去年、我が家に連れてきたかなへびがまさかの産卵。どうなることかと思いながらも、湿度と温度に注意して30日と少し。8月10日に元気に産まれてきた3匹。その後また産卵したたまごからも一匹が無事誕生し、計4匹。うち2匹は里子へ、残りの2匹は逃がすことも考えましたが、その体はあまりにも小さく、あっという間に鳥や何かに襲われてしまうんじゃないかと想像し始めると、とてもとても外に放せず家で飼うことに。みこしとたいこと名付けて飼っていましたが、先日、みこしが亡くなりました。
ほんとに小さい体だったので、最初は一体何を食べられるのか、ほんとに育っていけるのかとても心配でしたが、この半年の間にほんとに大きく育ってくれました。
冬、寒い時期をいかに乗り越えるか、ライトやヒーターパネルも使っていましたが、次第に調子悪くなってしまいました。
子供の時からペットを一度も飼ったことがない私にとってはすべてが新鮮で、驚きばかりでしたが、やっぱりどんな生き物にも個性があるということ、可愛くてついつい写真を撮りたくなってしまう気持ち、出かけていても、ちゃんと日に当たれているか心配になる気持ち、毎日見ていたら、小さな変化にも気づけるようになったこと、誕生が、命がこんなに素晴らしいということ、亡くなってしまうのがこんなに悲しいということ、様々な感情を教わった気分です。半年どころじゃない。もっともっと一緒にいた気分。
たいこは元気です。
カナヘビは、きっと人間が考えるような寂しさや嬉しさの感情は持ち合わせているのか、本当のところはわからないけれど、でも、残されたたいこは寂しそうに見えるから、いっそ感情など無くいられる方が寂しくなくていいのかな。
早く春になれ。