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60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

郵便貯金が消えるという、ふざけた話

2023-05-01 | ひとりごと
これは大問題でしょう。

郵便貯金消失の9人「制度知らなかった」 専門家「周知不足のツケ」:朝日新聞デジタル

 貯金者が権利を失った郵政民営化前の郵便貯金が急増している問題で、朝日新聞が貯金を実際に失った郵便局の利用者9人に取材したところ、全員が「貯金を失うまで消滅制度を...

朝日新聞デジタル

 


郵政民営化(2007年)前に預けた定額郵便貯金、定期郵便貯金、積立郵便貯金は
満期後20年を経たら払い戻しできなくなる(=国に没収される)。

ンなアホな

私がそんな法律があることを知ったのは去年12月の新聞記事だった。

私にも郵政民営化前に子ども名義で作った貯金があった。
教育資金にとコツコツ貯めて、やがて教育費の負担がなくなった時、
そこそこ余ったお金を当時まだ金利が良かった定額貯金に預けておいた。
通帳は10年ほど前にそれぞれ名義人(子どもたち)に渡し、
住所と印鑑を現在のものに変更するように言ったのだが・・・
あれはその後どうなっているだろうと気になり、
昨年末、息子と娘に連絡を取ったのだった。

「住所変更をちゃんとしていれば通知が届くから、もし忘れていても大丈夫。
 でもとうに満期が来ているからさっさと使うか、他に移し替えるように」

2人ともちゃんと住所も印鑑も変更していたからとりあえず安心したが、
ほっといても何もいいことはない。
うっかり忘れて年月が経ったら消えてなくなってしまうということだ。


総務省|郵政事業|郵便貯金の権利消滅に関するお知らせ

総務省

 



今回また報道されるようになって私もまた心配になり、
再度子どもたちに念押しのため連絡したら、

娘、「もう使った」
あ、そう。

息子、「忙しくてやるヒマがない。まだ手付かずのまま」ときた。
やっぱり。
この子は通帳を渡すときも
「これは母さんが貯めてくれたものだから母さんの老後に使え」
と言って、なかなか受け取らなかったのだ。
泣かせるようなことを言ってくれるが別に親孝行な訳でもなく、
「自分のことは自分でやりたい、親に金も口も出されたくない」
納得できない金は受け取れないという頑固者。
家を建てた時に援助を申し出ても断わられた。
そのくせ、「援助は要らんが新築祝いならもらう」と(笑)

だから定額通帳も「預かっておく」ということでようやく持ち帰ったのだが、
私が老いぼれてどうにもならん助けてくれと言うまで、引き出しの奥深くに置いておくつもりだったのだろう。
その一本気というか単純さが仇になりそうなので、
「アンタはまたいつ海外駐在になるかもしれず、通知も届かず、忘れてしまう可能性大。
 とにかく親の好意を無にするな。早く手続きせい!」
と怒りのLINEを送ったら、

「ふざけた話だ。そんな銀行がどこにある!」と怒りながらも、
「ハイ、なるべく早くやります」と返事が来た。

なるべくというのが気になるが、まぁ私としては言うことは言った。
これでまた何年もほったらかしにして貯金が消えてしまっても、
もう知らん。



しかし旧郵便貯金法って何なん?これは悪法だ。
国はやむを得ない事情があれば救済するとかナントカ言っているが、
全員の救済策を考えないとダメでしょ。