明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

『九十歳。何がめでたい』

2016-12-15 | ひとりごと

今年の母の誕生日に、
『 九十歳。何がめでたい 』 by 佐藤愛子サン をプレゼントした。

読み終わったというので、さっそく借りてきて私も読んでみた。


(画像は小学館HPより拝借しましたm(__)m )


これは「女性セブン」に2015年~16年にかけて連載されたエッセーだ。
エッセーだからサクサク読める。

今はもう93歳になっておられる大御所、
目は悪くなり、耳も遠くなり、
歩いているとガクッと膝から力が抜けてよろめく。
脳みそも減ってきたと。

猪突猛進、災難を引き寄せながら生きてきたとおっしゃる。
でも、人生の大先輩にこんなことをいうのはアレだが、
どことなくカワイイ。
(そういえば昔、「佐藤愛子てカワイイで^^僕ら世代のマドンナや」みたいなことを父が言い、
 母が目を吊り上げていたことがあったな~)


昨今の話題になった事件や出来事アレコレ、
自分の思うところを忌憚なくズバリと書かれていて胸がすく。
昭和のころと比べて今は・・・進歩したのか?この世の中は。人間は。
年寄りの単なる懐古ではないスルドい指摘もあり、
ウンウン、そうそうと。


「もう90過ぎたからのんびりしよう」と思っていた矢先のエッセー依頼だったとか。

「のんびり」のせいで老人性ウツになりかけていると気づいての発奮。
もうヤケクソで最後の力をふり絞ったとのことだが、
なんのなんの頭はしっかり。気力もとても衰えているとは思えない。

最後の章に、
「人間は、のんびりしようなんて考えてはダメだということが、
 九十歳をすぎてよくわかりました」

人生、なるようになるさ、この先は成り行きに任せるしかない
とはいえ、それは一生懸命生きてきたからこそであり、

テキトーに行き当たりばったりに生きて、
もう60過ぎたからのんびりしよう、なんて思っている私は
愛子先生にバシッと頭をしばかれそう^^; (  ̄∇ ̄)_W☆バシ!