明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

母の昔話~初耳!猫を飼いたかった!?

2021-03-07 | 母との確執
月イチの母宅訪問。



いつも年末には母宅に壁掛けカレンダーを持っていって掛けるのだが、
今年は趣向を変えて猫ちゃんの写真入りのものにした。
(DAISOで調達)
実用一点張りの味気ないものより
カワイイ猫ちゃん付きならば寂しくなくていいだろうと。

その表紙の部分を母は捨てずに飾っていて、
可愛い可愛い、と目を細めている。
「この子、ホンマにかわいいわ」
(そんなに猫好きだったっけ?)

そこから猫の話になり・・・

「そういえばむか~し、おばあちゃんとこに黒猫いたなぁ」
「私が飼ってたんよ。ず~っと猫切らしたことがなかってん」
「そうなん? おばあちゃんが飼ってたのかと思ったわ」
「お父さんは心臓が悪いから(弁膜症)、動物の毛がアカンて言われてたから
 結婚しても実家に置いたままやった。それやのに・・・」

ん? 

「ある時、お父さんが犬を連れて帰ってきて」
「いたいた、うっすら覚えてるわ。雑種やのにコリーていう名前の」
「そうやねん、香里園に住んでたからコリー(笑)
 買ったんかもらったんか知らんけど、ある日急に犬連れてきて。
 この犬がしょっちゅう近所の家の下駄やらスリッパやら咥えてきて」
「え、繋いでなかったん?」
「そうやろな~。そのたびに私がスミマセンスミマセンて返しに行って。
 どうせ飼うんやったら猫飼いたかったのに、
 もうあの時は、何やのこの人!て腹立って腹立って」
「お父さん、カラチ(@パキスタン。父は数年、長期出張だった)行くから
 番犬のつもりで飼ったんとちゃう?」
「あんなん、番犬にならへんわ。下駄取ってくるだけやん。
 返しに行って謝るのは私やんか。もうそれがイヤやったわ~」


へえ~初耳だ。
母が猫を飼いたかったことも、父が勝手に犬を飼い始めたことも、
父が動物の毛がアカンかったことも。
私の動物の毛アレルギーは父譲りだったんだと今ごろ納得。

「家建ててからはいくらでも飼おうと思えば飼えたのに
 なんで飼わへんかったん?」
「さぁなんでやろ」
「私らが子どもの時、犬やら猫やら飼いたいと言ってもダメって」
「そうやったかな~」


「このマンション、ペットOKだからこれからでも飼う?猫ちゃん」
言ってから、しまった!と思った。
猫より母の寿命が先に尽きる^^;

「いやいや、もういいわ。こうやって写真の猫ちゃんでいいわ」
(ホッ、よかった)

大大大昔の話だ。よく覚えていること!
てか、どこまでほんとかな? 
猫の写真にインスパイアされた作話(さくわ)のような気がしないでもない。

まぁいいか。どっちでも。
親の若い頃の話など、子は案外知らないもので。


作話・・・記憶障害の一種である。過去の出来事・事情・現在の状況についての
誤った記憶に基づく発言や行動が認められる点が特徴的である。
作話は、「正直な嘘」と呼ぶべきものであり、通常は本人は騙すつもりは全く無く、
自分の情報が誤りであるとは気がついていないので、この点で嘘とは区別される。
(by Wikipedia)






2歳の頃の私とコリー。キャ~、66年前!
もう時効だから顔出し(^0^)
ちゃんと鎖の首輪してるようだけどね。