最近散歩していると、あちらこちらに
ドクダミの花が咲いているのを目にします。
この花が好きだという人はあまりいない
と思います。
ドクダミの繁殖力はすごいですから、
抜いても抜いてもまた生えてきます。
近くの小さな公園でも、昨年刈り取られた
はずのドクダミが復活してしっかり生えています。
特に畑をもっている方などは、迷惑この上ない
と思っている方が多いと思います。
雑草扱いされるのもわからないではありません。
先日(5月19日)、NHKの番組「チコちゃんに
叱られる」で、「雑草ってなに?」という
テーマが取りあげられていました。
チコちゃんの答えは、次でした。
「のぞまれないところに生えている
すべての草」
なるほど、わかりやすいです。
もうちょっと詳しく書いたものはないかと
思い、ネットで調べてみました。
すると「日本植物生理学会」の「みんなの
ひろば:植物Q&A」というサイトに
こう書いてありました。(登録番号2411,2361)
〇生物学や植物学では、雑草という分類はあり
ません。
〇農学や園芸、都市工学などの分野では、
「雑草」を「人が特別の意図をもって整備、管理
している土地にその意図とは関係なく生育する
植物」と定義しているようです。
〇「田畑、庭園の雑草」と同じ種が山地などに
生育していれば「雑草」とは言いません。
ですから「雑草の種類」というものは決まった
ものではありません。
これらを読むと、散歩しながら花を撮り
歩いている身には、ほっとします。
もしも、”雑草のクローバー(シロツメクサ)や
タンポポが野原一面に咲いていました” などと
言われては、ポエムがなくなってしまいます
よね。(笑)
そうするとドクダミも、人によって薬草だった
り、雑草だったりすることになりますね。
上の写真は、先日都立薬用植物園で撮った
ヤエドクダミの写真です。
今年はちょうどきれいに咲いているところ
を撮ることができました。
珍しいと思いますが、ドクダミの変種です。
もしも、これがピンクや黄色だったら、雑草
などとはたぶん決めつけられないでしょう。
ありえない話ですが、”ドクダミが、日本では
この山の一角にしかないもので、白い十字の
花が可愛い” となったら、もはや貴重種です。
そうなれば保全対象です(笑)。
さて、雑草の話はこれくらいにして、薬用
植物園で撮った花の写真を少し紹介します。
これはユスラウメ。赤い実がたくさんついて
います。食べられるそうでおいしいらしい
ですね。
カルミアです。地面にたくさん花が落ちて
いました。花の時期は終わりなんですね。
カルミアの花は可愛いですが、ツツジなどに
注目が集まって、忘れられている感じが
します。
ノグルミの花です。地味です。
実は小さいですしそもそも食べられません。
ヨーロッパイチイと表示されていました。
葉がこんなにきれいに黄色くなるものなの
でしょうか。よくわかりません。
有毒植物の分類ですが、葉から抽出された
成分が抗がん剤の原料になるのだそうです。
ウスベニアオイです。ハーブティに用い
られるようです。
ペンステモン・スモーリーだそうです。
ペンステモンにはいろいろ種類があり、
どれもきれいな花のようです。
今回は雑草についてちょっと固いことを
書いてしまいました。
しかし、自然に生えているものも、人が
手を加えて育てているものも、そこには
向き合っている私たちの想いが投影されて
いるんですね。
世界が平和でありますように!
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