クリスマスのサンタさんをめぐる孫娘たちとのやりとりが数年前にあって、それがけっこう面白かったので、以下に再録します(2014年ころ、上の孫娘が4歳、下の孫娘が1歳ころのことです)。
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久しぶりに孫娘たちが遊びに来ました。
上の孫娘が、サンタさんがプレゼントをくれたの、といって、赤い水玉の洋服を着たシルバニアを見せてくれました。
下の孫娘も、ウーウー(そうだよ!)、といいます。
じーじが、サンタさんは煙突から入ってきたのかな?と聞くと、上の孫娘は、うちにはえんとつはないの、といいます。
じーじが、それじゃあ、窓かな?と聞くと、上の孫娘は、まどにはかぎがかかっているし‥、といいます。
じーじが、不思議だね、といいますと、上の孫娘も、ふしぎだね、といいます。
下の孫娘も、ウーウー(そうだねぇ)、といいます。
サンタさんを何歳まで信じられるかが、幸せのバロメーターだという説があります。
夢はできるだけ持ち続けたいものだと思います。
また、おとなにわかることはきちんと伝えたほうがいいと思いますが、わからないことはどうすればいいでしょうか。
人生、おとなにだってわからないことだらけです。
じーじは、わからないことは、わからないねぇ、不思議だねぇ、でいいと思うのです。
そして、子どものわからないことに丁寧に付き合うこと、それが大切ではないかと思います。
わからないんだけれど、突き放さずに、丁寧に寄り添うこと、それが大切だと思います。
子育てでも、カウンセリングでも、そこが大きなポイントかもしれまをせん。
わからないことだらけでも、じっくりと付き合っていける生き方をしていきたいと思います。 (2014. 12?記)
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2020年12月の追記です
この時は知らなかったのですが、人生のわからないことやあいまいさに耐えること、これを詩人キーツさんはシェイクスピアさんをひいて、ネガティブ・ケイパビリティ(消極的能力・負の能力)と呼びました。
精神分析でも、ビオンさんがこのことにふれて、その大切さについて述べています。
これについては、「居心地」さんのブログが、2020年6月に、精神科医で小説家の帚木蓬生さんの『ネガティブ・ケイパビリティ』(2017・朝日新聞出版)という本をていねいにご紹介されていて、とても参考になります。 (2020. 12 記)
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2024年12月の追記です
キーツさんのネガティブ・ケイパビリティの考え方を、精神分析の土居健郎さんが『新訂・方法としての面接-臨床家のために』 (1992・医学書院)で紹介されています。
日本では初めてだったのではないでしょうか。
じーじはこの本で土井さんがキーツさんのことを紹介していることをおそらくは理解できずに、全然覚えていなくて、2019年頃にネガティブ・ケイパビリティが話題になった時に初めて気づきました(おそまつですねぇ)。
土居健郎さんはやっぱりすごい臨床家です。 (2024.12 記)
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ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人・個人開業)のご紹介
1954年、北海道生まれ
1977年、家庭裁判所調査官として司法臨床に従事
2014年、放送大学大学院(臨床心理学プログラム)修了
2017年、臨床心理士
個人開業で、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の相談・援助などを研究
精神分析学会、遊戯療法学会会員
論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006、『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011、『遊戯療法学研究』)ほか
新潟市西区・北海道東川町(夏期)
連絡先 メール yuwa0421family@gmail.com
信じていたのは、小学2年頃まで
だったでしょう。
子供の夢に
大人は上手く付き合ってやることが
子供のためには必要でしょう。
無限の可能性を持つ子供です。
それを伸ばしてやるのが、大人の
役目でしょう。
それが、
将来の子供の人生に
大いに影響を与えるでしょう。
分らないことだらけでも
一緒になって考えてやること、
そして適切なアドバイスが出来たら
最高でしょうね。
有難うございました。
わからないことに不安になるのではなく、むしろわからないことを楽しめるようになりたいと思います。