イタリアの風に吹かれて ~con te partiro~

前世(かこ)から未来(いま)へと紡がれし時の記憶
あなたと交わした約束の欠片を辿る遥かなる愛しき旅

久々の登場です

2012年07月10日 01時48分22秒 | しっぽのついた可愛い大切な家族

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     「こんにちは。僕は元気です

猫は一年中 毛皮を着ていてるのに 暑さに強い。
彼の日課、密かな楽しみは、こうして色んなことを
   ジッと観察すること。その姿は哲学的。

 時折 「ニャアオォ~♪ ニャヤヤヤオォォ~」と
切ないような声で 近所の猫友や野良ちゃんたちに
   集合をかける。(多分→) 「おぉい、みんなぁ~、
      僕の所においでよ。姿見せてよォ」
  そんな風に言っているように私には聞こえる。
      そうすると少しして「どらどら?」と
      どこからともなく猫がやってくる。
      雄々しいボス猫風の雉トラ柄の子も、
    喧嘩っ早くて有名な猫も、猫嫌いな猫も、

猫パンチや威嚇をしない、ジェントルマンなうちの子には
    友好的で、ススッとそばにやって来ては、
  ちょっかいも出さず、威嚇もせず彼を見つめ
お互いにいい距離を保ちながら見つめあっている。
 私に気づくと、野良ちゃんは足早に彼の前から
 去りゆく。そんな猫たちを彼はまた 切ない声で
      「行かないでよォ」と追いかける。
    そんな光景を毎回目の当たりにする時、
        私は胸がキュンと痛くなる。
      願わくば 自由に塀の外の世界を
     行き来させてあげたい。けれど・・・・・・
 

  多頭飼いのお宅で自由に伸び伸びと育った
   3匹兄弟の彼は性質も穏やかで優しい子。
     生後3カ月の時に うちの子になった。
      彼はうちの子になるまでの数か月、
本当に理想的な素敵な日々を過ごしていたと思う。
  彼の実家でもある飼い主さんのお話しでは、
  この子が生まれた時、沢山の先輩猫たちが、
うちの子になる迄の3カ月間 入れ替わり立ち代り
   一杯世話をしてくれて 一杯スキンシップをとり、
    一緒に自由に外を走り回っていたと言う。
     この子がこんなにも優しくて、穏やかで、
    心も体も健やかに育ったのも ひとえに、
          猫のことを知り尽くした 
       素晴らしい元飼い主さんの愛情と
       先輩猫たちのお蔭だと思う。故に
外の世界も沢山の猫達と触れ合う事もきっと好き、と

知りながらも回虫の検査や健康診断を受ける事のない
     縄張り争いの為には 喧嘩もいとわない
  自由な野良ちゃんと接触した時、万が一にも、
       病気にならないとも限らない為、
     飼い主としての責任を考えると、安易に
    この塀から降りる事を許可できない私がいる。
  彼を外に出す時はいつも「降りないでね」という私。
    賢い彼は、そんな私の気持ちを汲み取って、
     本当は、十分飛び越えられる高さの塀を
向こうの世界を見に行くのはお茶の子さいさいなのに
 きっと私の気持ちを伺い知り、塀から決して降りず
      敷地内をグルグル回ってくれている。
    毎回思うのは、私が猫初心者でなかったら、

  3匹一緒にうちの子になってもらっていたのかな、
  そうしたらこの子は 猫としての楽しみを知り
     毎日もっと楽しく過ごせたのかな・・・・
        そんなことを思ったりする。

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            ごめんね・・・・・
   でも、あなたの安全と健康を守りたいの。

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        すごーく、広いお庭だったら、
         自由に走り回れたね・・・・

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          ご近所のおじ様達は、

   こんな風に 外の世界を静かに見つめる
 優しく ジャントルマンな彼にとても友好的で時々、
       ニコニコしながら、彼に歩み寄り
   時に何かを呟きながら 暫く彼を眺めている。
    
     私はあなたの育ての親。お母さん猫。
       あなたは私のかけがえのない

          大好きで大切な宝猫。
            いつも有難うね