明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

韓国ドラマ「キルミー・ヒールミー」

2021-10-20 | 韓国ドラマ・K-POP
ずいぶん前に観たけど、テレビ大阪でやっていたのでまた観てしまった。


「キルミー・ヒールミー」(2015年 20話)

スンジン財閥の御曹司チャ・ドヒョン(チソン)。
彼には家族にも明かせない秘密があった。それは解離性同一性障害(多重人格障害)であること。
ある時、ひょんなことから知り合った精神科研修医のリジン(ファン・ジョンウム)に愛の告白をする。
でもそれは別人格のシン・セギのしわざだった。
再会しても別人のように振舞うドヒョンの様子を見るうちに、リジンは彼が多重人格であることを知る。
ドヒョンはリジンに「自分の主治医になってほしい」と頼む。
ふたりで病気の原因を探るうちに、共通の怖いものがあることがわかる。
7歳からの1年間の記憶を失くしているドヒョン、幼い頃の記憶を封印していたリジン、
ふたりとも少しずつ幼い頃のことを思い出すが、そこには共通の記憶があって・・・。





チャ・ドヒョン役はチソン。
別人格が6人、合わせて7役を演じ分ける芸達者ぶりはお見事!




精神科研修医リジンにファン・ジョンウム。
この人はコミカルな役がほんとに上手。




リジンの双子の兄であり、
覆面作家でもあるリオンにパク・ソジュン。

作品のために資料を集めるうちにスンジン財閥の秘密に気づいていく。
秘めた思いを胸に、妹を支える良き兄役に徹する。
ヨナとの絡みが抱腹絶倒モノ(^0^)







主人格と入れ替わって出てくる別人格。主にこの4人だが、


最後のほうに出てくる幼女ナナとMr.X
ナナの穢れを知らない純真な眼差しにはびっくり!


チソンは合わせて7つの人格を演じ分けているが、
目つき、声色、仕草、もう顔をあげた瞬間から誰だかわかる。

特に女子高生ヨナ、( キタ━(゚∀゚)━!  待ってたよ~!)
手を振りながら内股で走るところなんざ、もうサイコー(^0^)
こんなにいろんなチソンを見られて、ファンはたまらんだろうな~


ドヒョンはなぜ多重人格になったのか? 7歳の頃の失くした記憶とは?
そこには自分を守るためにそうせざるを得なかった理由がある。
自分の心の中のダークな感情、あるいは他者への同情、あるいは後ろめたさ、
そういうものを自分と切り離して別人格に負わせることで、
やっと自分を平静に保つことができる、幼いながらそんな環境に身を置いていたのだ。
大人の身勝手な欲まみれのせいで

韓ドラあるあるの財閥のお家騒動、
その犠牲になった子どもたちの話なのだが(あら、ネタバレ!?)
コミカル描写を随所に紛れ込ませてあるので
あまり深刻にならずに観られる。
と言っても真相が見えてくるにつれ、気分は重くなったけれどね。
ヨナがそんな気分を紛らわせてくれた。

お薦めです。





韓国ドラマ「キルミー・ヒールミー」DVD予告編







「神様がくれた14日間」

2021-09-15 | 韓国ドラマ・K-POP
最近、GYAO!でイッキ見したドラマ。
一挙配信だったので、続きを待つイライラがなく(待つワクワクもないが^^;)
面白くて、あっという間に最後まで観てしまった。


「神様がくれた14日間」(2014年 16話)

TV局で働く放送作家のスヒョンは、ヤメ検の夫と娘の3人暮らし。
巷を騒がせている女性連続殺人事件を担当し、その生放送中に娘が何者かに誘拐されてしまう。
そして娘は貯水池で死体で見つかる。

かたや元刑事のドンチャン。
ドンチャンには知的障害の兄がいて、10年前にドンチャンの恋人他女性数人を殺した罪で
死刑判決を受けていた。兄が貯水池に女性を捨てる場面を見てしまったドンチャン、
裁判でもそう証言したが、どうしても兄が殺したとは思えず悶々としている。

スヒョンの娘が殺された同じ日、ドンチャン兄の死刑が執行された。

娘を失くしたスヒョンは失意で貯水池に身を投げるが、ドンチャンに助けられる。
ところが二人が意識を取り戻したのは、娘が殺された日の2週間前だった。
2週間前にタイムスリップしたスヒョン、
これは「娘を助けなさい」と神様がくれた猶予だと思い、ドンチャンの助けを借りて
誘拐犯を捕まえ、娘の死を阻止しようとする。








勇敢な強い母スヒョンはイ・ボヨン。
ボヨンさん、久しぶり。あいかわらずきれいな人だ。
チソンと結婚して実生活でもママだよね。






元刑事ドンチャンはチョ・スンウ。
「馬医」しか見たことなかったが、これですっかりファンになりました、私(#´ο`#)
映画やミュージカルがメインの人らしい。

殴り合いのシーンが多くて、いつもどこかしらにバンソーコーを貼っている。







この子役ちゃんが芸達者でカワイイ。




さて、事件の起きる2週間前の世界にタイムスリップした二人。

当然娘は生きていて、それだけで涙ぐみ、
決していい母親ではなかったと反省して我が子を抱きしめるスヒョン。
連続殺人事件の詳細を口走るので、夫や周りから不審の目で見られる。
信用してもらえないので、自分の手で殺人犯を捕まえようと行動を起こす。

どうやら夫が10年前の検事時代に担当した事件と関係があるのではないかとわかる。
その事件とは、ドンチャン兄の事件だった。




無関係と思われたスヒョンとドンチャンが実はこの事件で繋がっていた。

アヤシゲな人物が次々登場し、犯人かと思えば違い、
どんでん返しに次ぐどんでん返しで、観ている側は頭がこんがらがる^^;
途中で一時停止しては「これは誰だっけ?」とおさらいしないとワケがわからない。

ぐいぐい迷宮に引きずり込まれる感じ。いいね~。

神様がくれた2週間という時間のうちに
娘の事件を未然に防ぐことは出来るのか、兄の無実を証明できるのか。








ところが最後の最後でコケた。
これはいったい何? どう解釈したらいいのか。

ドッボ~ン!(音)だけでは・・・。

ネタバレになるので書かないが、
いくらなんでも無理がある。ちょっとそれはないやろ~
モヤモヤの残る結末。尾を引くわ。
それが狙いか? もう一回見ないとっ







スヒョンの元恋人で、ドンチャンとも訳アリの刑事役、
チョン・ギョウンがカッコよかった。
この人も久しぶり。「太陽の女」以来かな。







韓国でもラストに関してはずいぶんいろいろ言われたらしい。
なんというか、
ひねりにひねってこねくり回して、ぐちゃぐちゃにして放り出した感あり。
作家さんも収拾つかなくなったか。まさかね

でも全体としては楽しめる作品。ちょっと暗い怖い痛い けどね。
なんせしょっちゅうバンソーコー^^;



韓国ドラマ「神様がくれた14日間」DVD予告編





韓国ドラマ『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』

2021-01-07 | 韓国ドラマ・K-POP
久しぶりに韓ドラの話でも。

「ステイホーム」の年末年始にイッキ見したのが、
『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』
直訳だろうけど、なんだかな~のタイトル。





『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』
2018年。





綺麗なお姉さんジナは「不時着」のソン・イェジン。
いくつになっても綺麗ね~。




年下男子ジュニはチョン・ヘイン(私は初見。綺麗、かわいい~
好評で、年下男ブームを巻き起こした?らしい。



あらすじは↓の動画を見てもらえればわかるけど、
簡単に言ってしまえば、
35歳の独身で働く女性が年下男子との恋愛を通して
自立に目覚めていく・・・という感じかな。

タイトルから受けるイメージよりももっと重いもの、
例えば日本同様、韓国社会に潜む男中心社会の女性蔑視、
格差意識、学歴偏重の古い価値観etc.
そんな中で自分を抑えて事なかれ主義で過ごしてきた女性が、
もう我慢しない、思いのまま生きる!と目覚めていくお話。

一見、恋愛ドラマのように見えて実は社会派ドラマであった

ラブラブなふたりが甘ったるければ甘ったるいほど、
周りの現実の世界は冷たく厳しく描かれ、
ぬくぬくした部屋と零下10度の戸外を行ったり来たりするような感覚。


途中から韓ドラあるあるの強烈な母親が出てくる。
夫ですら手に負えない一切妥協の余地ないラスボスキャラ。
怒り狂い、手をあげ、毒を撒き散らし、挙げ句に卒倒して寝込む。
ふたりの仲を頑として認めないジナの母親は、
古い概念の親のステレオタイプだ。
反対の理由は、
弟同然に育った仲だから交際相手とは認められないというものだが、
ホンネは、一流企業に勤めていない、家柄が良くない、
母親の死後に女を作って家を出て行ったような父親の息子はダメ、問題外。


かたや、35歳にもなってそんな母親の顔色を見る娘。
一応反抗はするものの、イマイチ強く出られない。
よく言えば相手の気持ちを考えすぎ、悪く言えば自己主張できない。
親を説得するでなく、懐柔するでなく、
すぐに部屋に閉じこもって泣く。

「家を出て彼のところへ行けばいいのに。いつまで実家で甘えてるねん」
と私は心の中でブツクサ怒っていたが、
家を出るなど全く考えてもいなかったという感じで、
ほんとに35歳?と思うほど未熟。
今までは何でも母親に言われるまま、自分を押し殺して
唯々諾々と従ってきたのだろう。
(結局、母親に預金通帳投げつけられて家を出るんだけどね)

年下男子の方が精神的には成熟している。
こっちは親がいないも同然の身、嫌でも自立せざるを得ない。
どれだけ相手の母親に蔑まれてもグッとガマンし、
まっすぐ一途に突き進む純情男子。
それはいいんだけどさ、
そんな男には未熟でふらついてる女が可愛く見えるのかねぇ(-.-)
「可愛い可愛い」って連発するのよ(-.-)

散々ぐちゃぐちゃした割には最後があっさりで、
ちょっと拍子抜けというかすっきりしない後味が残るが、

映画のようなカメラワーク、雰囲気ある挿入歌がすごくいい。
主役の二人も綺麗だし、
母親他、若干うんざりなシーンに耐えられれば
面白く見られるドラマだと思う。



【公式】「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」予告編





「まぶしくて ―私たちの輝く時間―」

2020-06-28 | 韓国ドラマ・K-POP
「韓ドラ」カテで書くのはなんと1月以来!
何かしら観てはいたのだけど、なかなか書く気になれなくて。



「まぶしくて ―私たちの輝く時間―」



  公式サイト→韓国ドラマ「まぶしくて ―私たちの輝く時間―」


 アナウンサーになるのを夢見る25歳のヘジャ(ハン・ジミン)。
 でも才能がないうえに努力もしないで夢ばかり見ている自分に
 嫌気も差している。
 それを鋭く指摘してきた記者志望の青年ジュナ(ナム・ジュヒョク)。
 どこか暗い影のあるジュナ。自分を捨てた親を憎み、
 代わりに育ててくれた祖母に申し訳なさを感じている。
 ふたりはお互い気になる存在となり、恋の予感が・・・。

 ある日、ヘジャの父(タクシー運転手)が交通事故に遭い、死んでしまう。
 大好きな父を死なせまいとするヘジャ。

 実は、ヘジャは時を巻き戻せる不思議な時計を持っていた。
 でも時を巻き戻すと自分がそのぶん年を取ってしまうのだ。
 だから普段は封印しているが、父を救うため、時を戻そうと決心する。
 でも何度も巻き戻そうとしたが、うまく行かない。
 何度も何度も、何度も何度も巻き戻し・・・
 なんとか時を事故前に戻すことが出来た。父の命も救えた。
 ホッとしたのもつかの間、みんなの驚く顔。
 鏡を見てみたら・・・なんと、ヘジャは70代のおばあさんになっていた!






この設定で、
さてあなたならどんなストーリー展開を想像しますか?

悲劇にも喜劇にも出来そうな話。
よくあるタイムスリップもので、ドタバタしながらも
最後には魔法が解けて、二人の恋も実り、めでたしめでたし。

というわけにはいかないね。
この顔ぶれだもの。


最後の2話あたりで、思いもしない展開に・・・
観ている途中で「?」だった箇所も、
ああ、あれはそういうことだったのねと気づく仕掛けになっている。
よく出来てるなぁ。
こっちは、元の25歳に戻れるのか?と思って観ているけど、
実は・・・
最後はもう、涙、涙、涙 
久しぶりに大泣きしたわ。
ネタバレになるので、このへんで 

あは、なんのこっちゃな書き方で申し訳ない^^;







ハン・ジミンさんは「イ・サン」「屋根部屋のプリンス」でおなじみの
もうベテランの域に入る?女優さん。
82年生まれというから、このころ36,7歳か。
25歳の役だけどじゅうぶんできてる。

ナム・ジュヒョクくんはただいま大人気のイケメン若手俳優。
94年生まれ。ジミンさんより一回り年下(!)

なんでこんな一回りもの年の差カップルなのか?
それには理由があるのよね・・・。





そしておばあさんになったヘジャを演じるのは、キム・ヘジャさん。
41年生まれ。
「宮」「ディア・マイ・フレンズ」「母なる証明」などで有名な大女優さん。
心は25歳だから、着るものも若者ファッション。
でも違和感なく可愛い。

他の配役も韓ドラファンならおなじみの達者な役者さんが揃っている。


いやさ、私もこの年になると時々、
来し方行く末を思って暗澹たる気持ちになることがあるけど、

いいことも悪いこともあったけど、あなたはあなたでいいんだよ、
輝いていた時のことを思い出してごらん、ちゃんと生きてきたじゃないか、
これからも一日一日を大切に・・・
と背中を押してくれるようなお話だったわ






ちょっとネタバレになるけど、
このどことなくオールドファッションな装いは、70年代。
このころの韓国は政府による言論統制が酷く、
夜間通行禁止令もまだ続いていた。
夜間通行禁止令、韓ドラでよく出てくるね。

Wikiで調べたら、
独立前の連合軍軍政期の1945年9月7日、
アメリカ軍がソウル市と仁川地域に夜間通行禁止令を出した。
その後、朝鮮戦争が勃発した直後の7月8日に全国に拡大された。
0時から4時までは医師以外の民間人の外出が出来なくなった。
全面解除されたのは全斗煥政権最末期の1988年1月1日。(引用、抜粋)



まぶしくて ―私たちの輝く時間― (2019) - キム・ヘジャ,ハン・ジミン,ナム・ジュヒョク






「マイ・ディア・ミスター」 「ハンムラビ法廷」

2020-01-10 | 韓国ドラマ・K-POP
「マイ・ディア・ミスター 私のおじさん」


いいドラマが見れてよかった~、としみじみ感動した作品。

建設会社の部長ドンフン(イ・ソンギュン)は現社長に疎まれ、
鬱々とした日々を送っている。
彼が派遣として雇ったジアン(IU)は死んだ親の借金返済を背負わされ、
聾唖の祖母を抱えて食うにも困る生活。

ひょんなことからドンフンの妻が社長と不倫関係にあることを知ったジアンは
それをネタに社長を脅し、お金をもらう。
そしてドンフンを陥れようとする社長の悪だくみの片棒を担ぐことに。

そうとは知らないドンフンはジアンを気の毒に思って何かと手を差し伸べる。
ドンフンの優しさにジアンの頑なな心は揺れ始め、
自分の過ちとドンフンへの思いに気づき・・・






お人よしと言ってもいいほど邪心のないドンフン。
周りに二人の関係を疑われようとも気にせず、
気の毒なジアンの世話を焼く。

彼を取り巻く兄弟や仲間が、鬱陶しくもあり温かくもあり。
彼は3人兄弟の真ん中だが、兄も弟も身の定まらない中途半端な人生。
母親が「3人とも一流大学に入れて昔は鼻高々だったのに」と嘆く。

どうやらソウルの下町らしい地区に暮らす彼ら、
地元の仲間はみんな人生挫折組。
リストラ、離婚、商売失敗、夢の挫折・・・
大会社に勤めて順風満帆にみえるドンフンも、社内の派閥争いにうんざりしている。
妻ともうまくいかない。

でも彼らの地元愛と結束はものすごく、仲間の女性がやっている酒場に
夜な夜な集まっては年じゅう同窓会状態。
誰かが辛い時はみんなが憤り、誰かにいいことがあればみんなで喜ぶ。
誰かが困ったときはみんなが助ける。
飲んで騒いでうっ憤を晴らし、肩の力を抜く場所。ベースキャンプみたいな場所。

ちょっと抜けてる兄ちゃんも、短気だけど意外と純粋な弟も
愛すべき人間だ。
こんな仲間と場所があるから、
ドンフンはたとえ会社で冷遇されても
他者への優しさと温かさを失わずにいられるのだろう。


かたやジアンは幼いころから殴られて育ち、人間不信に陥っている。
誰とも口を利かず、イヤホンで耳を塞いで他人をシャットアウト、
そして自分は生きる価値のない人間だと思っている。
「みんな気の毒がって3,4回は施してくれるが、そのあとは無い」
ハタチそこいらでそんな諦観を持つなんて、何という人生だろう。
親の借金は放棄できること、世帯分離すれば祖母を施設に入れられること、
ドンフン以外、誰も教えてくれなかった。

そんなふたりが、いつの間にかお互いを励ましあって
人生をやりなおしていくというヒューマンドラマ。


イ・ソンギュン、最近あまりいい役に付いていなかったが、今作は
深みのある役で、よかった。
でも、おじさんというのはちとかわいそう。まだまだ色っぽい青年の感じ。
美声健在なり(#´ο`#)

IUちゃんは元気いっぱいのキュートな役が多かったが、
今回はセリフもほとんどない暗くて貧しくて幸薄い役。
難しかっただろうが、役者としてワンステップ上った感じ。


それにしても、
「マイ・ディア・ミスター」って。なんやねんコレ!
サッパリわけわからんタイトル。
もうちょっとどうにかならんもんか。タイトルで損している典型例。

「マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~」DVD予告編




もうひとつ。


「ハンムラビ法廷」


予告Vでは「胸キュン・リーガル・ラブコメ」とあるが、
さほど胸キュンでもなく、ラブもコメも少なめ。
人気の二人だから、中途半端にラブコメにしなくても視聴率は獲れるだろうに。
私はどっちかといえばお仕事ドラマとして観たけど、
十分見応えあり。面白かった。


バルン(エル)はソウル中央地方裁判所、民事部の判事。
そこに新人判事オルム(Ara)が配属されてくる。
彼女はバルンの初恋の相手だった。

人間嫌いでクールで原則や前例に則った判断を下すバルン、
正義感が強く当事者にすぐ感情移入してしまうオルム。
ひとつの判例に正反対の結論を導き出す二人。
そんな二人が机を並べて仕事することに。

新人ゆえ裁判所内の不文律も知らず、
破天荒なことをやらかしては上司に睨まれる問題児のオルムだが、
考えてみれば、彼女は間違ったことは言っていない、
自分たちが上を忖度し、臆病になり、事なかれ主義になっているだけ
と気づくバルン。陰に陽にオルムを助ける。
やがて若手判事たちも巻き込んで、裁判所内の空気は変わっていく・・・。



判事の仕事というのは
ひとの運命を左右する仕事。ひとの恨みを買う仕事。
重圧に耐え得る心身のタフさがないと務まらない。

その前に
裁判所という組織自体が判事間の出世争いの場であり、
ブラック企業さながらの長時間労働の場であり、
女性蔑視の旧態依然としたオッサン社会。
オルムはそこから変えようと奮闘する。

扱う裁判が長時間労働、遺産相続争い、パワハラ、セクハラetc...
日本の社会問題とほぼ同じ。
証拠がなく事実認定が難しかったり、
新たな証言が出てきたりで裁判は難航、
そのたびふたりは衝突しながらも、
資料を読み込み、議論し、判決を下す・・・。
このあたりがなかなか面白いし、勉強になる。
ふたりは仕事上の同志として信頼を深めていく。

でも元々好きな相手であるだけに、バルンは最初から超甘々。
ちらちらと隣のオルムを気にする姿がかわいい。
彼の仕事の効率は確実に落ち、
ケアレスミスは確実に増えただろうと思われ(^0^)





エルくんはもうカンペキにきれい。
仕事男子の白シャツ腕まくりは・・・反則よ~
「イ・ソン」の時もきれいな子だな~と思ったけど
役者としても着々と成長しているようだね。

Araちゃんはこういう意思のはっきりした勝気な役がピッタリ。
脇には、居るだけでほんわかしてくるソン・ドンイル氏、
「神ク」のリュ・ドックァンくんも二枚目半ぐらいの役柄で出ている。



「ハンムラビ法廷~初恋はツンデレ判事!?~」DVD 2019.5.9リリース【予告編】