私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

スジエビ : 陸封型? 両側回遊型?  釣査162種目

2018-05-25 07:41:16 | 昆虫以外の節足動物
2018年5月25日(金)

抱卵したメスのスジエビである。

タナゴ釣りをする人には邪魔をする厄介者として有名だと思う。

5月21日の続き。
ゴム堰(ラバーダム)がはずされた小さな支流があまりに悲惨。
かなりの量の堆積物の放出の影響で石も埋まってるし・・・
やっとこさ釣ったシマヒレヨシノボリも石の上でひなたぼっこしとったヤツだし・・・

ええいっ! 暑いケド気分転換に別のとこへ行こ。

と、スッポンを釣ったタマリへ。

これがまた釣れない。
消波ブロックの下からかろうじてゴクラクハゼ1匹。

たまに、スジエビがスーッと引っ張ったり、ツンと勢いよくウキを沈めてくれる。
こういうときにあわせてもハリがかりせずにポトンッ。

「こうなりゃスジエビ釣ってみようやないの」

浅瀬の砂地に見える大きめのヤツの前にソッとおろし
ミミズをかじるようすを確かめながらタイミングをはかる。

「ほいっ! 釣れた!」




「ありゃ! 卵を抱えたメスじゃわ!」 急いで撮影しないと。

素人なのでよく知らないまま書くのだが
広く分布しよく知られるスジエビは、
汽水域で見られるイソスジエビ・スジエビモドキと同じグループにいる。

その中で唯一淡水域を生活の場に選んだ連中なのである。
となれば、イサザ・ウキゴリ・シマウキゴリ・スミウキゴリなどのウキゴリ属や
ヨシノボリ属・カジカ類なんかの関係によく似てるんじゃなかろうか?
ならば淡水域の種ほど、卵も大型になり、抱卵数も少なくなってるんじゃなかろうか?
魚の場合は、種分化し淡水域へと生活圏を移すほどに大卵型になっていく。

寿命はほぼ1年。
そのへんはタナゴ類と同じなのである。
弱らせないようにはやく戻してやりたいもん。


「どこにでもいる・少々採ってもすぐ復活する」というのは正しくないと思うのだ。
今の時期、より上流域へと活発に移動する。
採っても採っても沸くように思えるのはそのせいかもしれない。

釣りのエサ(私も最近までしてた)にしたり、飼育魚へのエサにしたりする人も多いケド
こうして考えてみれば、少々乱暴だといえないかな?

「自分一人くらいなら採っても影響はない」 確かに一人くらいなら影響はほぼないだろうケド
それは
「自分一人くらいポイ捨てしても大丈夫」 という考え方に近いような気がしてきた。

採ったら戻す、採ってもできるだけ少数を・・・が、たしなみなのかもしれないなあ。
私の場合、個人の趣味・遊びにすぎないもの。
反省じゃわ。

なお、このスジエビにも陸封型と両側回遊型がいて、ほぼ別種らしいケド
あらたな和名の発表もされないまま・・・
素人の私にはまったくわからないまま・・・






コメント
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