今年の母の誕生日に、
『 九十歳。何がめでたい 』 by 佐藤愛子サン をプレゼントした。
読み終わったというので、さっそく借りてきて私も読んでみた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/17/c2d45c9312a6ecfebe7cd77d923fe3cc.jpg)
(画像は小学館HPより拝借しましたm(__)m )
これは「女性セブン」に2015年~16年にかけて連載されたエッセーだ。
エッセーだからサクサク読める。
今はもう93歳になっておられる大御所、
目は悪くなり、耳も遠くなり、
歩いているとガクッと膝から力が抜けてよろめく。
脳みそも減ってきたと。
猪突猛進、災難を引き寄せながら生きてきたとおっしゃる。
でも、人生の大先輩にこんなことをいうのはアレだが、
どことなくカワイイ。
(そういえば昔、「佐藤愛子てカワイイで^^僕ら世代のマドンナや」みたいなことを父が言い、
母が目を吊り上げていたことがあったな~)
昨今の話題になった事件や出来事アレコレ、
自分の思うところを忌憚なくズバリと書かれていて胸がすく。
昭和のころと比べて今は・・・進歩したのか?この世の中は。人間は。
年寄りの単なる懐古ではないスルドい指摘もあり、
ウンウン、そうそうと。
「もう90過ぎたからのんびりしよう」と思っていた矢先のエッセー依頼だったとか。
「のんびり」のせいで老人性ウツになりかけていると気づいての発奮。
もうヤケクソで最後の力をふり絞ったとのことだが、
なんのなんの頭はしっかり。気力もとても衰えているとは思えない。
最後の章に、
「人間は、のんびりしようなんて考えてはダメだということが、
九十歳をすぎてよくわかりました」
人生、なるようになるさ、この先は成り行きに任せるしかない
とはいえ、それは一生懸命生きてきたからこそであり、
テキトーに行き当たりばったりに生きて、
もう60過ぎたからのんびりしよう、なんて思っている私は
愛子先生にバシッと頭をしばかれそう^^; (  ̄∇ ̄)_W☆バシ!
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