三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

雨漏りの水平天窓

2005年10月05日 08時58分14秒 | Weblog
1991年に建てたブロックのわが家。
たいていの人には失敗があるように、家には困った問題点も出るものです。
入居した頃は、ホントわくわくドキドキが毎日連続長編ドラマ。音ひとつとってもそれまでのマンション暮らしとは全然違う。だって、話していてドルビーサウンドに聞こえるほどの反響音で、すっげー高級な空間という感じだったんですよ。 あんまり音楽の趣味はないのに、BOSEのスピーカーを天井に仕込んで環境音楽やら、ジャズやら、ハッキリ陶酔してました。
家族がどこから呼んでも、所在がすぐにはわからない。まるで迷宮のラビリンス気分。
採光面では、家の真ん中に3層分の吹き抜けがあって、なんと無落雪屋根なのに水平な天窓に挑戦したんです。 
はじめは3階の床も張っていなかったので、家族そろって2階の寝室から川の字で寝ながら、天窓からロマンンチックな星空を見て、夢のなかに落ちるという・・・。家の楽しみを満喫してました。
ってこれは気持ちよかったけど、お察しのとおりやっぱ問題発生!

木製窓だったのですが、フラットな屋根への取り付けは想定の範囲外。
ある雨の日から、きたんです、ぽたり・・・ぽたり、って。
で、この天窓は玄関の吹き抜け空間にあるわけで、
最高に気持ちいい場所が、あちゃーとなったわけです。
しばらくの間は、フラット木製窓の上部に張っていたポリカーボネイト板が防水していたのですが、時間の経過で隙間が出来て、雨漏りになったんですね。
それからは、工夫の日々。
とりあえず雨漏りの場所に観葉植物作戦。
ちょうどポタポタの位置に合うようにつり下げて、インテリアとしても楽しむという作戦でした。これはけっこう有効でしたね、・・・って、まったく本末転倒です、ふーっやれやれ。
しばらくのあいだは、雨というとヒヤヒヤの日々を過ごしておりました。
いくつか対症療法をおこなった後、増築時にフラット屋根をやめて、ハイサイドライトに変更して、窓は壁面に垂直に移行させたので、根本的な解決を見た次第です。

でも、あのフラットな天窓の気持ちよさは、捨てがたいものがありました。
こういう組み合わせ構成でやったらいいかなぁ、などとときどきプランを妄想している自分がいます。
喉元過ぎれば熱さを忘れる、トリ頭でもうしわけありません。
コメント
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