唐史話三眛

唐初功臣傳を掲載中、約80人の予定。全掲載後PDFで一覧を作る。
その後隋末・唐初群雄傳に移行するつもりです。

唐宰相一覧[除皇族]2.劉文靜

2014-12-14 12:22:55 | Weblog
劉文靜。字は肇仁。祖父懿用は石州刺史。
父韶は戰沒し贈上儀同三司。
文靜は父の功績により襲儀同三司。
風采は良く策謀を練ることを好んだ、隋末混乱時に晉陽令となり、
晉陽宮監の裴寂と結び、太原留守の高祖に自立を薦めた。
唐の起兵には中心人物として活躍し、高祖即位後、
魯国公・納言として宰相となった。
秦王世民元帥府長史として薛擧を伐つが大敗
[世民=太宗に傷がつかないように、世民の病中に専断したと
いうことにされている]し除名される。
しかしまた起用され復爵・民部尚書領陝東道行台左僕射となる。
だが軽んじていた裴寂の下に置かれることに耐えられず
しばしば酒席で憤懣をぶちまけ、やがて密告され、
裴寂に陥れられて反意があるとして誅殺された。52才。
太宗は同情していたらしく、裴寂失脚後の貞観三年に
官爵を復されて子の樹義が魯國公となり公主と結婚する。
だが兄樹藝が謀叛を計画し誅殺される。
[宰相履歴]
武徳元年6月納言~8月除名

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