三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

ティッシュボックス

2008年03月21日 05時56分29秒 | 住宅取材&ウラ話

先日の取材先で発見したデザインティッシュボックス。
不勉強で、こういうの初めて見ました。
なんでもDUENDEというブランドが作っているモノなんだとか。
そのHPには、

Duende(デュエンデ)は2002年9月にスタートしたコンテンポラリーな家具とインテリアプロダクトを紹介するプロダクトレーベル。毎年ロンドンで開催される世界的に名高い「100% Design」への出展からスタートしました。
ミニマムな中に温かみを感じるようなデザインをコンセプトに商品開発しています。
日本の生活の中から生まれたデザインを世界へ。
海外の生活から生まれたデザインが日本へ。
様々な国籍、様々な素材、様々なカテゴリー、それらうまくコーディネートし、
国境にとらわれずどの国でも親しんで頂けるプロダクト作りを目指します。

というふうに紹介されていました。
で、このティッシュボックスは

横置きが定番のティッシュケースを縦置きにする事で、従来に比べ、より最後までティッシュをスムーズに引き出す事が出来ます。
縦置きのフォルムは、省スペースですっきり見せられ、パウダールーム・デスクトップ等様々なシーンをさり気なく演出できます。底面が広がっているため安定感があり、ティッシュを引く力程度では倒れる事はありません。2006年日本産業デザイン振興会グッドデザイン賞(Gマーク)を受賞。

ということなんだとか。
2006年受賞ということなので最近のプロダクツですが、
日本的な生活からのデザイン発信という志向性が伺えて
なかなか好感度が高い製品だと思います。
わが家でも、食卓などにティッシュボックスが置かれていますが、
どうにも納まりが良くない上に、ぬいぐるみみたいなのに入っていて、
「モロではない」という程度の装飾性のものしかなかった。
どうやってこれ、入手したか聞いたら、結婚式の引き出物でもらったそうで、
HPで値段を調べたら3600円するそうです。
どっかに売っているんでしょうが、
なぜかHPでは通販していないようです。
こういうの困りますね。
せっかくいいなと、情報を見て感じても、
問い合わせしなければいけないとか、お店で探さなければならない
というのは、忙しい現代人には難しい。
すぐその場から、買えるようにすべきですね、
とくにこのようなニッチタイプの商品については。
買いたいなと思っているのですが、そのことをすぐに忘れる(笑)。
トリ頭にはなかなか入手困難なんですよね(笑)。
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小学校の卒業式

2008年03月20日 05時43分21秒 | こちら発行人です

きのうは下の坊主の小学校卒業式。
お姉ちゃんの入学から数えると、14年間お世話になった小学校から
わが家もようやくお別れということになります。
朝、坊主にはじめてネクタイを締めてやりました。
わたしのネクタイを貸して、使ったわけです。
そのあと、写真に納めたら、なんと大人びた表情。
うれしいやら、ちょっとさみしいやら、悲喜こもごも。
こどもは授かり物、と言いますが、
やはり節目のときには、色々な思いが去来します。
小学校の卒業って、
自分自身で考えても、少年期の終りが来た、という印象。
これから、疾風怒濤の思春期・青年期に突入するわけで、
こころのなかの帯をしっかりと締めて掛からねばならないと思いますね。
最近は中学受験など色々チャレンジする子どもも多くて、
否応なくこどもたちに受験戦争という社会を反映する現実が押し寄せてきます。
うちの子が通った小学校では、ひとりひとり名前を呼ばれて
証書を受け取るときに、卒業の決意を語るのですが
一足早く、そうした現実に直面した子どもたちは
やはり少し大人びた発言をしていました。

自分自身のことも胸に去来させながら、
卒業式を見ていたのですが、形式こそ違え、
やはり、同質の思いは十分に伝わってきて、
胸が熱くなるようなところもありました。
こどもたちの大きな声が、なんともいとおしく響いてくるもの。
こんな気持ちを持てるということに、
感謝したいと深く思った次第です。
親としての仕事は、あと少なくとも6年間は厳しく続く。
でも考えてみたら、あとほんの6年間で子育てという
人生での大きな仕事にも節目がやってくる。
忙しい中ですが、そういう時間をこどもといっしょに過ごすのに
なんとか充実したかたちで立ち向かっていきたいと思っています。

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わたしのCO2

2008年03月19日 06時39分47秒 | こちら発行人です
CO2削減って、いろいろ言われているのに
じゃぁ、どういう風にしたら個人生活レベルで削減できるのかって、
そのような論議はあまりされませんね。
こういうことは、なにを表しているのでしょうか?
考えられることは、問題があまりにも大きすぎる話なので
とても日常的なこととして想像できない、ということ。
その裏には、個人生活と直接結びついているという意識が希薄
ということを表現している。
こういう見方は、やはり大きいと思いますね。
それともうひとつは、CO2って、「可視化」できない、ということも大きい。
ことばやイメージではさんざん言われているけれど、
具体的なかたち、数字レベルで把握することが難しい。

スウェーデンの無暖房住宅を建てたハンス・エークさんが
講演したときに聞いた話の枕エピソードは、
「わたしがこの場所にたどりつくまでに消費したCO2排出量」について、でした。
家を出て、自転車でどこそこまで行き、
そこから公共的交通機関を使用して、それらのCO2排出量を計算していくのですね。
そのときは、そういう計算式ソフトがあるものか、と
感心して聞いていただけだったので、
詳しく質問することはできませんでした。
サミットが迫ってきて、こうした話題が大きくなってきていますが、
それでもなかなか、日本では普及していない。
なにかないものか、と探していて、
インターネットで探したのが、このソフト、っていうか簡単な計算ソフト。
My CO2というそのまんまのものなんですが、
http://www.myco2.net/eco-pro/index.php
というところで、公開されています。
スウェーデン製のものだそうで、日本語版にしました、ということらしい。
で、わたしの暮らしぶりなどをアバウトながら、入力して得られたのが
写真のようなデータでした(冷や汗)。
まぁ、ちょっと問題のある暮らしぶりであることが暴露されました。
とくに出張が多い生活というのは、CO2の排出量が大きいと言えますね。
でも、それはあらかたがわたしが乗らなくても排出されるものなので、
やっぱり、自分が出しているという感覚からは遠い。
そういう意味から言えば、まだぴったりアジャストしているとは言い難い。
しかし、ひとつのガイドライン的な意味はあるといえます。
わたしの現在の生活ぶりでは1年間に15.11トンのCO2排出。
日本人の平均的排出量が10.6トン、京都議定書目標レベルで9.3トン。
というような数字的な把握がとりあえず得られるというのは
意識的にはたいへん大きいものがある。
これからいろいろ考えていくのに、こういう指標が
もっと充実していく必要があると、痛感している次第です。
みなさん、いかがお考えでしょうか?

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北国人と中間領域

2008年03月18日 06時40分43秒 | 住宅性能・設備

写真は青森市内の住宅の半内半外的な空間。
2階から出入りするための風除的な空間です。
北海道から青森に来ると、
同じ北国人としての共通する「思い」が伝わってくることが多い。
気候風土の条件が似ていて、
その中で暮らすときに似たようなことを考える部分があり、
そういうポイントに親近感を覚えると言うことなのでしょう。
この写真のような空間への思い、というのもそういうポイント。
冬場に雪にまみれた外部とは遮断され、
でいながら、外部空間としての感覚が味わえるような場所に
どうも、強い共感を覚えてしまうのですね。
そういう感覚を体験できるような場所を家を建てるときに計画したい、
という部分。
もちろん、雪の積もらない地域でも、こういう空間はあり得るでしょうが、
やはり北国人のように、切実な感覚ではないと思います。

写真のお宅はある建築家の自邸なので、
こういう空間でもきちんとデザインしたい、ということで、
屋根に使う材料でちょっとユニークな材料を使用していました。
ポリカーボネートではあるのですが、
細く切断されていて、ちょうど床板のフローリングのように
細長い材料になっているのです。
それをツートンカラーにして、面白い屋根空間を作り出していました。
建築家らしく、ディテールも面白い納め方に挑戦していて、
まぁ、残念ながら、防水がうまくいっていませんでした。
でも、もともとがそのような半内半外的な空間なので、
こういう結果になっても、そう大きな問題はないでしょうし、
やり直しは十分に利くでしょう。
こういう空間に屋根に雪が乗っかり、
なお、しんしんと雪が積もり続けるような時期に
こういう場所から、外部を感覚しながら見続けるような
そういう場面を想像すると、この土地での暮らしようが伝わってくる部分があります。
場合によっては、雪かきへの出撃拠点にもなる気がします。
サンルーム的に緑を楽しむような冬の空間にもなりますね。

そんな空間への思いが、同じような境遇に置かれているものとして、
共感を覚えさせられるということなのだと思います。
このあたり、温暖地のみなさんにはあんまり理解できない部分かも知れませんね。、
いかが感じられるでしょうか?
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木のお医者さんの仕事

2008年03月17日 11時57分12秒 | 住宅取材&ウラ話

青森市内の住宅の庭木の様子です。
先日触れた、アーム付き薄型テレビの家ですね。
こちらには古くから立っている桜の木が3本あります。
周辺にはずいぶんたくさん桜の木があったそうですが、
住宅建築が進んで、伐採されまくって、この家の庭木だけが残ったということ。
こうした植栽は、地域の記憶の継続性の上でもっとも直接的な機縁。
建物は現代ではなかなか永続していかないけれど、
その上、樹木まで永続していかなければ、
「地域性」とはいっても、なんのよすがも存続し得ない。

確かに今どき、庭木を切らずに古い家屋敷地を永続させていくというのは
相続税などのことを考えると、難しい。
社会の仕組み自体が、そういった自然の輪廻を破壊する方向になっている。
まぁ、固定資産税や相続税ばかりのことではなく、
その土地で愛着を持って暮らし続けるということに
ほとんど社会システムの側で顧慮していない、といわざるを得ない。
江戸期までの社会であれば、
その生まれ育った地域とともにひとの生き方は決定づけられていた。
藩という、ひとつの社会システムの中で
否応なく、人々の暮らしようは決まっていたのですね。
そういう固定化した社会だからこそ、祭りという非日常空間が意味を持ち、
日常生活とのあいだでバランスを取っていた。
一方、今日の社会では、ひとはその所属する企業・団体などの「職域」社会が
基本単位になっていて、住む地域というものとの結縁性が薄くなってしまっている。
江戸期までの社会が基本として家の継続を大目標にしているのに対して
こんにちでは、形式上、個人主義に基づいた社会になっている。
でも、やっぱりひとはその土地に生きているのは事実。
そもそも家を建てる、という行為は地域性と一体化すること。
個人主義に基づいて、しかも地域社会とのつながりをどう作っていくべきなのか?
現代の住宅建築がもっとも考えなければならない問題だと思います。

って、いうことで全くの横道(笑)ですね。
桜の木の表面が防腐処理されていました。
また、枝も適度に切られていて
長く生命力を維持して行くには、このような科学的な態度が
知恵として求められているのだと思います。
このような的確なメンテナンスが、後の世代まで
サスティナブルということを伝え続けていく機縁になってくれるといいですね。
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岩木山が見える窓

2008年03月16日 06時32分11秒 | 住宅取材&ウラ話

家って、いろんな「設計条件」を考えるものですが、
そのなかに、いかにも地域独特の、
というような条件が感じられることがあります。
弘前での注文住宅の場合、特徴的で、
「岩木山が見えるような位置にメインの窓を開けたい」というのがあります。
昨日伺ったお宅は、間口が狭く奥行きが長い、という武家屋敷的な地割りの家。
こういう敷地で、両隣が接しているので、
その既存の隣家に配慮しながら、建物の配置を考えた結果、
同時に眺望的にもちょうどいい位置に建物を配置できました。
そのうえで、将来的にも家が建ちそうにない位置に居間の大きな窓を配置。
2階分の吹き抜けに大きな開口が開けられていますが、
それがちょうど岩木山の方角に開かれています。
きのうは曇天でしたので、裾野が少し顔を出す程度でしたが、
堂々たる偉容が室内から眺められるようになっています。

この大開口は、居間を中心にした吹き抜けを介して、
家中から望むことができ、家族が集まってくる場所に
同時にその日の岩木山の眺めが提供されるようになっているのです。
なんとも羨ましいかぎりの毎日の暮らしと感銘を受けました。
平野部に屹立する独立火山って、
日本人にとって独特のなにごとかを精神性として与えるものだと思います。
東北で言えば、岩木山・岩手山・鳥海山・会津磐梯山など、
それぞれの地域の中で、精神のよりどころとして
受け継がれてきているものがあると感じられます。

住宅とは、他のどこでもない、その土地に建てられるものであり、
その風土の中で暮らしていこうという
建て主さんの意志を直接的に表すもの。
その意味で、できることならば、このような積極的な表現を
可能であれば、ぜひ多くの家づくりが志して貰いたいものだと思います。
こういう志向を持った家づくりが、
その地域のアイデンティティを高めることになり、
そこで成長する子どもたちに「ふるさとらしさ」を意識させる
大きな「機縁」にもなっていくのだと思われます。

いつも、弘前に来るとなにか、人情の違いを感じるのですが、
それって、こんな地域性がどこの町よりも色濃く残り、
なおかつ、あらたに継続していこうという意志を地域のみなさんが
大切にしているのではないかと、感じられるからだと思っています。
そういうディープな部分で、深く惹かれるものがありますね。
好きです、弘前の街。
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市場寿司・弘前

2008年03月15日 06時23分13秒 | おとこの料理&食

きのうは青森市内の撮影が終わってから
弘前に移動。ちょうど昼時になりまして、話題のラーメン戦争ブーム
「弘前ラーメン」なわけですが、
有名店を走って探しましたが、どこも満杯。
出足ダッシュが遅れると、食べるのは難しいようです。
どこも大きな店ではなく、こぢんまりしているのですね。
味は煎り子出汁が特徴だそうで、
わたしにぴったりそうなんですが、
ブームというのは恐ろしいですね。ふ~む。
翌日も弘前なんで、再チャレンジということで、
で、やむなく店を探していたときに「市場寿司」の看板。
けっして都会的ではなく、むしろローカル、潮の息吹が感じられるデザイン。
まぁ、キッチュな満艦飾風の店舗の飾り立てに
つい、胃袋が惹かれて試してみることにいたしました。

店の人に聞いたら、回転鮨だけれど、
この「上寿司定食」がオススメということなので、それを注文。
5分ほど待って、出てきたのが写真の品です。
回転鮨だと、2カンずつで目移りする間に食べ過ぎてしまうけれど、
これは1カンずつなので、いろいろなお魚がまんべんなく食べられる。
お魚の個別判定は写真とメニューを比較してください。
これにうれしい、ホタテ入り味噌汁がセットになっています。
お寿司はそれぞれが大ぶりで、シャリネタともたっぷり大きめ。
わたしは、最後に玉子焼きにたどりついた頃には
ほぼ満腹、シアワセの絶頂でございました。
やや苦手の白身魚脂たっぷり系のトロカジキ炙りも、思いの外うまかった。
他ももちろん、歯ごたえ、うまみとも合格点以上。
玉子焼きも手作り感が感じられて、久しぶりにおいしく食べられました。

ということで、お値段は924円なり。
まぁ、ちょうどいい値段と言えるのではないでしょうか。
東京で、この内容なら3000円くらい払わされそうな感じがいたしますね。
っていうか、こういう店はないでしょうね、きっと。
わたしは充分満腹でしたが、
スタッフには、回転寿司らしく、これに追加して
地元の牛、旬のイカなどを。
こういうのもいいと思いましたね。
ということで、青森県では多店舗展開しているお店だそうです。
「市場寿司」まずまず、オススメのお店でした。ではでは。
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薄型テレビのアーム設置

2008年03月14日 06時40分46秒 | 住宅性能・設備

あるようでなかったテレビの設置方法を発見。
って、そんな大袈裟なものではないんですが、
いや、大袈裟なものか、
昨日青森市内の住宅で発見した工夫が写真の状態のものです。
この家は高齢のお母さんの「長生きのための家」。
すでに80を超えたお母さんのために
ひとりでも元気に生きていくために工夫されている住宅なんです。
母屋に息子夫婦が住んでいて、その離れ的な位置に
母屋からつなげて新築した家です。
そのコンセプトが、なんとも素晴らしい住宅ですね。
で、敷地内には素晴らしい桜の木が3本残されていまして、
それにも手厚く長生きできるように木のお医者さんによる処置が施されていました。
弘前のお城の桜は、そうした木のお医者さんによって、
長年管理されてきて、みごとに咲き誇っているのだそうです。
桜は切ってはいけない、という言い伝えに逆らって
むしろ積極的に剪定作業を行って、桜の元気を引き出しているんだそうです。
まぁ、ちょっと横道にそれましたが(笑)
こういう元気に長生きしようというコンセプト、
激しく揺さぶられましたね。

で、薄型テレビなんですが、
壁に取り付けられていて、ごらんのようなアームが装置されています。
このようにすることで、結構自由に見る位置を変えられるようになっています。
テレビって、大型になってきているけれど、
取材で見ていると、相当大きな壁面をほぼ専有していて、
インテリア的にはまったく主役というか、
どんとした存在感を示しているのが一般的。
このように人間の側に自由に合わせようという設置コンセプトは
あんまり見ることがありません。
このように仕掛けることで、薄型というコンセプトが生きてくると思います。
どうせ、家の中では決定的な存在になるのですから、
このように建築のプロと相談しながら、
「納め方」を考えるべき家電製品の最たるものではないでしょうか。

壁に持たせるために荷重を十分に考慮する必要があり、
部材の検討も必要と思いますが、
毎日の暮らしの側に大きな自由度を与える設計だなぁ、と感心させられた次第です。
テレビの入れ替えのときにわが家でもこのアイデア
拝借したいなぁと、思えた事例でした。
みなさんもいかがでしょうか?
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池の結氷

2008年03月13日 05時47分27秒 | 住宅取材&ウラ話


写真は福島県の川内村での「亜鉛閣」のもの。
この建物は、本体よりも周辺の自然回復と言うことの方がテーマが大きい。
敷地が8000坪もあるんですが、その背景には山林原野が200000坪ほども広がっている。
そうした後背地の自然系がうち捨てられていた。
敷地自体は農地で、農家が廃業したあと、
誰も手を付けることなく、放置されていたのだそうです。
建築家の山下和正さんはそういう敷地を買い取り
長い年月をかけて自然環境の再生に取り組んできたのです。
その自然再生のなかで、最初に取り組んだのが
沢水の管理の必要性。
雨が降り続いたりすれば、伏流水の小川がすぐに土砂災害を引き起こしていた。
農地利用のために、自然が破壊されるに任せていたのです。
人間が自分だけの都合で、勝手にこの近辺の自然をねじ曲げていた。
そうした「暴れ水」に、秩序を与えて、
きちんとした生態系を復元させるように考えたのですね。

で、できあがったのが「調整池」。
まぁ、自然の水に呼吸の場所を提供したようなもの。
いったんこの池で水量を調整しながら、
河川に放水するように改良しています。
その結果、よき生態系が復元している。
手を付け始めた頃には、小動物も目にできなかったのが、
いまでは、大型ほ乳類・いのししなどが遊びに来るほどに回復したのだとか。
人間の、自然への回心に似たような営為と感じた次第です。

今月初めに訪れたのですが、
「福島県最寒の地」ということで、零下10度ほどの寒さが続きます。
その結果、ごらんのように結氷しておりまして、
人間が乗っても全然大丈夫なほど。
わたし、北海道でもこんな光景に出会ったことはありませんで(笑)
っていうか、体重が心配で恐ろしくて、
氷の上なんて、とても乗れませんです(笑)。
まぁ、徐々に融けてきておりましたので、
いまころはそろそろ、氷が水になっておるかも知れませんが、
自然の素晴らしさを実感させられる光景でしたね。

本日から、青森県で集中的に取材です。
朝一番で列車移動。
これから出発いたします、ではでは。
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高速PA新メニューコンテスト?

2008年03月12日 06時17分16秒 | おとこの料理&食

やっぱりわたしと同じような人は多いようで、
って、まぁ、誰が考えても似たようなことは考えるもので、
やっていました、高速PAのメニュー選手権。
いつ見たのか、思い出せないけれどテレビを眺めていたら
ストーリー展開風にして、コンテスト風景をやっておりました。
たぶん、NEXCO東日本と広告代理店からの仕掛けで
どこかのテレビ局が広告取引の結果、
こういうパブリシティ企画を案出したのに違いありません。
まぁ、そのあたりは当然の展開でしょうから、
別段目くじらを立てることではない。
ようは、こうした企画がどのように意味があるか、どうかです。
今年のグランプリは、宮城県長者原の上りPAのメニューが受賞。
「伊達のとらふぐ膳」1460円也。
なんですが、さすがに1日限定20食ということで、
午後2時頃には完売という残念な事態に遭遇です(笑)。
まぁ、わざわざ、食べられる時間にそのPAに行くというのも
ありえない話なので、きっと食べられることはないのではないかと思いますね。
ただ、そうした選手権の狙いはなんなのか、
単なる話題づくりではなく、
もっと積極的な意味合いを込めたいというのなら、
もっと、多くの人が食べることができるメニューが選ばれるべきだと思います。
限定20食と言うことは、食材の仕入と、
提供価格のことなどを考えたとき、メニューとしては背伸びしたものと
言わざるを得ないのではないでしょうか?
とらふぐが仙台で獲れるとは聞いたことがないのですが、
この食材の魅力だけでなく、
価格とより多くのみなさんに提供できる安定的なメニューとして
ぜひ、競いあっていただきたいと思いました。
名物を育てるという意味では、やはり地元で豊富に獲れる食材で
そのうまみを十分に活かした高速PAらしいメニュー
そういう基準で選んでいただきたいものだと思います。

これが選ばれるのなら、来年はフランスあたりから
フォアグラでも仕入れて、縁もゆかりもない北海道の江別あたりのPAが
なにか考えても、選ばれちゃいそうな気がするのは
さて、食べられなかったひがみでしょうか(笑)。

っていうことでしたが、
空腹もありやむなく、このPAでは比較的においしい、
広東麺風のラーメンをいただきましたです、って、
こっちはまぁ、結構おいしいのですよ。
ぜひ、普段から食べられるヤツでの勝負を期待したいですね。
でもまぁ、食べ物ですから、新メニューで大衆価格で
なおかつおいしくて、っていうようなものは難しいでしょうね。
こっちが欲張りすぎだと思いますけど・・・。
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