
長い間、白襖のままの大主殿。


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「」
1月16日の宮中歌会始で美智子皇后のお歌は、
「今しばし生きなむと思ふ寂光に園の薔薇(さうび)のみな美しく」
皇居・御所のバラ園でプリンセスミチコなどのバラが咲く情景をある日の夕方に見て、残された日々を大切に生きようという思いを皇后様は珍しく心情を明かされたお歌に詠まれた。
皇后さまも85歳になられて心が弱くなられる中、夕方にバラを見た時のお気持を詠まれた。美智子皇后様も老いを寂しむお心がおありだとしんみりとしました。
リコは1月13日のブログに「力落しなるもの」をアップして曽野綾子さんの『夫の後始末』に関して老後を
取り上げていますが、まさに皇后さまも最後の歌会始で老後を詠まれた。
リコも20年もすれば曽野さんが言われている「個体の老化」が勢揃いする事でしょう。
それならば心構えを
しておこうと思った矢先に、1月7日にNHKの「ルソンの壺」で司会の真山仁氏が4人の社長の失敗談から
学んだ成功の秘訣について真山氏のコメントをリコ成りに理解して、
「いずれ来る老化には身体、心に色んな変化が有って当たり前、衰えると言う覚悟を持っているだけで、
思わぬ事が起きても対応可能なのだ」と考えました。
具体例
①あれもしょうこれもしょうとあまり計画を広げない。
自分も老いていることを念頭に置く。体力、気力、特に忍耐力が激減する。
その時になると予想していたことと全く違う状況が多いので覚悟をしていても役に立たないかもしれないが、数十年前にこんな事を考えたと覚えておこう。
②連れ合いとの相性、他の家族との兼ね合いも在るので曽野綾子さんの本の様には物事は運ばないと理解して、「出来ることをしたら良い」とリコは気楽に考える事にします。
③今の日々の暮らしは体調不良とか困り事があると神頼みで氏神様にお参りをしています。
人間なかなか合理的には生きれませんね。
〈参考〉真山仁氏は「ハゲタカ」等の小説でお馴染みの人気作家です。
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⑰生生流転
「一人にしないで」
人の生き死には突然に悲しみと衝撃を遺族に与えます。
先日、海老蔵の長男の勸玄君の舞台稽古をテレビで観ましたが、いじらしくらいにわずか5歳の勸玄君が頑張っていました。
たしか、源氏物語の演目で光源氏(海老蔵)が須磨に流罪になる時お別れに来た光の君に春宮(勸玄)が「わたしを一人にしないでおくれ」の台詞を言なり、壁際に走り寄り泪を流していた。
海老蔵が後ろから勸玄君そっと抱きしめていました。
お母さんの麻央さんが2年前に亡くなって、まだまだ甘えていたい、玩具で遊んでいたい五歳の幼児です。
〇役向きに健気なるかな海老蔵の五歳の長男決定の貌 涼風
〇稽古場に母無き勸玄泪する「一人にしないで」の台詞の辛し
「AIスピーカー」
老いて一人暮らしになると一日中会話が無い時が多くなります。
そんな高齢、独居社会に向け AIスピーカーが話し相手になってくれる試験貸与が始まりました。
児童の登下校の見守りをしている86歳の老人が 今日の天気はと
聞くと、「気温○○度、寒いですよ」と答える。
それでは厚着をして行くかと老人は少し厚着をして出掛けました。 「ただいま」とかえって来ると、「おかえりなさい」と答える。
それでは着替えをしてくるねと言うと、「それならお手伝いする事はありませんね」と見事に答える。
〇身寄り無き高齢らにAIが与えてくるる家族のぬくもり 涼風
〇一人居の媼は言へリAIが「寒いですよ」と気遣ひくるる
「宮中歌会始」
1月16日に皇居で宮中歌会が開催されました。
美智子皇后さまの御歌は、
「今しばし生きなむと思ふ寂光に園の薔薇(そうび)のみな美しく」
老境の寂しさを素直にお歌にされました。
〇「今しばし生きなむと思ふ」皇后の素直な御歌に胸のつまりて 涼風
〇八十五の皇后さまの老境にふと影を差す老いのたゆたひ