- ROSE PETAL -

何気ない日々のできごとを

小さな花びらのようにかさねてみます

10月の読み聞かせ

2016-10-13 | 絵本(読み聞かせ)
今朝は、小学校の読み聞かせに行って来ました。

今年度に入って2回目の読み聞かせ。

前回が6月だったので久しぶりです。

6年生の選書は家にある本の中から・・・というワケにもいかないので、県立図書館に借りに行きました。

読んだのは

 ゼラルダと人喰い鬼 (トミー・ウンゲラー作・絵 / 田村隆一 麻生九美 訳) 評論社

すてきな三にんぐみの作者ウンゲラーの絵本です。

子ども達に‘すてきな三にんぐみ’を見せて「この絵本は知ってるよね~」と言うと
「うん、うん」と頷いてるのが見えました。

昔むかし、あるところに、ひとりぼっちの人喰い鬼がいました。

と、読み始めると「人喰い鬼・・・」と呟く男子の小さな声が聞こえたような

朝ごはんに子どもを食べるのが、なによりも大好きという鬼。

震えあがった人々は子どもを地下室などに隠したので、子ども達は町の中からすっかり姿を消してしまいました。

町から遠く離れた谷間の森の開拓地から作物を売りに町にやってきたゼラルダは、
人喰い鬼の噂を全然聞いたことがありませんでした。

ゼラルダは、自分を食べようとして足をすべらせ気絶してしまった鬼を助けてしまいます。

お料理の得意なゼラルダが腕を振るった絶品の数々、
そして人食い鬼の屋敷で雇われる展開に。

屋敷のパーティで出てきた美味しそうな料理の絵、
そして料理の名前もとっても個性的です!

私の一番のお気に入りは、七面鳥の丸焼きシンデレラ風。


ゼラルダの作る料理に大満足の鬼は、仲間たちとともに子どもたちを食べることを止め
最後にはゼラルダと結婚して幸せに暮らしました。

ハッピーエンドで終わるお話ですが、最後のページの家族の絵の中で、後ろ手にナイフとフォークを持ってる
子どもがいるのが少し怖い。

さすが、風刺と毒気のきいた作風のウンゲラー。
大好きですね。






コメント
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