三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

盛岡再生3_小屋裏

2006年04月10日 05時51分25秒 | Weblog

既存の小屋裏写真が左側です。
やはり古い家なので、断熱処理はナシ。木材の持つ断熱性能だけですね(笑)
ものにはすべて断熱の性能はある、とはいえるのですが、ね。
盛岡の底冷えの寒さの中で、これで頑張っていたのですから
さぞかし寒い家だったことでしょうね。
家の中で暖房を炊いても、その暖気は密閉されていない状態の
この内部を上昇気流で通り抜けて外部に放出されていたのでしょう。
その意味では、冬に焚き火で暖をとっているにほぼ等しい。
でも構造材の状態などはきれいとは言えます。
中途半端に断熱気密などをしていない結果、めちゃくちゃ寒いのと引き替えに
木材は素寒貧な乾燥状態が確保されてきたと言えます。

それに対して、右側がリフォーム後のほぼ同じ位置からの様子。
この家では断熱気密は、外張り断熱を行っていますので、
屋根面で断熱処理が行われています。
板状断熱材が施工されています。
外張り断熱なので、室内側は熱環境的には室内と同じになるので
フロアーを張って、小屋裏部屋としても使用できるようにしています。
壁面の断熱は外壁側で行われていますが、
壁耐力を高める意味でも、室内側に構造用合板が張られています。
インテリアもこうした木質感が暖かい雰囲気を出してくれるので、
なんか居心地が良さそうな空間が、
「床面積に関係なく(笑)」増やすことができました。
収納部屋として使ったり、子どもさんが「秘密基地」として遊びに使ったりできますね。


なんかここんとこ、寒い日が続いていますね。
北日本全域、4月になっても低温状態が続いています。
きょうは仙台移動なのですが、現地は暖房があまり考えられていないので、
きのう札幌に帰ってきたスタッフは、寒さに震え上がっていました。
みなさんも、体調にはご注意下さい。それと
東北の建物は、もっと暖かくしましょうね(笑)
コメント
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