オリンピックも閉会式で終わってしまいました。
私は女子バレーボールが銅メダルを取ってくれたのが一番、嬉しかった
韓国戦は、流れが日本だったので、メダルを巡った戦いだったけれど、それ程、ハラハラせずに見られました。
ストレート勝ちで、先手必勝ということを、つくづく、感じました。
「山田宏一のフランス映画誌」 を図書館で借りて、「太陽がいっぱい」の項を読みました。
殺人のあと、その衝撃の余波のように、にわかに風がたち、海が騒ぎ出す。
突風にはためく帆の音がうるさく、荒波が逆巻く、ヨットが大きくゆれる。
キャメラマンのアンリ・ドカはヨットの柱に体をしばりつけてもらい、
手持ちのキャメラで撮影したという。
ヌーベル・バーグの名手として知られたアンリ・ドカの迫力満点の撮影である。
ルネ・クレマン監督は「脚本では不可能と思われたものも全てアラン・ドロンが可能にした」
「アラン・ドロンはトム・リプレイそのものだった」と語っている。
悪魔の心を秘めた天使の美貌というアラン・ドロンの魅力が決定的なスターのイメージに昇華したのも、
この作品からである。
キャメラマンが危険を顧みず撮影をしたのですね。名画には名キャメラマンも必要だし、
そして、A.ドロンが演じたからこそ、この映画がより一層、魅力的になったのですね。
淀川長治さんの見方(省きます)のことには触れていませんでしたが、ラストシーンのおだやかな海に浮かぶ小舟についての、
淀川長治さんの意見(省きます)に「眼力」の正しさの所以もそこにあるといえるかもしれない。と書いてありました。
この前、(「太陽がいっぱい」淀川長治)と検索した時、いくつかのブログなどを読みました。
その中に、淀川さんの映画塾に月一、通っていた人が、
淀川さんは、政治家に映画を月に2,3本見てほしいと言っていたと書いてありました
映画は人格を磨くのに、役立つので、そう言っていたのでしょうね。
感動する心を養うのにもいいですよね。鈍感な人って嫌です。
彼も政治家に人間らしくなってほしかったのでしょう
オリンピックのフェンシング団体はコーチから、「七人の侍」のDVDを見るようにと言われて、
3人で見ていました。団結力を強めるためだったのでしょうか。
その結果、銀メダルを獲得できましたね。