唐史話三眛

唐初功臣傳を掲載中、約80人の予定。全掲載後PDFで一覧を作る。
その後隋末・唐初群雄傳に移行するつもりです。

天復三年(903年.延喜三年)

2006-12-28 09:02:32 | Weblog
正月李茂貞は朱全忠に屈服し、昭宗を引き渡し、幹部宦官達を殺した。
全忠と崔胤は残る宦官七百人を皆殺しにし、各地の監軍達も殺すように指示した。
そして崔胤はすっかり消滅した親軍の再建を図ることにした。
淄青節度使王師範は情勢を読み誤り、
正月反全忠を標榜して蜂起し、兗州を取った。
全忠が茂貞を追いつめながら赦したのは李克用と師範の動乱を畏れためであった。
二月全忠は大尉・副元帥[元帥は輝王だが飾り]となった。
三月全忠は王師範を攻めも九月これを降した。
五月荊南節度使成汭は淮南楊行密を攻めたが、留守中に本拠江陵を州雷彦恭に落とされ、軍は潰乱して敗死した。
十月西川王建は汭没後の黔中・荊南西部を制圧した。
十二月楊行密は反乱していた宣歙田頵を攻め殺した。
楊行密は配下の掌握力が弱く、頵・安仁義・朱延壽など次々と反旗を翻したため、十分な勢力拡大ができなかった。
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