健康ジョギングを始めて37~8年になります。
ジョギングを続けるにあたって心掛けている事は、翌日に疲れが残らないように、そして筋肉痛にならないように、走る前と後にはウォームアップとクールダウンを入念に行うことです。
ウォームアップは15分くらいしていますが、その中に腕立て伏せを200回ほど行うことを取り入れています。
これをすることにより冬でも身体が温かくなり、いきなり外に出ても心臓への負担は全く感じなくなります。
この”腕立て伏せ”、先日ネットを見ていたら、嬉しい記事があったのでご紹介したいと思います。
「腕立て伏せと心疾患発症リスクの関係」
その記事とは、日経ネットに載っていた”腕立て伏せと心疾患発症リスクの関係”と見出しされた記事です。
記事によると、米国の男性消防士を対象に行われた研究で、一定のペースを保ちながら腕立て伏せができる回数が多い人ほど、その後10年間の心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患の発症や心臓突然死のリスクが低いことが明らかになったそうです。
一定のペースで行う腕立て伏せが連続で10回以下しかできなかった人に比べ、41回以上できた人では、その後10年間の心血管疾患発症などのリスクが96%も低くなっていたということです。
「心肺持久力の簡便な指標として「腕立て伏せ」に注目」
心筋梗塞や脳卒中に代表される心血管疾患は、世界各国で主な死因の1つになっています。
その危険因子としては、タバコ、高血圧、糖尿病などがあり、これらは心血管疾患のリスクを高めると言われているところですが、反対に、運動はリスクを低減することが知られています。
今回の腕立て伏せの調査はアメリカ・インディアナ州の10か所の消防署に勤務していた男性消防士1562人(平均年齢39.6歳)を対象に、1分間に80回のペースで、メトロノームの拍子に合わせて腕立て伏せを行いました。
そして、それに関するデータが得られた1104人を分析対象にしたそうです。
次に、腕立て伏せができた回数に基づいて、参加者を5つのグループに分け、その後10年間の心血管イベント(心筋梗塞・狭心症・心不全の発症、心臓突然死など)の有無を調べました。
「腕立て伏せの回数が多いほど心血管イベントリスクが少ない」
その結果、上の表の通り、腕立て伏せの回数が多い人ほど心筋梗塞・狭心症・心不全の発症、心臓突然死などの心血管イベントリスクが低下したことが分かったそうです。
ただし、この現象は、腕立て伏せ回数を評価した時点の、参加者たちの心血管疾患の危険因子の保有状況の違いによって説明できる可能性があることから、「今後、より多様な人々を対象に、より規模の大きい研究を行う必要がある」としていますが、いずれにしても、このような結果が得られた事により、腕立て伏せの回数の計側がシンプルで費用のかからない心肺の持久力を推定する方法である可能性があると載っていました。
嬉しいですね。
医学的根拠もなにも知らずに、ただジョギングのウォームアップの一つとして実行していた”腕立て伏せ” が心血管疾患のリスクを低下する効果があることが実証されたのです。
そして、腕立て伏せの回数を計側することにより、心肺の持久力を推定することができるのです。
どのような運動でも自分に良いと思った事はやってみて、そして継続することですね。