らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

岡山県の「アッケシソウ」

2023-10-15 | 

「アッケシソウ」をご存じでしょうか?
実はアッケシソウは私の故郷、岡山県笠岡市に隣接する浅口市寄島町の干拓地に自生しているのです。
先日、地方版のニュースで取り上げていたことから、十数年前に訪れた時の画像を基に取り上げることにしました。

「アッケシソウ」
「アッケシソウ」は、アカザ科アッケシソウ属の塩生植物で、海水の流入する沼地(塩湿地)に生育する一年草です。
茎は多くの枝に分かれ、草丈は10~40cmになります。
葉は肉質で鱗片状に退化し、秋には全体が緑から赤へと色づきます。
アッケシソウの分布は北半球に広く分布していますが、日本では現在、北海道、岡山県、香川県など瀬戸内海沿岸のごく一部で生育が確認されています。
本州では、浅口市の寄島町が唯一の自生地となっています。

・寄島町のアッケシソウは、10月初旬から中旬にかけてが見ごろであり、鮮やかな紅葉が見られるます。(2010年撮影)


「アッケシソウ」は波が直接あたることの少ない海岸の入り江や塩田、干拓地などの塩湿地という特殊な環境に生育する塩生植物で、茎は多くの枝に分かれ、高さ10~40cmになります。
その見た目から「サンゴソウ(珊瑚草)」とも呼ばれています。

・秋には、全体が緑から紅色に変わり、その形状から「サンゴソウ(珊瑚草)」の別名があります。
  

「名前の由来」
アッケシソウの名前は、明治24年に北海道の厚岸町の牡蠣島で発見され、その地名に因んで、北大の宮部金吾博士がアッケシソウ(厚岸草)と命名しました。
この「アッケシソウ」は環境省の絶滅危惧種に指定されており、国のレッドリストに登録されています。

「浅口市の活動」
寄島町では2004年に寄島町指定文化財(天然記念物)に指定し、寄島町アッケシソウを守る会が結成されて保護活動が開始されました。
また、2006年には浅口市指定文化財(天然記念物)に指定されています。