の鍵はクラシック音楽の名曲に隠されており、曲の構成や背景などを紐解いてゆくことで番組が進行する。ドラマの途中に演奏家や音楽学者の解説が入る。番組の終盤には演奏の抜粋が流れ、復習ができるようになっている。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC_%E5%90%8D%E6%9B%B2%E6%8E%A2%E5%81%B5%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%83%87%E3%82%A6%E3%82%B9
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