明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

救命救急講習&AEDの使い方

2016-11-19 | ひとりごと

自治会主催の救命救急講習に参加した。

私の住むところはすぐ近くに消防署があるので比較的安心感はあるが、
だからと言ってすぐに救急車が来てくれるとは限らない。

心肺蘇生法の講習はずいぶん前に受けたが、AEDが登場する前のこと。
一度、AEDの実物と使い方を見てみたかった。



救命救急士の指導のもと、
人形を使って胸骨圧迫、気道確保、人工呼吸・・・胸骨圧迫、気道確保、人工呼吸・・・
これを繰り返す。結構ハード

AEDのバッグの中身は、本体と電極パッド。
電極パッドは袋に入っていて、シールをはがして粘着面を体に張り付ける。
低周波マッサージ器と同じ仕組みね(爆)

貼る位置は図解されているから迷うことはなさそう。
要するに心臓を挟み込む位置に貼ればいい。
心電図解析がされ、必要ならば電気ショック、となる。
到着した救急隊員に引き継ぐまで繰り返す。

使い方は音声ガイダンスがあるので子供でも使えるぐらい簡単というが、
本当にそんな感じだった。
ひとつひとつの手順が終わるまで音声ガイダンスが先走ることはない。

だいたい分かったが、実際使えるかどうかはその時になってみないとね。
まずは落ち着くこと。
そして体がこの感覚を覚えていてくれることに期待する。




喉を詰まらせたときの応急処置として
背部叩打法と腹部突き上げ法(ハイムリック法)。



[背部叩打法]




[腹部突き上げ法]


普段の生活ではこっちの出番のほうが多いと思う。

ずいぶん昔のこと、
ママ友に連れられてうちに遊びに来ていたおチビちゃんが
走り回った途端にアメ玉を詰まらせた。
逆さにして背中を思いっきり叩いたらコロッと出たが、ヒヤッとした瞬間だった。
以来、子どもにアメをあげる時は必ず砕いてから渡すようになった。
そのおチビも今や20代後半の青年に。彼の顔を見るたび思い出す。

老健では、
朝食のパンを口いっぱいに頬張ったおじいさんが喉を詰まらせた。
ナースがいろいろ応急処置を試みたが、何をやってもダメ。
顔面蒼白、いよいよ救急搬送となり、エレベーターに乗り込む時、
フロアとエレベーターの段差にストレッチャーがひっかかり、ガクンと揺れた。
その瞬間、口からパンの塊が転がり出た!
おじいさんは一命を取り留めた。
噛まずに飲み込むことが多いお年寄り、
朝はおなかが空いているから、がっついて食べるとこういうことに^^;

そもそも高齢者は唾液の分泌が少ないから、
小さく切るだけでなく、
とろみ剤などでまとめて飲み込みやすくしないといけない。
黄な粉、海苔なども要注意だ。
私も黄な粉は苦手で、いつも噴いてしまう^^;





「介護の日」

2016-11-11 | ひとりごと

11月11日は 「 介護の日 」 だそうな。(知らなかった^^;)


私が介護の仕事を選んだきっかけ。

ずっと専業主婦だった私は、娘が大学に入ったころに
ヘルパー2級(今は介護職員初任者研修)の資格を取った。

両親、義両親もそろそろ高齢になり、
いずれ介護が必要になれば自分が介護することになるのだと思うと
知識や心構えがないよりはあったほうがいいだろうと、
ちょっと勉強してみようと思ったのだ。
ちょうど介護保険制度が始まったころだった。

某福祉専門学校の通信コース。
半年ぐらいのコースだったかな。

テキストに出てくる高齢者を自分の親にあてはめて読んでいくと
すんなりと頭に入った。
初めて知ることばかりで、へえ~そうなんだとどんどん面白くなった。
勉強が面白いと感じたのは、後にも先にもこの時だけじゃないだろうか(爆)

最後に1週間、朝から夕方までぶっ続けのスクーリングがあり、
これがしんどかったけど、めちゃくちゃ楽しかった。
自分の子と同じぐらいの若者が殆どだったが、同世代もチラホラ。
1週間、机を並べ、一緒にお弁当を食べて過ごすと、
トシに関係なくみんな仲良しになり、最後の日は打ち上げで盛り上がった。
その時の仲間とは数年、飲み会が続いたほどだ。

スクーリングが終わるといよいよ実習。
グループホーム、デイサービス、訪問介護の3か所を数日ずつ体験した。
それまでほとんど高齢者、それも要介護のかたに接したことがなかった私には、
生身のお年寄りとの出会いはびっくりの連続だった。
想像を絶することもあったが、今思えばドジばかりしていたにもかかわらず、
「ありがとう」「また来てね」と言われ、すごく嬉しかった。


無事に資格証を受け取ると、欲が出てきた。
せっかくだから、現場で働いてみたい。

家から歩いて行ける場所に老健があり、ちょうど介護職員を募集していた。
老健と特養は実習に行っていないので、どんなところかよくわからなかったが、
老健のほうが、「死」の場面に遭遇しないで済むと思った。

募集には40代ぐらいまでと年齢制限があったが、
「トシ関係ないっスよ、手が足りてないからゼッタイ雇ってくれますって」
と実習仲間にも励まされ、面接を受けてみるとすんなりOKが出た。
51歳から約8年、日勤帯(8:30~17:30)で週2~3日。パートで働いた。

テキストで習ったことと現場で行われていることは別物だった。
生身のお年寄りは十人十色、当然といえば当然だが、
ひとりひとりに合った介護が求められる。
職場では勉強会が月イチで行われており、パートでも参加できて
ここでもまた知識を深めることができた。

職場にはいろんな人がいた。事務方、介護職、看護職、ドクター、運転手、清掃業者、
各種療法士、厨房職員etc.
18歳からオーバー60まで老若男女、常勤&非常勤、
専門学校・短大出身の若者や私のようなオバチャン、
定年退職後の第二の人生に介護職を選んだ人、リストラされて来た人、
情熱や理念を持っている人、いやいや働いている人、
優しい人コワい人、、、

「今日の夜勤は天使の〇〇さんだからよかったわ」
「あの職員はイジワルだからアンタも気をつけなさいよ」etc.
お年寄りは陰でこっそり教えてくれた。
さすがダテに長生きしていない。ちゃんと人を見抜いている。

入所者にもいろんな人がいた。50代の、私と変わらない年齢のかたもいた。
「死」の場面に遭遇しないで済むはずの老健が、看取りも行っていた。
何度か、まさに死にゆく瞬間も見た。
それまで身近な人の死すら経験のなかった私には衝撃的だったが、
怖いとは思わなかった。


自分だったら、自分の親だったらどうしてほしいか、と思いながら働いていた。
でも自分の親じゃないから、仕事と割り切っているから働けた、とも思う。


肝心の実の親はといえば、
義父も実父も介護する間もなく病院で亡くなった。
義母は健在だが、離婚したのでもう私の出る幕はない。

実母も今のところ健在だ。ありがたや~。
いつか介護が必要な時が来ても、少しは慌てずに対処できるのではと思う。
まぁ実際そうなってみないとわからない。


「介護の日」ということで、書いてみました。







インスタント味噌汁

2016-11-10 | ひとりごと

先日母のところに行ったとき、↓ フリーズドライの味噌汁をもらってきた。



「敬老の日」のお祝いに市からもらったものという。
これまではお菓子だったのが、今年はフリーズドライ味噌汁のセットだと。

「おいしいかった?」と聞いても何も言わない。
「まぁいいから、帰ったら飲んでみて」。


      


どれどれ、さっそく飲んでみた。
インスタントの味噌汁は初体験だ。

豆腐も油揚げもリアルで、手作りと遜色ないが・・・
具も汁もめちゃくちゃしょっぱい  
食塩相当量1.6gだって。

たしかに手軽だし非常用にもなるし、便利だけど・・・
こんなの年寄りに配ったらアカンでしょ。
せめて減塩タイプにしないと。

1.6gがどんなものか、ピンと来ないので、
昨日スーパーで「減塩」と銘打ったものを2種類、買ってきた。



↑ 「減塩20%」にも拘らず、食塩相当量1.7g !

シジミなんかどこにいる? というぐらい、なぁんも入ってない。
しょっぱいしょっぱい!
やっぱり安いだけのことはあるわ^^;




↑ 食塩相当量1.0g

これでも私が普段作る味噌汁よりしょっぱい。
でも他の2つよりははるかにマトモ。ダシが効いている。
具が少ないのはまぁインスタントの限界か。


私は特別薄味好みのつもりはないが、それでも世間一般よりは薄味なのか?
やっぱり自分で作る具沢山の味噌汁が一番おいしい。

そんな私の味付けを常々、「からい!」(関西の「からい」はしょっぱいの意味)という母には、
おそらくこのフリーズドライの味噌汁は、許せないシロモノだっただろう。
内心、「お菓子のほうがよかったわ」と思っているかもしれない。


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【厚生労働省の1日あたりの塩分摂取量の目標値】
 男性・・・・8g
 女性・・・・7g
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遺影の話などあれこれ・・・

2016-11-06 | 母との確執

月イチの母宅訪問。

今回は筑前煮と柚子大根を持参。
普段ほとんど煮物を作らない母なので、
じっくり煮込んで味の沁みた煮物を持って行くと喜んでくれる。

夕飯のおかずのつもりで持って行ったのに
お昼にもう出してきて食べていた。

お昼を食べながらあれこれとおしゃべり。
母はまだ高野山行きの余韻に浸っている。

「精進料理、おいしかったな~」
「おじいちゃんと行くときはいつも日帰りやったし、あんなとこ泊まったん初めてやわ」
「もう生きてるうちに行くことはないやろな。最後にいい思いさせてもろたわ」

etc.

そこから遺影の話になり・・・

「もうおじいちゃんのトシ超えてしもたし、
 遺影に今の写真使ったら私の方が老けて見えるやん。
 そんなんイヤやからコレにして。コレ気に入ってるねん」

と出してきたのが、8年前の写真。
確かに可愛く撮れている。

     
   

「いくらなんでもエライ前のやな。こんなん使ったら詐欺やんか(爆)
 こないだ高野山で撮ったんでいいのあったやん」

「ええやんコレにして。今のは皺だらけでアカンわ。コレで頼んどくわ」

そんなん頼まれましても~ 

「ハイハイ、わかった」
いくつになっても女ってのは、ミテクレを気にするものなのねん。



「あんた、いつになったら缶切り持ってきてくれるのん?」

??? 何の話 ???

母はあずき缶をヒラヒラさせながら笑っている。
あ〝 ~~、そうやった。すっかり忘れていた。
安売りしていて買ったらプルトップじゃなくて、缶切りないから食べられない^^;
という話を聞いたのはもう2か月ぐらい前だったか。

「あんたもよう忘れるな ( ̄m ̄)」 と鬼の首でも取ったように嬉しそう。



帰り際、
「洗濯ネット、余ってるのあったらちょうだい。破れてん」
「あるある、好きなの持って行き。そうや洗濯ばさみ、こういう大きいの、割れてしもてん。
 アンタとこ余ってるのある?」
「竿ごと挟むヤツね。あるある、今度持ってくるわ」

えーと、洗濯ばさみと缶切りね。
次回忘れないようにしなくっちゃ (..)φメモメモ


おかずを持って行ったり、こまごましたものを融通しあったり・・・
離れて暮らしていた私には、こんなことが結構新鮮で楽しい。

娘も近くにいたなら、こういうことが出来るのにな~。
若いコには嫌がられるかしら^^;







  こないだ上京した時に娘からもらってきたリースの土台に
  お菓子についていたリボンや100均でみつけた造花をくっつけてみた。
  秋のイメージで (^-^)