三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

おもしろい玄関ドア

2007年01月08日 07時00分47秒 | Weblog

きょうは、住宅取材ネタで。
ごらんの写真、なんだかわかりますか?
って、ブログのタイトルでバレバレですから、そのまんまなんですけど(笑)。
札幌で活躍している建築家・ヒココニシさんの自宅玄関ドアです。
取っ手の部分を拡大したものなんですけど、
取っ手から右側が玄関ドアで、左側は建物の外壁です。
ごらんの通り同じ木張りに仕上げてあるんですね。
まぁ、外壁の側はそういう仕上げにすればいいのですから、簡単。
もう一方の玄関ドアの方、こっちがおもしろい。

まぁ、住宅の用途では木製ドアの方が味もあっていいのですが、
わたしどものような事務所だと、開け閉め頻度の多さで
どうしても、木製ドアは狂いが生じてきますね。
玄関ドアって、スチールやらの工業製品の方が、
そりやねじれといった、木製品の欠点を補って有利であることは否めません。
でもせっかく、他の外壁をいろいろに工夫しているのに、
ドアだけが浮き上がってしまうのもシャク。
そういうことを踏まえて、
このドアはなんと、スチール製品表面に木を張ったのですね。
なものですから、他の外壁とちょっと見にはまさに一体。
ポンと、このドアノブだけが見えてくる、という次第なんですね。
こういうビジュアルも、なかなか、洒落ていて実にいい。
コロンブスの卵。
たぶん、問題点があるとすれば、木と金属の接合をどうやるか、
というポイントでしょうが、残念ながらその点は聞いておりません。(笑)
なんとなく、その辺がノウハウのポイントの気がして、
聞くのを逆にためらったような記憶があります。

これだと、そりやねじれでの開閉上の不具合などは
なさそうな感じですね。
やはり現代生活、なんでも癒しっぽく、素材感で選択はできない。
基本的な使い勝手では、やはり工業製品的な耐久性が
しっかり担保されている必要がある。
そう思っております。
その意味で、こういう工夫に拍手したいですね。
コメント
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