三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

札幌地下鉄額面広告

2006年04月04日 06時01分14秒 | Weblog

写真は現在掲出中の札幌地下鉄額面広告。
今回の特集は、「価値の再生」というテーマでリフォーム
ひいては、家への愛着の高め方、というようなものですので、
ちょっと雰囲気重視で作ってみました。
雑誌の交通広告というと、どっちかと言えば、タイトル重視で
これでもか、これでもかと、記事の引き文句が並ぶのが一般的。
そういうのから比較すると、まぁおとなしい、商品広告に近い仕上げ。
どんなふうに見られるか、効果的か、
出している方は、いつも不安なものなんですよね。

写真が、雰囲気とか、趣、というようなものを無意識に感じさせる玄関ドア。
で、思ったんですけど、やっぱ住宅の本質的な意味合いは
その家が、独特に醸し出している雰囲気なんではないか、と。
古くから建てられていて、住んでいるひとたちが愛着を持って暮らしているんだな、という家には
たたずまいとして、何か伝わってくるものがあります。
ピカピカの新築の家では絶対に感じられない、ある重さでしょうか?
最近よく使われる言葉で言えば、品格、というようなもの。
こればかりは、どんなにがんばっても、建築の作り手だけでは作り出せない部分だと思うんです。
そういうお宅に伺うと、自然に背中がシャンとしてくる、みたいな。

具体的になんだ、といわれても言葉では言いにくいんですけど。
でも、最近の家づくりでは、そういう部分へのこだわりも感じられる家も見られます。
やっぱ、衣食足りて、ということで、住宅にいろいろな部分を求めるユーザーが増えています。
わたしたちのような雑誌の作り手の、本来の意味合いって、
そういうことへの関わりを意識しているべきなんだと、思う次第。
でも、そういうお宅に巡り会える瞬間は、大切な時間です。

ということで、きょうは一枚の写真から、ということで。
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