らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

数珠の由来

2019-07-08 | 雑学

先日、知人に不幸があって、通夜に行ってきました。
通夜の時もそうですが、葬式の時も、そして法事の時も、仏教行事には数珠が欠かせない法具となっています。
何故、数珠が欠かせないのでしょうか?
今日は数珠の由来について調べてみました。

「数珠の起源」
数珠の起源は次のように言われています。
昔、お釈迦様が、国中に疫病が流行って困っていた「難陀国(なんだこく)」の王に、「108の木槵子(もくけんし)の実をつないでいつも手にして、心から三宝(仏・法・僧)の名を唱えなさい。そうすれば煩悩が消え、災いもなくなり、心身も楽になるでしょう」と説きました。
王様はそれを聞いてから、いつも数珠を手にして、毎日念仏を唱えたところ、悪病もなくなり、人々は幸せに暮らしたそうです。
その後、この数珠に数の概念や、1つずつの珠に意味付けがされ経典にも説かれ、 仏教の法具として、欠かす事のできないものになったと言うことです。

珠数の基本は108個ですが、これは人間の煩悩の数が108あるからだと言われています。
この108の煩悩を仏や菩薩の名前、真言、呪文の一つである陀羅尼(だらに)などを唱えることによって一つ一つ清めていくのだそうです。
なお、陀羅尼とは、梵文(ぼんぶん=梵字の教文)の呪文を翻訳しないで、そのまま読誦(どくじゅ=読経に同じ)するもの。一般に短いものを真言、長いものを陀羅尼と言います。



しかし、108も珠を繋ぐと長くなりすぎるので、現在では27個(108の4分の1)等に簡略化した数珠がよく使われています。
また、仏の名や真言を唱えていると、何回唱えたか分からなくなることがあることから、数珠を手に持ち、仏や菩薩の名、陀羅尼を唱える度に、一つずつ珠を繰っていき、珠を108回繰れば、仏や菩薩の名、陀羅尼を108回唱えたことが確認でき、煩悩を消し去ったことになるということです。

日本で数珠がよく用いられるようになったのは、平安時代に密教が入ってきてからのことです。
密教が盛んになって、真言を唱える修業法に取り組むことが多くなり、数える道具である数珠はなくてはならない法具になっていきました。

なお、数珠が丸い輪になっているのは、 仏の心を私たちの心の中に通し、心が丸く素直になることを意味しているそうです。
また、数珠は持ち主を守る厄除け(お守り)とも言われて、仏との縁を繋ぐ、唯一の仏具なのだそうです。

「数珠の持ち方」
数珠を持つときは、両手を合わせ、人差し指と親指の間にかけます。 焼香の前など、手に持つときは、左手で持ちます。
宗派別の持ち方は下の通りです。

・宗派別の数珠の持ち方です(ネットより)