明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

温泉旅行、白浜のリベンジ その2

2023-07-03 | 旅行
1年ぶりに会うEさんはまた一段とヨボヨボになっていた。
杖をついて玄関から下りる数段もやっとこで、あぶなっかしい。

途中どこかで夕飯をということで、クオリティ高めを謳う某回転寿司へ。
レーンを回っているのはお寿司の写真だけ。
あんなことがあったからしょうがないとはいえ、変な光景だ。
何のためのレーンやら。
注文はタブレットで各自好きなものを注文する。



おなかあんまりすいてない、なんて言っていたのにガンガン注文するIさん。
Eさんは胃がん手術しているのであまり食べないが飲む方はいける。ほぼビールで生きている。
「あ~タブレットで探してる間にウニ終了してしもた~。
 ウニ~ウニ~くやしい~」とIさん。ノンアルで酔っ払ったか。

ようやくおなかが落ち着いて、そろそろお勘定を・・・と思った頃にEさん、
「日本酒行こか。熱燗徳利大!」
「え~ もうやめといたら。せめて小にしときぃな。このあとホテルで飲むし」
と必死で止めるふたり。
「ほな小でええわ」
そうでなくても足元おぼつかないのに、酔っぱらってフラフラされたら手に負えない。
Eさんは天ぷらの残りの大葉を肴に手酌で美味しそうに飲んでいた。

次はスーパーに寄って、ビールとツマミと明朝のパンを調達する。
Eさんは車内待機。
Iさんと二人であれやこれやと探すうちに2人とも主婦の目に。
「ちょっとこれ、安いやん。これ買っていい?うち用に」
「いいよ、ほな私もこれ買おかな」となる。

魚売り場では
「ウニないかな。あったら買う?板に乗ったやつ。思いっきり食べたらいいやん。
 あ、瓶詰のウニあるよ、Iさん😁」
「もうええわ。忘れたつもりやったのに」






食料とビールを調達して、やっとホテルへチェックイン。
部屋はバリアフリー。窓の外は琵琶湖、目の前は桟橋、対岸の明かりがきれいだ。
このホテルではプラスチック製品を使わず、従って歯ブラシなども置かず。
部屋のキーも木製のカード、ボールペンも木製だ。

「温泉入る前にお金の清算するね」
ぞろぞろ長い寿司屋のレシートを出してきたIさん。
「もう三等分でいいやん」というのはじゅうぶん酔っぱらって眠そうなEさん。
「いやいや、私メッチャ食べたのでこれで三等分は申し訳ない」

ほな計算しよか、と私とIさんが取りかかる。
まず誰が何を食べたか仕分けして、クーポン8%を割り引いて消費税10%を掛けて・・・
これがね、なかなか出来ないんですわ
なんべんやっても計算が合わない。
私も程よく酔っぱらっているので、毎回違う数字が出てくる。
スーパーの買い物の方も然り。
なんで計算合わへんの!? 
「はよ温泉行こうな~」急かすEさん。
はいはいちょっと待って。焦れば焦るほど何が何やらわからんように。
もういいわ、当たらずとも遠からずの数字が出たのでそれで良しとした。やれやれ
回転寿司で割り勘なんて、やるもんじゃないね^^;
寿司は奢ってもらうに限る(コラッ)🤣🤣🤣


レシートと格闘の跡。30分以上格闘したよ。
寿司屋のレシートは立て替えたIさんが持ち帰った。しらふの時に計算し直しているかも(^0^)


念願の温泉に入れた時のEさんは満面の笑みだった。
「やっと入れたね~」「入れたわ~
連れて来た甲斐があったわ。よかった。
でもこちらはめちゃくちゃ緊張した。
腕を抱え、滑らないように一歩ずつ・・・歩行介助^^;

みんな眠気が覚めてすっかり蘇り、ビールとツマミで飲み会スタート、
しゃべるしゃべる、何をしゃべったか何を聞いたかあまり覚えてないが、
気がついたら夜中の2時半だったので、大急ぎで就寝。




翌日はマキノまでドライブ。
途中、この鳥居が見えたら白鬚神社。
これを撮ろうと観光客が道路に出るので事故多しとか。
確かにフォトジェニックだが、この日はお天気がイマイチで^^;



近江最古の大社 白鬚神社

猿田彦命ほか、たくさんの神様が祀られている。
猿田彦命は延命長寿の神様なので、みんな元気で長生きできますようにとお願いし・・・




メタセコイア並木 | びわ湖高島観光ガイド

初めて来たメタセコイヤの並木道。
「ここはEさんもちょっと歩きません?」
数歩歩いては立ち止まり、また数歩歩いては立ち止まり。
杖をついてはいるが、杖が役目を果たしていない。
デイで正しい使いかたを指導していないのだろうか。
ズボンのベルトの部分を持ち、腕を支えながらそろそろと歩く。
「もういいから、アンタら行っといで」
ベンチにEさんを残し、メタセコイヤの並木道を堪能。
街路樹といえばたまに枯れてる木があったりするものだが、ここはきれいに並んでいる。
並大抵の手入れではなさそうだ。
琵琶湖の北部、ずいぶん遠くまで来た。
そろそろ帰路に。


もう長い距離は歩けなくなってるのかな。歩くことが辛そうだ。
そもそもEさんがこうなったのは数年前に骨折したのがきっかけで、
それもお孫さんと遊んでいて手を引っ張られて転倒したというから、他人事ではない。
その後も肩や腕の骨折が続き・・・コロナ自粛も輪をかけたねきっと。
私も骨対策はしているつもりだが、気をつけないと。骨、ホネ、大事!

Eさんを無事に家に送り届けたら、2人ともどっと疲れが。
「このあと龍安寺でも行きます?石庭の」
「いやもういいわ。疲れた」
「気が疲れましたね^^;」

じゃあまたね~と京都駅から新快速に乗ろうとしたら、
「ただいま到着が遅れています」ひぇ~~。
15分程度の遅れで済んでよかったが、車中見事に爆睡だった




温泉旅行、白浜のリベンジ その1

2023-06-30 | 旅行
先月白浜行きのバスに乗れなかったEさんのための企画。

今回はIさんの車でEさんの家まで迎えに行くという。
「このままだと可哀想だから近場でどこかいいところないですか」

自治会の仕事で忙しいところに、義妹に7月8月の母のデイ送迎を丸投げされてしまった私は
(丸投げの話は腹が立つ&読んでもいい気分ではないだろうと思うのでやめておく)
あまり気乗りしなかったのだが、しゃあないなぁなんで私が探さなアカンねんと思いつつ、
京都から近くて温泉があってバリアフリーな宿泊施設を・・・
ということで、
目と鼻の先の琵琶湖岸、全室レイクビューを謳う某ホテルの素泊りプランを選んだ。
このホテル、見晴らしよく部屋は快適、バリアフリー、
足が悪い同伴者がいると言ったからだろうか、エレベーターからも近い部屋で、
なかなかよかった。


(某予約サイトより拝借しました)


新快速でまずは山科へ。駅前でIさんに拾ってもらう。
Eさんを迎えに行く前に少し観光をということで、毘沙門堂へ。






毘沙門堂門跡

天台宗 護法山安国院出雲寺 毘沙門堂 毘沙門堂は大宝三年(703)、文武天皇の勅願により開かれた天台宗の寺院です。 開山当初は、京都の出雲路橋付近(現在の御所北側)にあ...

毘沙門堂門跡

 


ここはIさんの家の近くで、毎日のように朝の散歩で訪れているとか。
それでもひとつひとつの社にお賽銭をあげ丁寧にお参りをしている。
彼女の意外な一面を見た。
京都の人は歴史とともに在るというか、
暮らしに行事や昔からの習慣が自然と根付いているのだろうね。
京都から一駅隣だけなのに、どことなく鄙びている。
平日の午後3時ごろ。ひっそりとしていて外国人観光客はいない。
さすがにこの辺りまでは来ないとみえる。
「そんなことないですよ、結構来ててうるさいです」


そのあとは金閣寺近くに住むEさん宅に向かうべく、
二条城、平安神宮などを窓外に見ながら京都の町を横断する。

「せっかくだから金閣寺、見たいわ」と私。大昔に来たきりなのだ。


おおー、金閣寺だ。金ぴかだ~~!





金閣寺 | 臨済宗相国寺派

正式名称を鹿苑寺といい、相国寺の塔頭寺院の一つ。舎利殿「金閣」が特に有名なため一般的に金閣寺と呼ばれています。

臨済宗相国寺派

 



こちらはさすがに夕方でも多くの観光客で溢れていた。
駐車場に観光バスが停まっていなかっただけまだマシなほうか。
ゆっくり見て回りたかったが、約束の時間が迫るのでざ~っと回って終了^^;


さて、Eさん宅へ。
ほんとに金閣寺のすぐ近くの住宅地、
ここに娘さんと一匹のワンちゃんと暮らしている。
週3日、デイサービスに行く以外は家にいるという。
買い物も食事の支度も洗濯も、全部娘さんが仕事から帰ってやると。
娘さんとは仲が良くなくて、ほとんど会話もないそうだ。
私もそうだったが、だいたい母と娘の同居はうまくいかない。
うまくいってる人がいたらコツを伝授願いたいぐらい


じゃあデイに行かない日は何してるの? 
会話もなくて毎日ぼぉーっとしていたら、お先真っ暗だよ。
まだ70代半ば、人生諦めたらアカン、楽しいこと見つけないと。

キャンキャン鳴くワンちゃんをひとり(一匹)残して
Eさんを車に押し込み、いざ琵琶湖方面へ~。


つづく





温泉旅行、3人で行くはずが・・・

2023-05-12 | 旅行
結論を先に言えば、2人で行くことになってしまった。
連休明けの旅行日和、楽しいはずの温泉行きが・・・まぁそれなりに楽しんだけど。
ちょっと残念、いろいろ考えさせられた出来事ではあった。



始まりは「たびとも」のIさんからのLINE。
「Eさんが温泉に行きたいと言ってるので、一泊でどこか行きませんか」

「え、行けるものなら行きたいけど大丈夫?」
去年会った時のEさんは歩くのはおろか、立っているのもやっとという感じだったし、
Iさんも脊柱管狭窄症で調子が悪かった。
もうこの3人での旅行は無理と思ったものだ。

去年の記事↓
たった2年、されど2年(2022.06.24)


Iさんが電話でEさんと話したところによると、
薬の影響で頻尿気味だがトイレ休憩があれば大丈夫、
こないだも娘さんの車で栃木の息子のところまで行った、
電車は階段の上り下りがあるからバスのほうがいいと言っていると。

本当に?
好きな時にトイレ休憩できる自家用車とバスとでは訳が違うけど。

「そういうあなたの脚は大丈夫? 辛そうやったけど」
今は調子がいいから大丈夫、とIさん。
もしEさんが行くなら、「湯快リゾート」ならバスで宿まで直行だから歩かなくて済むという。

Eさん曰く、不安がないわけではないがバスだったら行けそうと。
温泉入ってゴハン食べて、おしゃべりしたいと。

ふーむ。
Eさんはそれでいいとしても、私とIさんはちゃんとEさんをサポート出来るだろうか。
要介護2のEさんがコケたり歩けなくなったりしたらどうしよう。
宿では車椅子を借りるとして、無事に帰ってこられるかしら。
これでもしIさんまで調子悪くなったら・・・
なんかもう気分は温泉でノンビリどころではなくなってきた。

でもせっかく行きたい気分なのだから、じゃあ近いところで白浜でも行く? 



湯快リゾートの白浜行きバスは京都→新大阪→天王寺とお客を拾いながら宿まで直行する。
IさんとEさんは京都から乗り、私は新大阪から合流。
京都からだと約5時間のバス旅だ。
連休明けだし、渋滞もないだろう。
よし、白浜にしようということになった。


旅行当日。快晴
そろそろ家を出ようとしていたらIさんから電話。
ドキッ、悪い予感が・・・。
「Eさん、バスに乗れませんでした」
「えー!なんで?」
「あれだけ乗り場は八条口と言ったのに、中央口で待ってはった。
 早く八条口まで来て、と言ったけどEさん、無理やよう行かんて。
 バスの運転手さんに出発を待ってもらってたけど、これ以上は無理と言われて
 今、私だけ乗ってます」

ああ~やっぱり。何か起こると思ってた。
不安的中。

娘さんはEさんを中央口(駅の北側)に降ろして行ってしまった。
八条口(南側)まで、人の群れの中を足の悪いEさんひとりでの移動は無理だ。

「タクシーに乗って八条口まで来て、て言うたんやけどよう乗らへんて。
 私もバスに乗らずにEさんと新幹線に乗って新大阪まで行ったらよかった。
 きっと間に合ってたと思うわ。今やから思いつくけどあの時はもう頭真っ白で。
 あれだけなんべんも八条口、八条口て念押したのに、なんでやのん」

バスの中で責任感じて落ち込むIさん。
しょうがないよあなたのせいじゃないと慰めつつも、
しょっぱなからなんでこうなるかなぁと。
デイの送迎じゃないけど、身体が不自由ならやっぱり人から人へ対面で送り出し、
迎え入れないといけなかったのだ。
今、Eさんはどんな気持ちでいるだろうと思うと、私もどんよりしてしまった。





気持ちを切り替えて。
2人ならどこでも行ける。パンダでも見に行く?
バスの1日フリー乗車券を買い、アドベンチャーワールドへ行こうとしたら
運転手さん、「連休中頑張ったからパンダお疲れ。今日は休みやよ」
ガクッ。まぁ別にパンダ見なくてもいいし。
終点の三段壁まで行き、そこから海沿いの道を歩いて、途中バスに出合ったら乗って、
テキトーにごはん食べたりお茶したりして、ブラブラ行こか。



ところがこの辺、元々飲食店が少ないうえにパンダがお休みならお店もお休みなのよね。
おまけにバスもなかなか来ない。天気は良すぎる。
干からびそうになりながら地元の人にバス停はどこか、飲食店はどこか、尋ねながら歩く。
ようやくバス停を見つけ、一時間に一本のバスが10分待ちで来るとわかった時にはもう、
太川&蛭子みたいな心境に。
でも行き当たりばったりもドキドキで面白かった(^0^)


円月島。このあたりのバスがナカッタ。


後でわかったこと。
娘さんが「八条口でしょ」と言ったのにEさんが中央口と言い張るから、
おかしいと思いながらも娘さんは中央口で降ろしたらしい。
私たちと何度か中央口で待ち合わせたことがあったので、勘違いした or 思い込んだのだろう。
頭もアカンようになったと自分を責めるEさん。
「京都駅からどうやって家まで帰ったんですか?」
「タクシー乗った」
あら、タクシーひとりで乗れるやん。その能力をあの時発揮していれば・・・。



「次はゼッタイ行きたいて言うてはる。次は京都近辺にしよ。
 Eさんの家まで押しかけて私の車で送迎するわ」とIさん。

うーん、次は果たしてあるのか~!? 
しばらくはちょっと勘弁してほしい(ホンネ)。

気軽に旅行と言うけれど、Eさんはこれからはサポート体制の整った、
例えば看護師同行のツアーとかに参加したほうがいいかも。
ホテルの浴場は階段でしか行けない場所にあったし、部屋もバリアフリーじゃなかったし。
気軽にどこでもという訳にはいかない段階に来ていると思う。


つくづく自分の足でどこでも行ける歩ける幸せを嚙みしめた旅でもあり。
太かろうが短かろうが、ちゃんと動いてくれる我が足に感謝した。





秋晴れの一日、宇治へ

2022-11-10 | 旅行
いいお天気が続くので、いつものメンバーで京都の宇治に出かけた。

京都とはいえちょっと中心部より離れた感のある宇治市。
アクセスは京阪orJRということもあり、
私にとってはちょっと行きにくい場所という印象だったが、
モノレールで門真まで行き、京阪に乗り継いだら案外スムーズに行けた。
北摂を東西に走るモノレール、こういう時に助かるわ。


京阪宇治駅で奈良組と集合、
宇治川に架かる宇治橋を渡って平等院へと向かう。
川幅があり、空が広くて気持ちがいい。
あっという間に平等院到着、そこそこの人出である。






極楽浄土を願う思いを表現したといわれる鳳凰堂はあまりにも有名。
平成の大修理を経てきれいになったということで、
私は柱など濃い朱色でピカピカかと想像していたが、落ち着いた茶に近い赤だった。
どこからみても圧倒的なビジュアルなので、落ち着いた色の方が好ましい。

お堂と真正面に対峙する絶好の撮影スポットは修学旅行やツアー客に占領され、
少し斜めから写真を撮る。
鏡のように艶姿を映し出す阿字池、周りの木々や借景も含めて美しい。

鳳凰堂内部拝観は別料金。
「外は修理していますが、内部は平安時代のままですので
 手はもちろん服の端などが壁に擦れたりしないようにご注意ください」
と言われ、気が引き締まる。
阿弥陀如来像はいいお顔をしている。
雲に乗った小さな仏様たちは若干ユーモラスなお顔もあり、精巧な造りだ。
一対の鳳凰はミュージアムに展示されているものがオリジナルで
今、屋根の上にあるのは2代目らしい。

ところで鳳凰堂拝観券にはPhoenix Hall の表記あり。
鳳凰=Phoenix=火の鳥、不死鳥
これは=でいいのか、それとも≒か ≠ か?
洋の東西で似たような空想上の鳥がいるのが面白い。起源は同じ?


堂内&ミュージアム(鳳翔館)は撮影禁止なので
詳しくはこちらでどうぞ →世界遺産 平等院





お昼は「つばめ屋」さんで茶そばのセット。
天婦羅サクサク、うなぎの白焼きの載ったごはんもおいしく、
あっという間に完食。
欲を言えば少しそばつゆが私には辛かったかな。





午後からは急に日が陰る。
腹ごなしにぶらぶら散策して宇治上神社を目指す。
神社建築としては日本で最古だそうだ。
商売っ気のないひっそりとした神社。紅葉はまだ始まったばかりか。

宇治川の中の島などもぶらぶらして、
ふたつ目の目的地、「中村藤吉本店」を目指す。
宇治といえばお茶。
お茶の老舗のカフェでおいしいものを食べようと意見一致。



大店の名残を感じさせる客間。
昔はここでお得意様と商談をしたのだろうか。
ここでお茶とお菓子をいただけるなら最高だけどね。
カフェは別棟、奥の方。30分ほど待ってようやく通される。


ここのウリの「まるとパフェ」
せっかく来たからには店のウリをいただきましょう。

竹筒の中に抹茶ソフトやらカステラやらあんこやら玄米パフやらが入っている。
食べ進んでいくとレモンジャムやらベリーという酸っぱいものも。
でもどれも抹茶色で何が何だか、添付の説明書を見ながら食べ進む。
とどめは底の方にドテっとゼリーと白玉で、もうお腹パンパン!
頑張って食べたけど、年寄りにはいささか量が多すぎた。
「半分サイズのを作ってほしいね」「値段も半分でね」

ここの注文方法が、
自分のスマホで伝票のQRコードを読み取って注文しなさいというもので、
「店のタブレットならまだしも、なんで客が自分のスマホを使わなアカンの」
とYちゃん。
そう言われればそうかも。
「あんまりこういうことにスマホ、使いたくないねん」
結局、店員さんを呼んで口頭で注文を伝えたら、
店員さんが自分のスマホで入力していた。


帰りに駅近くの駿河屋さんで茶だんごを買って帰る。
甘さ控えめで素朴なおだんごだ。







コロナ流行8波に突入とか。
みんな4回目ワクチン接種は済んでいるけど、
5回目を積極的に打とうと思っている人はいない。みんな様子見の構え。
あと一週間ほどで私も仲間入りするから、4人で合計280歳!(自爆)
古希婆4人、トシだけはしっかり高リスク組だけど




圧巻の三十三間堂

2022-06-27 | 旅行
さて、たびともさんと別れた私はバスに乗って三十三間堂へ。
平日ということもあり、バスはガラガラ。
京都駅はそれなりにごった返してはいたが、
インバウンドの姿が見当たらない京都は何年ぶりだろう。
(京都に行くなら今のうちですよ)




三十三間堂、名前の通り大きい。
ここも人はまばらで、修学旅行の中学生が数人いるだけだった。
このごろの修学旅行はグループ行動なのね。
3,4人のグループごとにタクシーで回っている。

堂内は撮影禁止なので外側だけ。
それにしてもよくもまぁこんなものを作ったものよ。

座像(中尊)を中心にして左右に千手観音像が1000体。
ほかに風神、雷神、二十八部衆の像が合わせて30体。
中には目が4つある像もある。風神雷神はド迫力。
所狭しと並ぶ観音様たち。
斜めから見ても寸分違わず、きれいに並んでいる。
(思わずキューピーさんが並んで行進する某CMを連想した)


後白河上皇が平清盛にお金を出させて作らせたらしいが、
権力と財力に物言わせて都中の仏師を集めて競わせて作ったんだろうな。
これでもか~という感じで、圧倒される。

しかしこんなにたくさんの観音様を、なんで後白河さんは必要としたんだろ?
何が何でも救われたかったんだろうかね。
戦乱の世だから、どれだけたくさんの観音様を並べてすがっても
心穏やかにはいられなかっただろう。
(どうも西田敏行サンの顔がちらついてしまう)
 
→ 蓮華王院 三十三間堂






三十三間堂を出て大和大路通を北の方向に歩いていくと、
すぐ北隣が京都国立博物館。
正門フェンスの間から撮った。
噴水の向こうに「考える人」がちらっと見える。




しばらく行くと方広寺。
「国家安康」「君臣豊楽」の文字が家康の反感を買い、
大坂の陣のきっかけになったという鐘を見て、




その隣の豊臣秀吉をまつった豊国神社へ。
千成瓢箪の形の絵馬がたくさんぶら下がっている。
ここでもタクシーで乗り付けた修学旅行生がちらほらいた。


さすがに歩き疲れたので、もうこの辺で帰ることに。
京都駅に戻り、何かお菓子でも買って帰ろうかと思っていたところに
たびともさんからLINEが入り、
「仙太郎の水無月、買ったよ」と。

そうそう、思い出した。
京都の人はこの時期、夏越しの祓に「水無月」を食べるのだ。
私はまだ食べたことがないので、
さっそく伊勢丹の地下で行列に並んで水無月購入。



氷室から切り出した氷の形に似せた三角形の外郎の上に
小豆餡を載せたお菓子。

味は・・・外郎があまり好きではないので・・・こんなものかなと。
でもまぁ京都人に倣って、今年の夏はこれで乗り切れますように。




というわけで、七条辺りをうろうろと旅行気分で歩き回り、
軽く1万歩をクリアした一日だった。
暑かったー!