2018年のブログです
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またまたビオンさんの本です。
ビオン(祖父江典人訳)『ビオンとの対話-そして、最後の四つの論文』(1998・金剛出版)を再読しました。
こちらもなかなか難しかったです。
2割くらいは理解できたでしょうか。
やや心許ない理解ですが、じーじなりに印象に残ったことを一つ、二つ。
まず、投影同一化について。
人が好まない自分自身の部分は、その人の外部に存在しているように感じられる、ビオンさんはそう解説します。
なかなかわかりやすい説明だと思いました。
次が、キーツさんの負の能力(消極的能力)について。
知らないことに耐えることは難しい、と述べ、人は見たり聞いたりしたくないものは、打ち切りたい、と説明します。卓見です。
あと、今回、気がついたのは、ビオンさんが、人は思い出すことができないことは、忘れることもできない、と述べている点。
ここは、意識化の重要性やトラウマの扱い方などについて考えるポイントになると思われました。
最後は、面接において、大事なのは現実や事実を尊重し、それらを観察すること、をビオンさんは強調されます。
面接では、冷静に、細やかに、目の前のことを大切にすること、そして、今、ここでのできごとを大切にすることの重要性などを再度、教えられたように思います。
さらに、今後も読み重ねて、実践と照らし合わせ、理解を深めていきたいなと思いました。 (2018. 11 記)
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2021年2月の追記です
負の能力(消極的能力)について述べているところで、知らないことに耐えるのは難しい、ということから、人は見たり聞いたりしたくないものは打ち切りたい、とつなげているところは重要だと思います。
知らないこと、わからないこと、あいまいなことに人は耐えがたく、そのせいで、見ないことにしたり、聞いていないことにしたがる傾向があるということを指摘しているのだと思われます。 (2021.2 記)
そうですね
思い出せないこともつらいですが
忘れられないのももっとつらいのかもしれません
上手に受け入れる そうして生きていかなければなりません