らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

食パン、関西は何故厚切り?

2022-10-05 | 情報

朝の食卓に欠かせない食パンは全国的に1斤6枚切りが主流のようですが、関西では厚めの5枚切りが1番人気のようです。
反対に関東では薄めの6枚切り~8枚切りが主流だということですが、何故、東西で異なるのでしょうか?
この話題について先日、NHK大阪放送局の地方の話題を取り上げる番組、”なんでなん?” で取り上げていたので、今日はその理由や背景などについて、一部を引用しながらご紹介します。

「なんでなん?の内容」
放送では、関東では8枚切りの薄めの食パンが、関西では厚めの5枚切りの食パンが主流だという事でした。
取材した大阪市内のスーパーでは、食パンは4枚切りから10枚切りまで揃えているものの、厚めの食パンを買っていく客が多く、特に5枚切りを買うお客様が多いという事でした。
更に、山崎製パンの話として、近畿圏では5枚切り、6枚切りをメインとし、首都圏では6枚切り、8枚切りをメインに品揃えしているとのことでした。

山崎製パン(ロイヤルブレッド)では、関西は5枚と6枚が79%を占めているのに対し、関東では6枚と8枚が80%を占めているという事で、その比率は下記のとおりです。
        関西     関東
 4枚切り   17%       8%
 5枚切り   43%     12%
 6枚切り   36%     51%
 8枚切り     4%     29%

「厚切りと薄切りの食感の違い」
厚切りと薄切りの食感の違いは、
①厚切りはフワフワして、もちっとしており、薄くなるほどパリッとした食感になります。
②5枚切りは焼き上げると表面はパリッとしていて、中はふんわり感が残り、バランスの良い食感になるとのことでした。

「関西、関東で厚さが違う要因」
関西と関東ではパンに求める役割が、食パンが普及する前から違っていたことが要因ではないかと言われています。
関東では明治の初め頃アンパンが売り出され、パンはおやつとして根付いたのに対し、関西では神戸の居留地などで外国人がパンを食べたことをきっかけに、一般の人にも主食として広がっていった事です。
このような事から、関西での食パンは、食事として食べ応えのあるものが求められるという背景があり、5枚切りや6枚切りのような厚いものが広がっていったと考えられるそうです。

更に、お好み焼きなど『粉もん』文化の関西はもっちりした食感の5枚切りが好まれ、パリッとした煎餅文化の関東はさっくりした食感の6枚切りや8枚切りが人気となったのではないかとも言われています。
つまり、関東はおやつから根付いたことから薄切りが、関西は主食として普及したことから厚切りが好まれるという事のようです。

「最近の食パン事情」
その食パンですが、最近のタイガー魔法瓶の調査結果によると、小麦価格の高騰を受け、朝食を「パンからご飯に変える」と言う消費者が3割に上がっているそうです。
ロシアのウクライナ侵略や世界的な不作で小麦の価格が上昇し続けているのに対し、米の価格は下落傾向にあり、家計の防衛意識が働いているとみられています。

皆さんのお宅では朝食はパンですか? それともご飯でしょうか?
我が家では食パンの5枚切りだったのが、年と共に食べられなくなり、現在は6枚切りの食パンになっています。