リコの文芸サロン

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小笠原嗣朗代表の歌集               

2023-06-11 | 日々彩彩
[師弟の絆]
私の属している「あけび歌会」
の小笠原嗣朗代表が歌集を上梓されました。
『ひぐらし』
歌会に入会当時、小笠原さんは、まだ会社に勤めてらして、毎月のように海外出張されてたので、月々の詠草締切に苦労されたら、「暇になったら良い歌ができるというものでもありませんよ」と大津留温先生の暖かい励ましとご指導で歌を続けられた。
歌集から7首ご紹介します。
(詠草は新かなを使用し、平成17年から令和4年です)

言の葉の思いがけざる奔走を
辛くも御して一首仕上ぐる

年ごとに体の硬くなりしわれ
頭のみ柔軟であるはずのなく

我が想い伝うる言葉に出会いたく心の辞書をあきらめず引く

書に得たる知識を歌に詠むなかれ目に見し感動詠めと師の言

雨戸(と)を繰れば待ち兼ねしごと射す光(かげ)に連れ添い緑の空気入り来る

歌ありてこそ残しうるつぶさにも過ぎゆく日々の心のうちを

束の間の後先なりと言い聞かせ言い聞かせても悲しかりけり

小笠原先生のお優しいお人柄の中に凛とした強さを秘めたお歌の数々です。

 娘さんが創られた水引作品が本を飾ります。
父親と娘さんの暖かい結びつきが伝わる装丁です。

裏表紙のシンプルな本の題名の説明。
爽やかな感じがします。

落ち着いた色の表紙に芯の強さが感じられる本の佇まいです。本の装丁は娘さんの重田恭子  さん、和モダン水引協会の代表者です。

水引といってもいろいろな種類があるのね。



水引の講習会を開いてみえますので、関心のある方は参加されるのも良いですね。

講習会風景。

講習会も各種あります。
指導中の重田さん。


★奈良公園の鹿の赤ちゃん。

6月30日まで公開されてます。




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