イタリアの風に吹かれて ~con te partiro~

前世(かこ)から未来(いま)へと紡がれし時の記憶
あなたと交わした約束の欠片を辿る遥かなる愛しき旅

大好きなサルバドール・ダリ

2014年03月13日 00時00分00秒 | 好きな作家

   アート展で求めたダリの作品(複写)
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   小さい頃から かけっこが得意で、
 ずっとリレーの選手だったこともあり
  中学、高校、会社員時代は 迷うことなく
      陸上部に所属していました。
    (女子短大には陸上部はありませんでした。)

 部活動とはまた違う、中学時代に入っていたクラブは、
  1年の時は文芸クラブ、2年は美術クラブ、
      3年生の時には演劇クラブでした。

 文芸クラブ時代は、美咲望美というペンネームをつけ
  ショート・ショートや詩を始めとして、「よくこんなに
次から次へとユニークなストーリーが湧き上がるんだろう」と
当の本人も思うほど、想像力豊かで伸びやかな物語が
  溢れ出る泉の如く 凄いペースで書けていました。
 当時 上から どんどん降りてくる、という感じでした。
   
作品を大変気に入って下さっていた国語の先生からは、
クラブ以外の時間にも「〇〇、あの物語の続きはまだ?
先生、早く読みたいんだけれど」と度々催促されました。
自分の書く物を大人の国語の先生に評価された事の
  嬉しさも相俟って、益々国語が好きになりました。

 2年の時に選んだ美術クラブでは、美術の先生から
   有名画家についてのレクチャーを受けながら、
    画集などを通して作品を見たり、
  豊かな時間を過ごしました。

サルバドール・ダリの画に惹かれたのは中学2年でした。
画集で彼の独特な世界観に触れた瞬間心奪われました。
   どこまでも自由で 洒落ていて、繊細で 大胆で
   ダリはご自身の作品の中にもよく登場しますが、
   その遊び心?も大好きです。

 この頃 銅板に彫った作品は、今思うと
 ダリの影響を受けていたんだな、と気付かされます。

   ダリというと象徴的に蟻や時計、チーズなどが
パッと浮かびますが、彼の描く作品は何にもとらわれず
   何処までも自由で、想像力を掻き立てられる
 今でも変わらず尊敬する 大好きな画家のひとりです。

 中学3年生の時には、念願の演劇クラブに入りました。
     小さい頃から臆せず、人前で歌うことや
  国語の時間 教科書を抑揚をつけて朗読することや
      演じたりすることが大好きだった私は
   演じるということに すっかりはまってしまいました。
    演劇クラブの先生引率の元、宝塚劇場に赴き
       男役トップだった大地真央さんと
   黒木瞳さんのコンビを観たのも中3の夏でした。

  中学の3年間、毎年違うクラブを選択してきましたが
そのどれもが不可欠であり、今の私を造るきっかけとなり、
大事であり、魂の洗濯に繋がるものであったということに
           最近 改めて気づきました。


 中・高・短大と国語、体育、家庭科、音楽、美術はずっと
  成績は良かったのですが、当時はどちらかというと
 主要5教科の方に重きを置かれていたように思います。

      高校では、3つの選択授業がありました。
  書道クラス、音楽クラス、美術クラスと記憶しています。
      私は迷わず、美術クラスを選択しました。
         入学時、絵具や筆を始めとする
      本格的な道具を一式購入し、心躍りました。
       今でもその一部は大切にとってあります。


    海外で個展をするような、才能溢れる先生は
  当時、バリバリの個性をあらわしていらっしゃいました。
 デップでツンツン立てた髪型にゴツゴツしたシルバーアクセサリーに
    ブーツに革ジャンというファッションも先生だからこそ
      お似合いでした。卒業して暫く経った頃、
    先生は40代でお亡くなりになったと聴きました。
 3年間、先生とは深いお話しをしたことはないのですが、
   修学旅行に引率下さり、私達のクラスのバスに
   同乗された先生から バスに乗る際にかけられた
    何気ない一言はとても印象的で、それはまるで
  レントゲンで見透かした様に私の本質を捉えていました。
   「君を見ていると僕とよく似ているなぁと思うんだ。
     だから よく判るんだ。真っ直ぐで 真面目で 
     一生懸命で 不器用で・・・・」etc、と、先生は
          照れた笑顔で そう仰いました。
 卒業の時に、先生から書いて頂いた先生の似顔絵と
     贈る言葉は、今でも大切にとってあります。


    自由でかっこよくて、繊細で真面目でシャイな
    ステキな先生から3年間じっくりアートを学び
     本当にラッキーでした。デッサンに始まり、
    レザー・クラフト、油絵、水彩、飛び出すカード、
B5サイズの木板に電ノコを使って作ったパズル・・・・etc

   私は未だジャズやシャンソンの良さ、奥深さに
 気付けていないのですが、同じように油絵の良さにも
        気付けていないからなのでしょう、
 歴史に名を残される有名画家の油絵の作品であっても
  たちまち心奪われて その画の前から動けなくなる、
   ということはないので、高校時代 選択授業で
美術クラスを選んだものの、いよいよカンバスに向かって
油絵(自画像)を描く時は、あまり気乗りしませんでした。
       しかし、その学期の美術の成績は
  エッ?と驚く評価を頂き、私自身とても驚きました。
(10段階で毎回8以上は頂いていたのですが、その時は
     9か10という評価だったので、もしや誰かと
   間違えたのかと思い、先生に直接確認しましたが、
  間違えなどではない、自信をもってあなたの作品を
   僕はこのように評価をした、ということでした。)

静止画をジッと見て描く事にあまり関心はないのですが、
  1年の時、好きな人をデッサンする、という授業で
  私は当時惹かれていた正統派のイケメンだった
  若かりし頃のトム・クルーズの切抜きを見ながら
    数時間かけデッサンしました。描き上げた時
  そのものをちゃんと見て描けば、そのままソックリに
   描きたいものはかける、ということを知りました。
     私が使った切抜きは、カラーでしたが、
  写真を見て書く場合は モノトーンの方がより正確に
線や光、影を表現できるという事もこの時気づきました。
     (若かりし頃のトム・クルーズの装いは、
  ブリティッシュ・トラッド風でどこから見ても爽やかな
   二枚目でした。私が使った切抜きもジャケットに
     淡いピンク色のシャツという装いでした。)

      いつの日か静止画をデッサンしたり、
カンバスに油絵を描く様になるのかは分かりませんが、
      どんな時も 独創的なダリのように
        人とは異なるものを大事に 
     らしさを 追求して参りたいと思います。