大阪府泉南市の海水浴場「タルイサザンビーチ」で、昨年7月にアカウミガメの産卵が確認されました。
アカウミガメの産卵は2010年に11年ぶりに確認されましたが、その後は時々確認されているようであり、府と市は産卵場所をフェンスで囲うなどして保護に取り組んでいます。
ウミガメと言えば、皆さんよくご存知のおとぎ話に「浦島太郎」があります。
一般的に知られているストーリーは概ね次のようなものです。
「あらすじ」
『漁師の浦島太郎は、子供達が亀をいじめているところに遭遇します。
太郎が亀を助けると、亀は礼として太郎を竜宮城に連れて行きます。
竜宮城では乙姫様が浦島太郎を歓待します。
浦島太郎はそこで3年暮らしましたが、残してきた両親が心配になり帰りたいと申し出ると、乙姫様は、自分は実は太郎に助けられた亀であったことを明かします。
そして、乙姫様は「決して開けてはならない」と言い伝えて玉手箱を渡します。
浦島太郎が亀に連れられ浜に帰ると、太郎が知っている人は誰もいませんでした。
絶望した太郎が玉手箱を開けると、中から煙が発生し、煙を浴びた太郎はたちまち老人になりました。
浦島太郎が竜宮城で過ごした日々は3年間だったのですが、地上では700年もの年月が経っていたのです。』
おとぎ話はここで終わりになりますが、この後の浦島太郎がどのようになったのか、皆さまはお聞きになったことがありますか?
浦島太郎のその後については、文献や地方によって諸説ありますが、その中の一説は、室町時代に成立した短編物語『御伽草子(おとぎぞうし)』に、鶴に変身したことが書かれています。
それによれば、浦島太郎は鶴に変身して大空へ飛び立ちました。
故郷を出た浦島太郎は中国にあるとされる想像上の山、蓬莱山に辿り着き、そこで仙人になって亀と添い遂げたそうです。
亀と言うのは前述の通り、乙姫様の化身です。
その後、浦島太郎は再び丹後の国(現京都府北部)へ戻り、亀と共に夫婦の明神となったという民間伝承があるということです。
小さな子供さんやお孫さんがおられる方は聞かせてあげてみては如何でしょうか。
それにしても、浦島太郎は700年間遊んで暮らした揚句、乙姫様とまた暮らせるとは羨ましい人生を送りましたね。