皆様のご家庭には住宅用火災報知機を設置されていますよね。
設置されてどのくらい経ちますか? 管理・点検をされていますか?
実は、住宅用火災報知機は設置から10年も経つと不具合が生じることがあるようです。
そこで今日は住宅用火災警報器の交換時期について取り上げます。
住宅用火災警報器は平成16年(2004年)に消防法が改正されたことから、新築住宅では平成18年(2006年)6月1日から、既存住宅についても市町村条例の規定によって、平成20年(2008年)6月1日から平成23年(2011年)6月1日までに設置することが義務づけられています。
なので、現在では全てのご家庭に設置されている筈です。
今年は設置が義務づけられてから10年余りとなることから、持ち主が気付かない間に電池が切れるなどして作動しないといったケースが相次いでいるようです。
全国の消費生活センターでは、「住宅用火災報知機の警報音が止まらない」といった不具合を訴える相談が増えているそうで、その件数は、この5年間で141件に上っているということです。
さらに、国民生活センターがインターネット上でアンケート調査したところ、火災でも鳴らなかったり、火災ではないのに作動したりした、といった経験をもつと答えた人は全体の13%に達していると言うことです。
一方、総務省消防庁でも、火災が起きても警報器が適切に作動しなかったケースが、去年1年間に全国で91件起きており、その原因として、気付かない間に電池が切れていたり、ほこりが入ってセンサーが働かなくなったりして不具合が発生したケースもあると言うことです。
このようなことから、国民生活センターでは「警報器の寿命は10年程度と言われており、いざという時にきちんと作動するよう、定期的な点検や交換を行ってほしい」と注意を呼び掛けています。
以上のように、住宅用火災警報器は経年劣化や電池切れにより正しく作動しないこともあります。
消防庁が、実際の住宅火災における被害状況を分析したところ、住宅用火災警報器の設置により、火災発生時の死亡リスクや損失の拡大リスクが大幅に減少するという結果がでているそうです。
火災から命を守るために、住宅用火災警報器は定期的に点検し、10年を目安に取替えるようにしましょうね。