日本にはいろいろな記念日がありますね。
一昨日の12月7日は「クリスマスツリーの日」でした。
そこで、この記念日について調べてみました。
この記念日は、 明治19年(1886年)12月7日に横浜の明治屋に日本で初めてクリスマスツリーが飾られたことが由来となって作られた記念日でした。
クリスマスツリーにはいろいろな飾り物が飾られていますが、皆さんはそれらの飾り物に意味があるのをご存じでしょうか?
そこで今日はクリスマスツリーの意味合いについて取り上げることにしました。
「クリスマスツリーの由来」
まず、クリスマスツリーの由来ですが、これは聖ボニファティウスの話からと言われています。
聖ボニファティウス(672-754)は、8世紀のヨーロッパでゲルマニアへ赴き、キリスト教の布教に努めた宣教師です。(ゲルマニアは、現在のドイツ、ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー、オーストリアにまたがる地域です)
その宣教師が旅の途中で、雷神トールが宿る巨大な樫の木に少年をいけにえに捧げようとしていた村人に出会いました。
宣教師はいけにえを止めさせるために樫の木を切り倒してしまいました。
すると、その樫の木の跡には十字架の形をした小さなもみの木が生えてきたのです。
聖ボニファティウスはキリストを忘れないために、その周辺に愛と思やりの象徴として贈り物を飾るように村の住民に命じた、というお話で、これがクリスマスツリーの原点だということです。
「ツリーがモミの木の理由」
次に、クリスマスツリーはなぜモミの木なのでしょうか?
クリスマスツリーにモミの木を使う理由については諸説ありますが、共通しているのは永遠の命の象徴ということのようです。
もみの木は、針葉樹で冬場でも葉を落とさない力強さを持っていることから永遠の命の象徴とされているのです。
以下、クリスマスツリーの飾りものについてその意味をご紹介します。
「トップスター」
クリスマスツリーの一番上に、必ずといっていいほど飾られている星型の飾りを「トップスター」と言います。
トップスターは、イエスキリストの誕生を「東方の三博士(新約聖書に登場し、イエスの誕生時にやってきてこれを拝んだとされる人物)」に知らせた「希望の星」が由来になっています。
「クリスマスベル」
クリスマスベルは、イエスキリストの誕生日を人々に知らせる「喜びの音を鳴らすベル」という意味があります。
ベルの飾りには天使とセットの物が多く、これは天使がベルを持ちキリストの誕生日を人々に知らせる役目がある事が由来となっています。
「オーナメントボール」
現在は金属性メッキ状のボールのものが定番ですが、昔はリンゴを飾っていました。
リンゴは、アダムとイブが食べた「知恵の木の実」を象徴しているといわれ、「幸福」や「豊かな実り」の願いが込められてツリーに飾られるようになりました。
「キャンディ」
クリスマスツリーに飾り付けられるキャンディが杖の形をしているものが多いのは、「羊飼いが羊を導く杖」を意味しており、そこからキリストが人々を導いてくれるという祈りが込められています。
「クリスマスリース」
クリスマスリースの円の形は、始まりも終わりもない永遠を表し、「神に永遠の愛と命を願う」という意味があります。
またリースに付いたリボンは、「永遠の絆で結ばれますように」という願いが込められています。
さらにリースに飾り付けられることがある松ぼっくりやどんぐりは、豊作の願いが込められているということです。
「イルミネーション」
クリスマスのイルミネーションは、キリスト自身を象徴しているといわれ、「世を光で照らす灯り」という意味があります。
昔はろうそくが使われていましたが、火事の危険があるため最近では電飾が使われるようになりました。
以上、クリスマスツリーの飾り物の意味についてご紹介しました。
Merry Christmas!