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KODOMO俳句大賞

2022-03-16 18:29:10 | 俳句の練習

2021年度のKODOMO俳句大賞

 

大賞  とかげの目それは雨よりきれいな目   

小学6年生

生き物好きの友だちがトカゲを家で飼うことにした。

葉で寝床を作り、虫を餌にあげていたら、

おとなしく頭をなでさせてくれるようになった。

一週間後に逃がした。

その日に夕立が降り、雨を見て「きれいだな」と思ったが、

トカゲの目には及ばないと感じた。

 

準大賞  おれすいかまっすぐ来たなもう終わり

小学3年生

夏休みにおばあちゃんの家でスイカ割をした。

ぼくがスイカならどんな気持ちかなあ。

 

準大賞  ブランコで引っこす友と風きって

小学6年生

幼なじみの親友が、お父さんの転勤で引っ越すことになった。

去年3月下旬の最後の休日に、公園で待ち合わせし遊んだ。

 

選評 高柳克洋

松尾芭蕉は自分の作る句を「夏炉冬扇」に

なぞられました。つまり役に立たないということ。

確かに、戦争が再び起こった現実を前にして、十七音は

いかにも頼りなく思われます。

ですが、自然に触れて言葉をつむぐことで、人は美について

考えます。力とは別の価値観があることを俳句は

教えてくれます。不要と思われるものにも、

思いがけない光がやどっているかもしれません。

大賞の句は、怖がられることもあるトカゲを美しく

描き出していることに感動しました。

 

おれすいか~ は、スイカ割のスイカになりきり、

こころよい笑いをさそいます。

ブランコ~ は、切なくなります。別れの悲しみを

ブランコをこぐことで振りきろうとしているようです。

。。。

選ばれた句はそれぞれ良いですね。

とかげ~ の句は、トカゲの目を詠んだことに驚きました。

やはり大賞ですね!

~~~

俳人 池田澄子さんの言葉:

俳句は我慢の詩だと教わりました。

一番言いたいことは、作者は言わずに、読者にとっておくもの。

花を見て綺麗だった と詠みたくなります。

その一番いいたいことは言わない。

花の形や色や、その周囲との関わり具合などを

描写せよということです。

その結果、読者が花の美しさや汚れなさを思い描く。

それを詠んだ作者の、そのこととの関わりや、

その時の思いを想像し、共感をするのだと教わりました。

 

十七文字なので難しい・・・ 

 

 


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