残暑が厳しかった当地も今月5日の雨の後、ようやく平年並みの気温になり、秋らしくなってきました。
畑にはコスモスの花が秋風に揺れ、空を見上げると「羊雲や」「うろこ雲」が秋の到来を告げています。
モクモクとした「入道雲」はいつしか姿を消し、高い空に秋の雲が見られるようになったのです。
秋の特徴的な雲には「ひつじ雲」や「うろこ雲」「いわし雲」などがあります。
その区別についてはよく知りませんが、先日、ふと空を見上げると「うろこ雲」でしょうか、空一面に広がっていました。
そこで、取り敢えずその雲を「うろこ雲」としてご紹介したいと思います。
「うろこ雲」
秋の空に見られる、ひつじ雲、うろこ雲、いわし雲は、それぞれ、ヒツジに似ていたり、魚の鱗のように見えたり、イワシの群れに見えることから付けられた俗称で、正式名は、ひつじ雲は「高積雲」、うろこ雲といわし雲は「巻積雲」と言います。
・巻積雲(うろこ雲、イワシ雲など)
うろこ雲といわし雲は、同じ巻積雲なので違いはなく、見え方によって「うろこ雲」とか「いわし雲」と呼び分けられているにすぎません。
「さば雲」と呼ばれる雲も、うろこ雲やいわし雲と同じ巻積雲のことで、サバの背にある模様に似た波状の雲をいいます。
・高積雲(羊雲)
ひつじ雲の正式名は「高積雲」と言い、「巻積雲」との決定的な違いは、雲が発生する高さにあります。
高積雲は高度2000m~7000mの中層に発生するのに対し、
巻積雲は高度5000m~13000mの上層に発生します。
高度に違いがあるため、地上に近いひつじ雲は、一つ一つの塊が大きく見え、地上から遠くにあるうろこ雲やいわし雲は、一つ一つの塊が小さく見えます。
その他、高積雲(ひつじ雲)は雲が厚く、光の通過が少ないのに対し、巻積雲(うろこ雲・いわし雲)は雲が薄く、光の通過が多いという特徴があるようです。