らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

道成寺の鐘供養

2008-04-27 | 伝統行事
4月27日は紀州「道成寺の鐘供養」の日です。
道成寺と言えば「安珍清姫」の悲恋物語が有名ですね。そして鐘供養とは一般的に新たに鐘を鋳造したときに行う法要のことです。
道成寺の鐘供養は、清姫の執念によて鐘と共に焼き尽くされた安珍の鎮魂祭です。
             
             道成寺の山門です

「安珍清姫」の伝説は皆さんよくご存知と思いますが、あらすじを下記に書きます。

928年夏の頃、奥州白河から熊野詣にやってくる僧がいました。
庄司清次の娘・清姫は、宿を借りた安珍を見て一目惚れします。そして女だてらに安珍を追い掛け回します。
安珍は参拝中の身としてはそのような事は困る、帰りにはきっと立ち寄るからと言って参拝しますが、参拝後立ち寄ることなく帰ります。

騙されたことを知った清姫は怒り、裸足で安珍の後を追跡し、道成寺までの道の
途中で追いつきます。
安珍は別人だと嘘をつき、熊野権現に助けを求め、清姫を金縛りにした隙に逃げます。
清姫は蛇身と化し、日高川を泳ぎ渡り、遂に鐘の中に隠れた安珍見つけます。
そして鐘もろともに焼き尽くします。
これが「道成寺縁起」として伝えられる第一の事件です。

第二の事件は道成寺の鐘再興の日に起こります。
1359年春の頃、一人の白拍子が現れて鐘供養を妨害し、鐘の中に消え、やがて
蛇体となって現れます。
清姫の怨霊を恐れた僧たちが一心に祈念しましたが、鐘の音がよくなく、付近に
災害や疫病が続いたため、山の中に捨てられたようです。

あらましはこのようですが、恐ろしき女の執念、皆さんはどのようにお感じになりますか?