明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

アフタヌーンティーを楽しむの巻

2024-06-27 | グルメ

(ホテルHPより拝借しましたm(__)m )

メインラウンジ「さくららうんじ」【千里阪急ホテル(大阪)】


千中にある唯一のホテル、千里阪急ホテル。
1970年大阪万博に合わせて開業したが、寄る年波に勝てず来年には閉館するのが残念だが、
普段からよく使わせてもらっている。
その昔私が帰省した時は、父がよくここのレストランにつれていってくれた。
若いモンは金がないからロクなもの食べてないだろうと哀れに思ったのだろう。

今でも息子家族が来た時はここに部屋を取り、
母の誕生日の食事会などもここを利用する。
レストランはそこそこ高いが、サービスは行き届いているし静かで居心地がいい。
宿泊は意外とリーズナブルな値段。自分では泊まったことないけど(支払い専門^^;)

前に母と一緒の時にたまたまラウンジの前を通ったら、アフタヌーンティーの様子が垣間見えた。
「アレ食べてみたいわ~、おいしそうやん」と母。
瞬時においしそうなものを見つける目は健在だ。
「そのうちね」のまま現在に至っているが、

先日、〇ーブス友と何かの拍子にアフタヌーンティーの話になり・・・
「行く?」「行く!」となり、予約がうまい具合に取れたので、
行きたがってた母を差し置いて私が先に行くこととなった。

写真を見ただけで女子はオババでも胸が高鳴りますね(^-^)
このラグジュアリーなスイーツてんこ盛りはどうよ!
HPの写真通りだった(看板に偽りなし)。
6月はジューンブライドをテーマにしたラインアップということで、
花嫁衣裳のレースをイメージした繊細な飾りつけなど、食べるのがためらわれる。



ウェルカムドリンクは紫色のゼリーが入った涼しげなソーダ。
トマトソースのペンネは海老入り。テントウムシのカナッペは食べるのが惜しい。
ラップサンドは生トルティーヤの中にサラダとローストビーフが入っていてボリュームがある。
冷たいグリーンピースのスープ、あまり好きじゃない豆系だけど、これはおいしかった。
ひき肉とじゃがいものグラタンや洋風茶わん蒸し、
どれも素材の味がしっかりしていて、多すぎず少なすぎずの絶妙な量加減、
全部は食べられないわと思っていたがペロッと完食。
一番おいしかったのがペンネとグリーンピースのスープだった。
友だちもペンネが一番と言っていた。




スイーツは別腹にちゃんと入る。
紅茶は本当に久しぶりだが、いいものですね紅茶も
ちょっとこの夏は紅茶で行ってみるか?(普段はコーヒー党)

食べてしゃべって気がついたら2時間以上経っていた。
時間制限はないけど、そろそろ・・・
で、腹ごなしに〇ーブスへ直行して、何食わぬ顔で運動してきた。
さすがに夕飯は軽いものしか入らず。



次は母を連れてこようと思っていたら弟から連絡あり。
「7月〇日、桜ラウンジ、アフタヌーンティー予約取れた」

OK、行きますと返事したが、こんなこともあるのね。
7月からメニューが変わるのでまぁいいけど、まさかふた月続けていくことになるとは。

行きたい会いたい食べたい、、、何でもいいけど、
強く願っていればいつかきっと願いは叶う。時には叶いすぎることもある🤣




一年ぶりの京都

2024-05-03 | グルメ
一週間ほど前の話。
連休に突入する前に、たび友さんとほぼ一年ぶりに会った。
要介護2のEさんとの旅行はもう無理と去年身に沁みてわかったのに、
まだ一緒に行きたいような I さん。

     去年の記事→温泉旅行、3人で行くはずが・・・ - 明日は明日の風が吹く

「電話したら、温泉行きたいな~って」
(行きたいのと行けるのは違うと去年も言ったやん、ンもう~)
「だったら旅行じゃなくて、一度ゴハン一緒に食べよう」と私。
インバウンドで混み混みだし、Eさんのことも想像できて気が重いが、しょうがない。




ニデック京都タワーに名前が変わったのね。







昼食は某日本料理店。
I さんが探してくれたお店だから文句は言いたくないが、
先附のピンクのお椀を見た時、その中身の少なさに目が点になった。
イチゴのすり流し仕立てに赤貝、小柱、春キャベツ。
量が少なすぎて誰かの食べ残しみたい。味もただうっすら甘いだけ
この段階でがっくりきたが、とうとう最後までどれもぼやけたような味で、
量も少ない。珍しくハズレだった。
凝ってはいるのだが、ひねくり回して素材そのものの良さを失くしてしまったというか。
I さんも「ここはアカンわ。口コミでは良さそうやったのに」。
京都のど真ん中でこんな商売しますかね。これがインバウンド仕様ってやつか
こないだ奈良の隠れ家でいただいた料理の2倍近いお値段だった。

Eさんは足の衰えも認知症も進んでいた。
何を訊いても答えは「うん」
店に何時に着いたの?と訊いても「・・・」
時間や場所をもう覚えられなくなっていて、メモに書き留めても意味をなさない。
食事中に彼女が発した言葉は「うん」と「トイレ」ぐらい。
お店の人によると、約束の時間の1時間以上前に店に到着していたのだった。

「これでようわかったわ、もう無理やね」と I さん。
「冷たいようだけど私らはもう関わらないほうがいいよね、あの親子には」と私。
超がつくぐらい非協力的な娘さん。母娘関係が想像できる。

Eさんをタクシーに乗せて送り出した後、さぁこれからどうする?
目の前には二条城。
修学旅行生とインバウンドに交じりながらお城を見てきた。


入城券を買いながら修学旅行生が話している。
「オレら中身は小学生なんだけどな」
思わず吹き出したら、ニコッと笑って「お先にどうぞ~」
大人1300円。高いね。シニア割引はないのか。
浜松城は中学生以下と70歳以上はタダだったぞ~🤣

立派な東大手門を入り、唐門を見てから二の丸御殿へ。
唐門の彫刻が見事だ。
ずいぶんきれいだと思ったら2013年に修復工事をしたとか(パンフレットによる)。



二の丸御殿は靴を脱いで上る。中は撮影禁止だった。
廊下は「鴬張り」で、大勢が歩くからヒヨヒヨヒヨヒヨと涼やかな音色が響いている。
いくつも連なる大広間、御所の近くでこれでもかと徳川家の権力財力を見せつけている。
欄間の透かし彫りや障壁画、天井画も緻密だ。もっと細部まで見たかった。
天守閣跡からは本丸御殿と庭、京都の街並みが見下ろせる。大文字の山も・・・。

ここは門が閉まるのが早い。午後4時には閉門だ。
二条城から京都駅までは市バスに乗れた。平日だったからか、混んでいなくてよかった。

「これからは2人でまたどこか行こうね」と言って I さんとは別れたが、
2人はちょっと寂しいね。
知り合ったのは9年前の沖縄旅行。あの頃はまだEさんもシャンとしてたのにな・・・。
明日は我が身だ^^;


食べて喋って日が暮れて・・・

2024-04-09 | グルメ
2年ぶりだろうか。久しぶりの奈良行き。
大学時代の友人との集まりに、家からは片道約2時間の小旅行である。

実は4人のうちの1人が基底細胞癌というのになって、
でも無事にきれいに切除できた、という一報が入ったのが3月の初め。
その頃私は例の件でMRIの予約待ちで、心中穏やかならぬ日々だったのだが、
えーそんなことが起こってたの!とびっくりすると同時に
実は私ももしかしたら手術・・・などとポロリとこぼしたものだから、
エライコッチャ、これはみんなで集まって慰労と激励の会をやらなアカンと。

思い立ったはいいが、なかなか予定が合わない。たった4人なのに。
みんな自治会やら旅行やら春休みの孫のお守りやら、
婆は婆なりに忙しい。
延び延びになっていたのがようやく昨日になって実現したというわけだ。

奈良へ向かう電車の中は平日というのにインバウンドでいっぱい。
私は終点の奈良まで行かずに西大寺で乗り換えたが、
おそらく東大寺や興福寺辺りは外国人だらけではなかろうか。



小雨がぽつりぽつりと降ったりやんだり、曇天の奈良。
風が吹くと桜吹雪が舞い散る。今年の桜の見ごろは短そう。



花より団子。
今回友だちがお昼を予約してくれたのは、静かな住宅街の中にある普通のおうち。
私たちより少し年上のご夫婦がやっておられる隠れ家的和食のお店だ。
実は1人が同じ町内に住んでいるので夫人と親しく、ご近所さんのおうちにお邪魔しているような感覚。
普通はリビングの方のテーブル席に案内されるらしいが、
「おもいっきりしゃべりたい」私たちのために、別の和室を用意してくださった。


まず出てきたのが、じゃがいものクリーム豆腐(だったかな、以下ネーミングはうろ覚え)
次の椀物が蕗のすり流しナントカ。
そして春巻きの中身は穴子と春ごぼう。
どれも香りが良くてだしのおいしいこと! 
年取るとこういうのが嬉しいんですわ。自分では絶対作らないもん。
料理はすべていちからご夫婦の手作りで手間暇かかるものばかり。
ゆっくりと出てくる。


若竹煮の下に鯛の切り身が隠れている。
ふんわり載った淡雪は意外としっかり硬め。
わかめ、筍、鯛に木の芽・・・春の出合いものだ。
そのあとは蕎麦のサラダ仕立て。なるほど、これは真似できるかも。
ナッツやごまなどいろいろ入ったドレッシングがおいしかった。
そしてご飯はちらしずし。酸っぱすぎず甘すぎず。
桜の生麩がのっている。
こういうちょっとしたところがやはり家庭料理のようでも一線を画すところだ。
「ちらしずし、多かったらお持ち帰りに出来ますよ」と言われたが、
なんのなんの、全員完食(^-^)


シフォンケーキとコーヒー。
ケーキ、ちょいと齧ってしまい^^;

どれもおいしくて大満足。春の味を堪能させていただきました。

Yちゃんが言うことには「(奈良の)めぼしいお店はどこもインバウンドで予約取れず」
「値段はインバウンド価格でメチャクチャ高いくせに味はきっと落ちてる」
とのこと。
さすがこの隠れ家までは侵食されていなくてよかった。
2時間半以上、ここにいたかな。長ーいランチだこと。

このあとはMちゃんちに場所を移して、お菓子を食べながら(まだ食べるんかい🤣まだ入る)
おしゃべりの続きだ。

基底細胞癌というのは小鼻の辺りに黒いゴマ粒のようなおできが出来るという、
よくある、そしてすごく治りの良い皮膚癌の一種らしい。
周辺多めに何ミリだか切開して取ったらしいが、殆ど言われないとわからないほど
きれいに治っていた。他から皮膚を移植しなくて済みそうで、よかったね。
あんな話やこんな話、親の介護や孫の話、政治の話から事件事故まで
よくまぁ話題が尽きないねと我ながら感心する。
病気にまつわる話、老後の話の比率が増えてきたのはしょうがない。

知り合って50年超。怖ろしいくらいの年月が経ったのだ。
「この先、いつまでこうやって会えるやろね」
「足腰鍛えとかなね。Yちゃん車の運転いつまでするのン」
「そやな~便利なところに移ったらもうやめる」
「私ら一人減り、また一人減り・・・てなるんやろか」
「最後に残るんは絶対Kちゃんやな」
「いやーわからん。一病息災ていうやん。病気持ちの方が長生きするんやて」
てなことをワイワイ言いながら、気がついたらもうこんな時間!

「あんた2時間コースやろ。はよ帰り!」
「さっきのプリムラジュリアン、一株頂戴」
Mちゃんちの庭は花とメダカ(こっちはオット様の趣味)がいっぱい。
前にも匂いゼラニウムをもらって帰った。
厚かましく頂戴なんて言えるのも年代物の友なればこそ。
もらうものもらって大急ぎで家路に着いた。
次は(みんな元気に夏を越せれば)秋に我が家に集まることになっている。

帰ってきたら〇ーブスの知り合い92歳のK子さんから電話あり。
今日私の姿が見えなかったので心配してかけてきてくれたのだ。
友だちとこんな話をしてきました~と言うと、
「まだ若いのに何を悲観的なことお言いやすのん(京都育ち)」
と言われてしまった



92歳!

2020-11-27 | グルメ
少し前の話になるが・・・
11/22は母の92歳の誕生日、そして11/23は父の10回目の命日だった。

10年前、もう今日か明日かと父の病室に交代で詰めていた。
22日に母と弟と3人で近くの店でささやかなお祝いの食事をしたが、
それを見届けるように翌日、父は亡くなった。

もう10年。
どうなることかと心配した母のひとり暮らしも10年。
(途中、娘が出戻ってくるハプニングもあったがあえなく1年で追い出され^^;)


まぁでもこの1年、母が大過なく過ごせたことに感謝!


そしていつものところでお祝い。
今年は日帰り利用ということになった。
部屋で食事&温泉入浴。

今年は姪ファミリーも参加したので大人数、
時節柄キャンセルせざるを得ないかと気を揉んだが、
部屋食でほとんど他の人との接触もないことから
まぁ大丈夫だろうと。





お墓で記念写真というのも変だが、
大勢揃ったので。
今年の箕面の紅葉は今ひとつ。
(写真撮る時だけマスク外しています)






16畳の部屋に4人のテーブルの島がふたつ、
ゆったりとセッティングされていた。
窓も鍋に火を点けるとき以外は開放、
仲居さんはフェイスシールド着用だった。

季節感満載の料理。
「零余子(むかご)の真丈」のお椀の蓋には滝の絵が。
どれも美味しくいただきました。


実は先日、母の下の前歯が数本抜け落ちたらしい
「歯医者通いしてんねん
去年もそんなことを言ってたが、まだ抜ける歯があったとは。

「まだ横の歯がある」ので、特段不自由な様子もなく、
栗ご飯と漬物だけ姪っ子のオットくんに任せて
他は見事に完食。

家では、これで栄養足りているのだろうか、
アイソカルゼリーでも持参しようか、
と心配するほどの少食である。

みんなと一緒→楽しい→気分高揚→おいしい→ぱくぱく



食欲が増進する機会をもっと作らないとね。
孫やひ孫が近くにいないのがちょっと残念ではある。
私らのようなトウの立った憎たらしいのはもうアカン^^;




墓参り

2020-08-13 | グルメ
お盆の墓参り。
3月以来5カ月ぶりの墓参りだ。
猛暑ゆえ、夕方日が落ちてからのお参りとなった。
うちの子たちも弟のところも誰も帰省せず、
いつものメンバー、母と弟夫婦と私の4人。

手入れが行き届いている墓地、
雑草もほとんど生えていないので助かる。



墓参りのあとは、いつもの和食のお店で夕食。
今回は入り口でアルコールの手指消毒があった。

個室で、席もじゅうぶんな間隔があったので、
少々のおしゃべりは大丈夫だろう。


(編集をサボってGoogleフォト画面の切り抜きでお茶を濁しておりますm(__)m
料理は下段右ヴィシソワーズから始まり左へ。上段右から左へ)



(続き。同上。m(__)m )

おいしいものを少しずつ。
母にとっては人生最大の楽しみだ。

私も今年はほとんど外食をしていないので、
久しぶりのおいしいもの、普段食べられないものに感激!
鰻の鮨、鱧とマツタケのお吸い物・・・



お刺身を食べ終えたところで、母にちょっとした異変が

「どうしたんやろ?喉が詰まったみたい。入っていかへん」

え!? 何が起こった?

少し吐き気もあるようだ。
急いで義妹がビニール袋を差し出し、背中をさする。
何も出てこない。

「なんかおかしいわ」と母。

「エアコン効き過ぎ? 冷えた?」
「お酒が回った?」(ひと口だけ冷酒を口にしていた)
「おなかのきついズボン履いてない?」
「深呼吸して」

おかしいと言うだけで、どこがどうおかしいのか、
うまく説明できない母。
顔色は普通、呼吸も出来ている。意識もちゃんとしている。

エアコンを切ってもらい、ひざ掛けを持ってきてもらった。


次の焼き物、揚げ物は食べられず、ご飯も食べられず。
これはお店の好意で持ち帰りのお弁当にしてもらった。
味噌汁とデザートのフルーツゼリー寄せは食べられた。

帰るころにはもう何もなかったようにケロッとしていた。


翌朝、気になるので母に電話したら、何ともないという。
お弁当を朝食べたらおいしかったと。

まぁ大事にならずよかったが、
以前は締めのご飯以外は食べられたのに、
元々細い食がますます細くなったのかと思うと、
そこはやはりいくら若く見えても、年のせいだろうか。
楽しくて結構はしゃいでいたから、
よく噛まずに飲み込んでいたのかも。
熱中症気味だったかもしれない。

母の老化が一段階、進んだような気がした。
エアコンも何度言っても使わないし、
しばらくはワン切りと言わずに会話して
異常がないか、注意しないといけない。