リコの文芸サロン

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雉も鳴かずば撃たれまい

2023-02-26 | 日々彩彩

先日、ある男性が会議の時に「今日は大寒だ」と言われた。
エー、大寒かなとリコは疑問に思いました。
なんの事はない。彼は立春と間違えたのだ。
この種の間違いを彼は度々します。
言わなければよかったのに。
「人の振り見て我が振り直せ」

ベーコンの金言、


リコの自戒は、
老境になったら心(ちっとしたことで悲しくなる等)が弱くなる、
身体(どことなく軽い痛みや、不具合もある)も弱ってくるけど、陰気な事を考えない、友人知人に陰気なこと、気落ちするようなことは言わない。

★卯歳の歌人


私の所属しているあけび歌会の小笠原嗣朗代表の短歌が短歌新聞•令和5年1月5日号に「卯年の歌人」の62名の1人として掲載されました。
84歳は20名、96歳は2名です。
色々な結社の方々が出詠されてます。結社毎にそれぞれの歌風が有り、面白い企画です。
5首の内1首は兎を詠み込むようにとの依頼だったそうです。



私の好きな詠草、
○もっとほしくて 
    大田 美和(未来)
根気良く壊れた時計を診るような人が日なたにもっとほしくて

苦しければこれはいかがと人づてに伝えた本の読まれたるらし

誰かしらほめてくれれば今朝も着る白いうさぎの跳ねるセーター
リコの感想。
慎ましい方ですね。詠草全体に優しさが滲みます

○しっかりしょう
    狩野 一男(コスモス)
クモ膜下出血以後のわが歩み甚だのろくなりし悲しも

うさぎ年生まれの我はミッフィーの友達であるだいぶ前から

しつかりとしつかりしよう寂しいとうさぎは死んでしまふといへり

人様のためにもなるし日々われはがんばってをり知る人ぞ知る

リコの感想。
三首目が特に好きです、誰でもこんな気持ちに成るときが有りますね。


★19日の歌会の面白い詠草を紹介します。
○電車待つ時もてあまし読みゐたり老人ホームの大看板を
        野中 智子
「自注」
電車待つ4〜5分の間、することがなくきょろきょろしていると、向かいのホームの壁に老人ホームの看板が目に入りました。最近、老人ホームに入ったという話しをよく聞くようになったこともあり、気になって読んでいました。入居費用は書いてありませんが、間取り等があり、高そうでした。

参加者の意見:
高齢者の多い歌会参加者なのでとても感心して、大盛りあがりでした。ホームに入ること考えてるのと話題沸騰でした。

○芍薬に寒肥やらむと掘る土に ひそと春待つとがり芽赤し
       濱田 美喜代

「自注」
寒肥をやろうと土を掘っていたらもうすこしで芽を傷めるところでした。

参加者の意見:
「とがり芽赤し」が良いですね。

○ベランダに白き羽置くはなんの鳥風よ教えよその持ち主を
       のばら なお

「自注」
最近、我が家のベランダに白い鳥の羽が落ちていることがあります。我が家は23階なので、あまり鳥はやって来ないので、鳥の羽が落ちているのがどんな鳥がいつベランダに来てるのか、それを見ているであろう風に、その持ち主は誰なのか教えて欲しい気持を詠みました。

参加者の意見:
発想が面白いし、好奇心いっぱいの少女の心になった気がします。





コメント (4)
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