この赤茶の葉は、山桜でしょうか。昔、沢から見上げる山の中腹に毎年咲
いた一本の 山桜を思い出しました。
ほかの木に混じって、たった一本だけのサクラ。小鳥の贈りもの?
サクラは、葉に先駆けて花が咲きますが、山桜は、葉と花が一緒に出ます。
子どもの頃には、あまり好きではなかった山桜が、大人になっていっそう愛
おしく趣のある花としてイメージアップしたのはなぜでしょうか。
山に一本だけのコブシ・・・と言うのもありましたっけ。そのコブシの下の辺り
に決まってあやめが咲きました。今は亡き風景ですが、忘れません。
さて、近くの宇喜田サクラ公園の桜並木です。相変わらずの花冷えですが、
花はやっと七分咲きくらい。広場は、家族の花見で大賑わいでした。
さすがに世相を反映してか、夜になっても、例年の賑やかな声も聞こえては
きません。が、いつものように季節が巡り、花が咲いてくれることは、人々
にとって喜びであることに違いなく。
夜、偶然つけたテレビの、「ショウシャンクの空に」という映画から目が放せ
ない。途中からだったが、ついつい最後まで見てしまった。
深く心に響いてくるいい映画だった。スチーブン・キングの「刑務所のリタヘ
イワーズ」からの映画化で、 「フォレストガンプ」や「スピード」と同時期の映
画であった。
アカデミー賞受賞で圧倒的人気の「フォレストガンプ」は映画館で見、「スピー
ド」もテレビで見たが、アカデミー賞ノミネートのこの映画は全く知らなかった。
「生きるのに励むか、死ぬのに励むか、道は一つだ」という言葉が心に残っ
た。もちろん、”生きること”に、ね。