ロビンソン本を読む

本とデザイン。読んだ本、読んでいない本、素敵なデザインの本。

貸本小説

2019-01-05 13:03:43 | 読書
末永昭二『貸本小説』


 購入して14年が過ぎ、本の周囲が茶色に熟成してきた。

 古本ではなく、古い雰囲気の本が、本当に古くなり、味わいを増してきた。

 昭和30年代の一時期流行った、貸本として作られた小説のガイド。

 かつてこんな表紙の本もあっただろうと思わせる作り。

 昔風のイラストが入っていて、凝っているなあと思っていたら、本当に当時イラストを描いていた堂昌一氏の作。

 奥付には検印の枠まである。


 貸すための本って、いったいどんな内容なんだろう。 

 そんな疑問が少しだけ解ける。ちょっと読んでみたいという気持ちと、やっぱりいいか、という気持ちが入り交じった読後感。


 装丁は守先正氏、斉藤友紀氏。(2015)

石油!

2019-01-02 19:54:43 | 読書
アプトン・シンクレア『石油!』




 存在感の素晴らしい本。

 700ページ、厚さ40ミリ。左右が少し短い縦長。

 クラフト紙のカバーに刷られた油井の写真は、錆を思わせる赤茶色。

 そこに大きく白インクでタイトルが入っている。

 2段組みの本文。

 残念ながら未読。4分の1ほど読んで止まってしまった。

 今後再び読み始めるのかわからないが、いつまでも手元に置いておくのは確か。


 装丁は桜井久氏。