とても興味があった、タナカマコトさんの展示会へ行ってきました。
切り絵作家のタナカさん。コンビニバイト時代、暇つぶしにお客さんが捨てていったレシートに下絵もなく切り絵を始めたのがキッカケだそうです。人生、何を仕事にしていくか、わかんないものですね。
元々はレシートだったそうですが、今は広辞苑の1ページを使ったり、文庫本だったりも。面白いのは、そこに書かれている文字からインスピレーションを受けた切り絵であるということ。例えば、カレーを買ったレシートならカレーを煮込んでいる人の切り絵だったりとか。
そこからさらに、シャツやトイレットペーパーまで、様々な物を使った切り絵がありました。
まぁ、細かくて美しい。
切り絵を風鈴に見立て、風でくるくる回りながら、真っ白な壁にその影が写るという作品もあり、それはそれは美しい世界でした。一緒に行った息子もじーっとしばらく見入っていました。
11月中旬まで開催されているので、良かったら是非。→コチラ
この風鈴の切り絵の所で、紙に「KIRINJI」なる文字発見。この日、会場にご本人がいらして、帰りがけにお会いできたので、あ、キリンジさんお好きなんですか、なんてサラッと聞いてみようかなと思いましたが、もちろんそんな勇気もなく。とても素敵でした、と一言。
あぁこの感じ。
街で偶然、え、こんな所で?みたいな場所で知り合いと会った時の、あの照れくさい感じ。普段ならよく話すのに、そこではなんともそっけなくなってしまう感じ。
あの、感じに似ている。
人はそうそう変わらないものですな。