現在ご紹介している“京都日帰りの旅”シリーズは、熊取町文化振興連絡協議会が主催した社会見学会に参加して見聞した鞍馬寺、平安神宮、そして京都府立植物園の珍しい花々をご紹介してきました。
今回のこのシリーズは今日の10回目を以って終了しますが、24ヘクタールの広大な敷地の京都府立植物園は、園内に宿根草 有用植物園や“なからぎの森”と呼ばれる自然に近い森を利用した生態植物園などがあるので、時間をかけてゆっくりと散策してみたい場所となりました。
「プラティケリウム・アルキコルネ」
プラティケリウム・アルキコルネはウラボシ科ビカクシダ属の常緑シダ類で、マダガスカル島の東部とアフリカ東岸の諸島に分布しています。
低地の雨林や植林地などの樹木に着生し胞子葉は緑色で長さは30㎝ほどになります。
鹿の角のような形をした珍しい植物です。
「カトレア」
カトレアはよくご存じのように、、もっとも有名な洋ランで、洋ランの女王とも言われているとても美しい花です。
ラン科、カトレア属の非耐寒性常緑多年草で、中南米が原産の着生ランです。
花の色も豊富で、春咲き、夏咲き、秋咲き、冬咲きと四季それぞれに咲く種類があって、植物園では年間を通じてカトレアを見る事が出来ます。
開花したばかりの時は殆ど香らないのですが、日にちが経つにつれて徐々に香りが強くなるようです。
「プロステケア」
プロステケアはラン科プロステケア属の多年草で、アメリカ南部からベネズエラが原産地です。
花の大きさは7cmほどで、唇弁に濃栗色の筋があります。
スルメイカのように見える変わったランです。
「イクソラ」
イクソラはアカネ科サンタン属の常緑低木で、「サンタンカ(山丹花)」、「三段花(さんだんか)」の別名があります。
原産地は中国南部~マレー半島で、マレーシアやインドネシアなどの熱帯地方には自生しているようです。日本には江戸時代中期に渡来し、当初は三段花(さんだんか)と呼ばれていました。
イクソラの葉は先のとがっただ円形で厚みがあり、光沢のある濃緑色です。
花は赤色でやや花びらがとがり、直径2~3cmで数十輪がまとまって半円状に咲きます。
温室を出て、林の中の中央休憩所の池の前で3人のカメラマンが何かを狙って待機していました。聞いてみると、カワセミが木の枝に止まっているとのこと。
教えてもらって早速ズームで撮影しました。
コンパクトデジカメなので10倍ズームでもこの大きさ、しかも三脚を使用していないためブレてぼやけています。
枝に止まっている瑠璃色の鳥がカワセミです。綺麗な鳥でした。