「コツをつかむ」や「料理のコツ」などと使われる「コツ」は漢字では「骨」と書きます。
「骨」から何故「勘どころ」とか「要点、要領」のような意味になるのか、調べてみました。
「骨」を「ほね」と読むとその意味はないのですが、「コツ」と読むと「要点、要領」のような"ちょっとした技"の意味が出てくるのは、骨は体の中心にあり、体を支える役目を果たしていることから、人間の本質や素質などを意味するのだそうです。
鎌倉時代には【礼儀作法の有り様、しきたり】という意味があったようであり、更に【学問や芸能の根本的技法、優れた勘、要領】も表すようになったそうです。
そこから、「コツ」は勘どころや要領も意味するようになり、物事の本質を見抜き、自分のものにすることを「コツをつかむ」と言うようになったのだそうです。
現在では「コツ」さえ押さえればうまくいくと思いがちですが、元々は物事の根本をさすことから、特に芸道では「骨」だけでなく表現力などの「肉」や「皮」が揃うのが理想的とされているそうです。