ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が公園カウンセリングやメールカウンセリングなどをやっています

クリストファー・ボラス(館直彦ほか監訳)『精神分析の経験-事物のミステリー』2004・岩崎学術出版社

2024年12月28日 | 精神分析に学ぶ

 2018年のブログです

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 アメリカの精神分析家であるボラスさんの『精神分析の経験-事物のミステリー』(館直彦他監訳・2004・岩崎学術出版社)を再読しました。

 これもかなり久しぶりです。

 ボラスさんの本については、何冊かはこのブログにも感想を書いていますので、ご承知のかたもいらっしゃるかもしれません。

 アメリカ人ですが、イギリス独立派の精神分析を学んだ人で、ウィニコットさんやビオンさん、クラインさんなどの名前がたくさん出てきます。

 本書はその書名のとおり、精神分析という経験をていねいに描写して、その中で起きていることを学問的に考察しています。

 精神分析の経験がない人でも精神分析というできごとを想像できるような細やかな本だと思います。

 じーじも精神分析そのものの経験はなく、精神分析的心理療法の経験から想像をするしかないのですが、それでも精神分析の重要な概念や考えが多少は理解できるような内容になっていると思います。

 今回、勉強になったことの一つめは、ウィニコットさんのいう、二人でいて、一人でいる能力、の考え。

 じーじはこれまで、これは母子関係の中で、子どもが徐々に自立していく様子と単純に理解していました。

 しかし、これについては「本質的孤立」といって、成熟したおとなが、他者のいるところで一人でいるという能力に通じる大切な概念のようです。

 二つめは、破壊性の創造的側面ということ。

 これも基本は、母子関係の中で、母子分離のために、子どもが母親の(心理的)破壊を通して開放や自発性が起こる、と考えているようです。

 三つめは、これとも関連をしますが、母親が思いやりの中で子どもの(心理的)破壊を是認することで、子どもにすまなさや罪悪感が育ち、子どもがそれまでの万能感からの脱出や成長が可能となる、という考えです。

 いずれも、母子関係の中から、母親の愛情のもとで子どもがどう自立していくのかを考察し、成熟したおとなになる条件を考察していて、参考になります。

 今後も、臨床現場での経験をさらに積み重ねて、こういった概念を参考にし、確認をしながら、力のある臨床家になりたいと思いました。       (2018.5 記)

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 2020年11月の追記です

 よく考えると、ここでも、生き残ること、がテーマになっているようです。

 親が子どものわがままに耐えて、生き残ること、が子どもの自立や精神的成熟に大切なようです。        (2020.11 記)

 

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ドイツのサンタクロースって、なまはげさんみたいです-じーじのじいじ日記・セレクト

2024年12月28日 | じいじ日記を書く

 2022年4月の日記です

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 テレビを見ていたら、古民家再生で有名なカールさんが出ていた。

 ご存じのかたもいらっしゃると思うが、カールさんはドイツ出身の建築家で、新潟の田舎に住み、古民家再生の仕事をされている。

 時々、カールさんやそのお友達が登場するテレビ番組が放映されていて、そのほのぼのとした雰囲気が好きで、見ることが多い。

 今回は冬の巻。

 新潟の雪景色の美しさと人々の温かさがとてもいい。

 そんな中でのカールさんの奥さんへのインタヴューの答えに驚く。

 ドイツでは、サンタクロースは怖い存在だと。

 知らなかった。

 日本と違って、ドイツのサンタクロースは、クリスマスイヴにプレゼントを持って現われ、その時に、いい子でいたか?と、まるで日本のなまはげさんのように聞くらしい。

 これは子どもにとって、とても怖い存在だ。

 いいお話を聞けた。

 世界には、国は変わっても、同じような存在がいるようだ。

 われらがなまはげさんが、ドイツのサンタクロースと同じような存在だと教わって、とてもうれしかった。

 なまはげさんはやはり世界基準のようだ。        (2022.4 記)

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 2022年12月の追記です

 先日、BSでドイツのサンタクロースの番組をやっていた。

 みんなのお尻を叩いて、とても怖そうなサンタクロースだった。

 世の中に怖いものがいることは大切なことだと思う。 

 怖いものがいないと、人間はおごり高ぶって、謙虚さを忘れてしまう。

 ねえ、プーチンくん。        (2022.12 記)

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 2024年1月の追記です

 ニュースを見ていたら、大みそかに秋田のなまはげさんが大活躍をしていた。

 悪い子はいねか!いい子にしてたか!とこわい、こわい。

 子どもたちもたいへんだ(?)。

 しかし、いいもんですねぇ!

 なまはげさんには、ぜひ、ロシアにも出張してもらいたいものだ。         (2024.1 記)

 

 

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