明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

ひさびさにバトってしまった^^;

2019-04-06 | 母との確執

月イチの母宅訪問。

実は朝から気が重かった。
機械アレルギーの母にどうやって留守電の操作を教えるか。
そもそも留守電の仕組みもわかってないひとに、どう説明したらすんなり頭に入るのか。
余計なこと言っても混乱するだろうし。

ああめんどくさい。子どもに算数教えるより難しい^^;

掃除も早々に済ませ、トリセツ持って寝室の電話の前に座る。
ベッド脇の小さな台の上に置いてある電話は埃をかぶっていた。
電話やら何やらごちゃごちゃ置いてあるが、どれも埃だらけ!

なんやの、これは! カァ~っと頭に血が上る

この部屋は母の聖域で、私はアンタッチャブル。
ここだけは滅多に入らせてもらえない。
掃除も自分でするというから任せていた。

「床はちゃんと掃除機かけてる」
「埃は床にも台の上にも等しく降り積もるんよ。横で毎日寝てて気づかへんの!」
「そんなんあとでやるからはよ教えて」
「アカン、掃除が先!」

台の上にあるものを全部どかして雑巾で拭いて・・・
「この箱は何?」
「ああホネや。おじいちゃんとうちのおばあちゃんとおじいちゃんとこのおばあちゃんのホネ」
ギョエ! 遺骨かいナ。
なんで遺骨が、それも3人分もこんなところに置いてあるのか?
「仏壇のとこにでも置いたら?」
「ええやん私の勝手やん。さわらんといて!」

母もヒートアップしてきた。
しかし母の考えることはよくわからん。

埃を拭いてすっきりしたところで、いざ留守電。
留守電ボタンを押したら点灯。録音があれば点滅。
メッセージの聞き方、消し方・・・
ゆっくり何度も説明し、本人もフンフンと聞いているが、
スマホから試しにかけてメッセージ入れて、
ハイ続きをやってみて、と操作させると出来ない
やっぱりね。再度説明する。だんだん声がとんがってくる。

母もイラついている。
「とにかく触らんとこのままにしといたらいいんやろ。知らんわもう知らん!」
「それはこっちのセリフや。もう知らん!電話、押し入れの中にでも突っ込んどき!」


ふたりともブリブリしながらお昼を食べる。消化に悪い。

「あのな、テレビつかへんねん」

はぁ~~!? 今度はなんやの、もう~~!
またB-CASカードかぁ~?(前にB-CASカードのせいで映らなかったことあり)

「ちょっと見て、こんなん出るねん」

見ると、「このチャンネルは契約されていません」とかなんとか表示されている。
何のことはない、CSに切り替わっていただけ。

「リモコンのここに地上D,BS,CSてあるやん。このCSのボタンを押したんやろ」
「押してへん! なぁんもさわってへん!」
「BS見てるやん。そのとき間違えてCS押したんとちゃうのん。とにかくCSに切り替わったんよ」
「知らんわ、なんやのCSて」
「CSというのはね・・・」

電話で気力を使い果たした我が身を奮い立たせる。
普段口数少なくおとなしい(!)私がどんだけ喋ったことか。
途中で相手がロクに聞いてないことに気づきつつ説明している私は
いったい何をしているのか^^;

何もさわってへん、自分のせいやない、知らんわ~、
を繰り返す母にますますイラつく。
誰のテレビやのん誰の電話やのん!さわってへんさわってへん、て。
ちょっとはさわれよ~(爆)

折しも母宅マンションは大規模修繕でベランダの外に足場が組まれ、
ネットがかかっている状態。

「ネットかぶってるから映らへんのかと思った」
「もう寿命やからしゃあない」とか言っている。

「映らへんのやない、映ってるやん。「契約してません」て出てるやん」
「ああそうか」
「いつから? なんで電話して訊いてくれへんの。
 お隣さんでも管理人さんでも、訊いたら直してくれたかもしれんやん」
「いいねん、ラジオあるし」

そういう問題ではないと思うけど(頭から湯気が出そう!

「リモコンのボタン1個のことで何日も不便な思いして・・・。
 私やったら、悔しいからあちこち触りまくって壊してでもなんとかするわ。
 プライドが邪魔してひとに訊くのがイヤなら、何でも自分で出来るようになるしかない。
 それが無理ならしょうもないプライドなんか捨てることや!」

ドッカ~ン! はああ~ 言うてしもた  
 

この世代の人は気の毒だ、機械に疎い人はなおさら。
日進月歩で技術が進み、やっと慣れたころには置いていかれ、
新しいことを覚えるには頭と気力がついていかず、
キツイ娘にはボロカスに言われ・・・。

口では気丈に張り合っていても
惨めな思いでいっぱいだろう母の心中を思うと
哀れ、かわいそうと思いながらもこっちの気持ちも収まらず、
自分もいずれああなるのかと思うと情けなく、悔しく、

言い過ぎた後悔といろんな思いが一緒くたになって、泣けてくる。