NHKのラン×スマでの高橋尚子さんの発言。「いびがわマラソン」でのサブ4を目指して金さんの指導を受けトレーニングを続ける内藤大輔と金田朋子にこう言っていた。
いびがわマラソンは日本で一番きついコースなんです。
「だから、ここでサブ4を達成できたら、どこのマラソン大会でもサブ4で走れること間違いなしです」とも。日本中でゲストランナー、解説者、大会プロデューサーとしてひっぱりだこのQちゃんが言うのだから真実味がある。
いびがわマラソンのコースが厳しいのは確かなことで、獲得標高差のような数値でもそれは言えるけど、わたしは後半の上り坂の位置にこそさらなる厳しさがある気がしている。30㎞手前からはじまる2段坂のことだ。
この坂に余裕を持って臨むことができないとコース攻略は難しい。わたし自身は4回のうち3回ここで撥ねかえされている。フルマラソンの厳しさもいびがわマラソンのコースも余りよくわからないまま走った初マラソンを別にして、コースの特徴も十分理解しどうすべきか考え十分意識して走ったのに、それでもうまく対応できなかった。
もちろん、故障や怪我など別の要因もあるけれど、そうしたトラブルの結果、やっぱり大きな壁となるのはやはりこの2段坂なのだ。
以前、いびがわマラソンに匹敵するようなきついコースの大会がないか探してみたことがある。一番きつそうだったのが「大町アルプスマラソン」だった。
この比較表(2013)を見てもらうとわかるとおり、ほぼ似たような時期に行われていて、完走者の平均タイム、優勝タイム、完走率などもかなり近い。同じように山の中を走るコース。
大町アルプスマラソンを実際に走ったことがないので体感的なことはわからない。規模としてはいびがわのほうがはるかに大きい。ランナーの平均的なレベルがわからないのでタイムも完走率も単純には比較できない。
いびがわマラソンの制限時間5時間半は市民マラソン大会としては厳しいし、リピーターもおそらく多いので、しっかり練習して参加するランナーが多いと推測できる。ランナーのレベルは平均よりもかなり高いだろう。
一方、大町アルプスマラソンは制限時間が6時間10分といびがわより40分長い。にもかかわらず完走率73%はかなり低い。2013年は雨だったようだ。今年は好天に恵まれたそうだからもう少し完走率も上がっているかもしれない。
コース図を見ると「大町」の最大標高差は217m。いびがわの127mを大きく上回る。ただし、アップダウンを繰り返すいびがわマラソンの累積標高差は650~750m(WEB上の情報で数値にバラツキがある)。大町は420mほどのようで割となだらかな上り下りであるようだ。
30㎞あたりから3㎞にわたって坂が待っている点は「いびがわマラソン」に似ている。
さて、どの大会のコースが一番ハードか結論を出すのは難しい。数多くの大会を見てきたQちゃんがそういうんだから、現時点では「いびがわマラソン」こそもっともきついフルマラソンコースだということにしておこう。
ただ、コースのきつさ以外にマラソンでは気候条件も大きく物を言う。「いびがわ」はこの三年連続で雨。これもきつさをプラスしている。
真夏の暑さは雨以上にマラソンにはきつい。個人的には総合的なきつさは真夏の北海道マラソンのほうが上じゃないかと思う。アップダウンは少ないが直射日光をまともに浴びながら走り続ける後半の長い直線コースもまたつらいことこの上ない。
おまけ
ついでだけど、大町アルプスマラソンの難しさは別のところにもあった。
公式HPのトップページには目だつようにこう書かれていた。
熊の出没について
現在、大町市内各所で熊が出没し、クマ出没警戒警報が発令されております。
マラソンコースにも出没する可能性があります。実行委員会では、万全の対策を立て大会に臨みますが、万が一負傷者が発生した場合等は、競技を中止することがありますので、予めご了承願います。
ご心配をおかけしますが、宜しくお願いします。
いびがわのコース上でも、たとえば朝鳥公園では目撃情報があったりするけど、レース中に出没したような話は聞かない。熊の生息密度がだいぶ違うんだろうな。
参加される方は十分ご注意ください。
いびがわマラソンは日本で一番きついコースなんです。
「だから、ここでサブ4を達成できたら、どこのマラソン大会でもサブ4で走れること間違いなしです」とも。日本中でゲストランナー、解説者、大会プロデューサーとしてひっぱりだこのQちゃんが言うのだから真実味がある。
いびがわマラソンのコースが厳しいのは確かなことで、獲得標高差のような数値でもそれは言えるけど、わたしは後半の上り坂の位置にこそさらなる厳しさがある気がしている。30㎞手前からはじまる2段坂のことだ。
この坂に余裕を持って臨むことができないとコース攻略は難しい。わたし自身は4回のうち3回ここで撥ねかえされている。フルマラソンの厳しさもいびがわマラソンのコースも余りよくわからないまま走った初マラソンを別にして、コースの特徴も十分理解しどうすべきか考え十分意識して走ったのに、それでもうまく対応できなかった。
もちろん、故障や怪我など別の要因もあるけれど、そうしたトラブルの結果、やっぱり大きな壁となるのはやはりこの2段坂なのだ。
以前、いびがわマラソンに匹敵するようなきついコースの大会がないか探してみたことがある。一番きつそうだったのが「大町アルプスマラソン」だった。
この比較表(2013)を見てもらうとわかるとおり、ほぼ似たような時期に行われていて、完走者の平均タイム、優勝タイム、完走率などもかなり近い。同じように山の中を走るコース。
大町アルプスマラソンを実際に走ったことがないので体感的なことはわからない。規模としてはいびがわのほうがはるかに大きい。ランナーの平均的なレベルがわからないのでタイムも完走率も単純には比較できない。
いびがわマラソンの制限時間5時間半は市民マラソン大会としては厳しいし、リピーターもおそらく多いので、しっかり練習して参加するランナーが多いと推測できる。ランナーのレベルは平均よりもかなり高いだろう。
一方、大町アルプスマラソンは制限時間が6時間10分といびがわより40分長い。にもかかわらず完走率73%はかなり低い。2013年は雨だったようだ。今年は好天に恵まれたそうだからもう少し完走率も上がっているかもしれない。
コース図を見ると「大町」の最大標高差は217m。いびがわの127mを大きく上回る。ただし、アップダウンを繰り返すいびがわマラソンの累積標高差は650~750m(WEB上の情報で数値にバラツキがある)。大町は420mほどのようで割となだらかな上り下りであるようだ。
30㎞あたりから3㎞にわたって坂が待っている点は「いびがわマラソン」に似ている。
さて、どの大会のコースが一番ハードか結論を出すのは難しい。数多くの大会を見てきたQちゃんがそういうんだから、現時点では「いびがわマラソン」こそもっともきついフルマラソンコースだということにしておこう。
ただ、コースのきつさ以外にマラソンでは気候条件も大きく物を言う。「いびがわ」はこの三年連続で雨。これもきつさをプラスしている。
真夏の暑さは雨以上にマラソンにはきつい。個人的には総合的なきつさは真夏の北海道マラソンのほうが上じゃないかと思う。アップダウンは少ないが直射日光をまともに浴びながら走り続ける後半の長い直線コースもまたつらいことこの上ない。
おまけ
ついでだけど、大町アルプスマラソンの難しさは別のところにもあった。
公式HPのトップページには目だつようにこう書かれていた。
熊の出没について
現在、大町市内各所で熊が出没し、クマ出没警戒警報が発令されております。
マラソンコースにも出没する可能性があります。実行委員会では、万全の対策を立て大会に臨みますが、万が一負傷者が発生した場合等は、競技を中止することがありますので、予めご了承願います。
ご心配をおかけしますが、宜しくお願いします。
いびがわのコース上でも、たとえば朝鳥公園では目撃情報があったりするけど、レース中に出没したような話は聞かない。熊の生息密度がだいぶ違うんだろうな。
参加される方は十分ご注意ください。