浅間山公園(府中市)のムサシノキスゲを見に行って
きました。5月4日(水)です。
ムサシノキスゲが自生しているのは、浅間山の主に北西部の
斜面。山は高さが80mくらいですので、丘陵地といった
イメージ。
ムサシノキスゲは、案内板にあるように、高山に咲く
ニッコウキスゲの変種で、低地に適応したもののようです。
全国でも、今やこの浅間山だけで見られるもので、東京都の
レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。
地域の保護団体の方々の協力を得て、保全活動が行われています。
斜面の野草の間から、あちらこちらに、黄色の花が顔を
覗かせていました。
ニッコウキスゲは、朝に開花すると夕方には萎む一日花
と言われていますが、ムサシノキスゲは、夜も開花を続け
翌日に萎むそうです。
次に機会があったときには、ニッコウキスゲとの違いを
スタッフの方に聞いてみたいと思います。
今年は開花が遅れているのかどうか。
つぼみもだいぶありました。
たまたまキンランとの「共演」をみつけました。
もっとも、うまく撮れませんでしたがー。
今は、群生というイメージにはちょっと遠い感じですが、
いつか斜面一帯が黄色に染まるようになれば、素晴らしい
光景になることは間違いありません。
そうした日が訪れることを願いたいと思います。
帰路、雑木林の中に、キンラン・ギンランを見つけました。
雑木林の保護活動のおかげかも知れません。
これは簡単な棚が組まれていました。
ツリガネニンジンという札がついていたような
気がしましたが、記憶があやふやです。
詳しい方がいらっしゃいましたら教えて下さい。
都市開発が進むにつれ、里山、雑木林が失われて
いくことが、貴重な植物が減少していく原因なの
かもしれません。