10月8日(土)と9日(日)は当地(大阪府熊取町)では「熊取地車(だんじり)祭り」が催されました。
昨年、一昨年はコロナ禍で中止となっていたので、今年は3年ぶりの開催となりました。
熊取の地車(だんじり)祭りは五穀豊穣の祈願と豊作に感謝する、長い歴史と伝統をもつ由緒ある行事(神事)です。
このような事から、地元の人たちにとっては待ちに待った再開でした。
今日は3年ぶりに再会された「熊取だんじり祭り」をご紹介します。
・畑のすぐそばを曳く和田地区の地車(だんじり)です。
「熊取だんじり祭り」
熊取のだんじり祭りは、いつから曳き出されるようになったのかは明らかではありませんが、1841年(天保12年)には五門、小垣内、宮村(現 大宮)、大久保、小谷、七山、和田、朝代の各地区に計8台の だんじりがあったことから、181年ほどの歴史をもつ由緒ある行事(神事)です。
現在は、熊取町には11の地区に11台のだんじりがあって、10月の祭りの日には、それぞれがJR熊取駅前から町内をパレードしてその勇姿を競い合いました。
・こちらも畑の近くを曳く朝代地区の地車(だんじり)です。
だんじり祭りでは、鳴り物と呼ばれる笛や太鼓による「だんじり囃子」が奏でられ、屋根の上では大工方(だいくがた)がだんじり囃子にあわせて軽妙な舞を披露します。
だんじり祭りの一番の見所は、スピードを落とさずに曲がり角を疾走する「遣り回し(やりまわし)」です。
全力で走りながら約4tものだんじりを直角に疾走させる遣り回しでは、曳行の技量に加えて役割分担とチームワークが最も重要となります。
また、夜にはだんじりに提灯が灯され、暗闇の中でだんじりがゆっくりと進みます。
その様子は、昼の豪壮さとうってかわった優雅な風景です。
・夜のだんじりです。(2019年撮影)
今年のダンジリ祭りは3年ぶりに再開されたことから、地元の人たちは殊のほか、張り切っていたように感じました。
第7波のコロナ感染者数も落ち着いてきたことから、曳き手の人達はマスクなしで威勢よく曳いており、以前のような賑わいが戻ってきた熊取の地車(だんじり)祭りでした。